ニュースレターNo.48/2011年7月発行
歴史的PIアドレスとAS番号割り当て先組織の連絡先確認とアンケートを実施
料金改定に先んじて連絡先を確認
JPNICでは、2010年度から継続して、2012年度からの実施に向け、IPアドレス等料金体系改定の検討を進めてきました。
その検討の中で、新たな課金対象と想定している歴史的経緯を持つプロバイダ非依存アドレス(歴史的PIアドレス)割り当て先組織と、AS番号割り当て先組織に対し、再度連絡先を確認した上で、今後の料金案の方向性をお伝えし、ご意見をお伺いするため、あらためてご担当者の方のメールアドレス、住所などの連絡先の確認とアンケートを、2011年1月20日より実施しました。
以前2004年頃から2009年にかけて、歴史的PIアドレスとAS番号の割り当て先明確化のために、全割り当て先組織から確認書のご提出をお願いしました。しかしながら、その後時間が経過することで、登録情報のメールアドレスや住所、組織名などが変更になっているケースも考えられるため、再度一斉確認をするという効果も特に狙いました。
割り当て先組織ごとに文書による案内を送付し、Web、書面またはFAXでご回答をお願いしました。送付総数は1,696通で、これはAS番号とIPアドレスの両方を持っている場合や、1組織で複数の契約者情報がある場合など、可能な範囲で名寄せした後の件数です。
当初は回答期限を設けていましたが、最終的にすべての組織からご回答を得ようと、回答期限を無くすとともに何度かリマインドを行った結果、現時点で1,432件のご回答をいただき、回答率としては84%となっています。
料金体系改定の認知度と今後の利用意向確認の結果
検討中であるIPアドレス等料金体系改定の件についての認知状況と、料金改定が行われ課金された場合の、IPアドレスの利用意向についてお尋ねしました。
その結果は、次の通りです。
◇ 歴史的PIアドレスおよびAS番号に対する課金を検討していることをご存知でしたか。
知っていた | 78% |
---|---|
知らなかった | 22% |
無回答 | 0% |
料金体系改定の検討について、既にご存知である割合がほぼ8割ありました。また、ご存じでなかった残りの約2割の方も、今回のアンケートによって認知していただけたのではないでしょうか。
◇ JPNICでは、2012年度以降、歴史的PIアドレスおよびAS番号を継続利用する組織に料金負担をお願いする方向で検討しております。貴組織の検討状況をお知らせください。
歴史的PIアドレスは保有していない | 9% |
---|---|
歴史的PIアドレスを保有し続け、料金負担することを検討中 | 44% |
保有する歴史的PIアドレスをすべて返却することを検討中 | 15% |
保有する歴史的PIアドレスの一部を返却することを検討中 | 12% |
わからない | 19% |
無回答 | 1% |
AS番号は保有していない | 61% |
---|---|
AS番号を保有し続け、料金負担することを検討中 | 18% |
保有するAS番号をすべて返却することを検討中 | 3% |
わからない | 17% |
無回答 | 1% |
なお、歴史的PIアドレスのみを保有している方、AS番号のみを保有している方のどちらも、同じ質問に対してご回答をいただいているため、「保有してない」との回答には、そのような方がそれぞれ含まれます。
また、具体的な料金案を示していなかったため、2割程度の方が「わからない」と回答しています。
一方で、課金後も継続して利用すると回答された方が4割以上おり、一部返却と回答された方を含めると約半数の方が、課金されたとしても、IPアドレスを継続して利用する意向があることが分かりました。
IPアドレス等料金体系改定案と説明資料に関するご意見
前述の連絡先確認とアンケートの結果を踏まえ、2011年3月11日の第43回総会にて会員の皆様にご報告させていただいた、具体化された料金体系案に関するご意見募集を、2011年4月28日~5月20日まで実施しました。
- □ IPアドレス等料金体系改定案と説明資料に関するご意見募集について
- http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2011/20110428-01.html
お寄せいただいたご意見については、2011年6月16日(木)に開催した第44回通常総会において、最終的な改定案をお諮りする際に参考とさせていただきました。ご意見募集にご協力いただき、ありがとうございました。
(JPNIC IP事業部 佐藤晋)