ニュースレターNo.50/2012年3月発行
第45回JPNIC臨時総会報告
2011年度補正予算案を会員の皆様にお諮りする、第45回JPNIC総会(臨時総会)を、2011年12月16日(金)に、東京ステーションコンファレンス(東京・丸の内)にて開催いたしました。本総会の議案等について、簡単にご報告します。
理事長挨拶
初めに、総会開会に先立って後藤滋樹理事長から、出席会員へ挨拶が行われました。
続いて、今回の総会での議案説明を行いました。本総会では、「IPv4移転制度、IPアドレス等料金体系改定状況報告」、「JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条検討委員会について」という2件の報告事項、ならびに「2011年度補正予算案承認」について、1件の審議事項がありました。次に、個別の議案について、概要を記載します。
報告事項:IPv4移転制度、IPアドレス等料金体系改定状況報告
2011年6月16日に開催された第44回総会※1で承認いただきました、「IPアドレス等料金体系改定」および8月1日より実装された「IPv4アドレス移転制度」に関し、これまでの活動実績、今後の取り組み予定等について、IP事業部次長の伊勢禎和より報告しました。
IPv4アドレスの移転に関しては、施行されてから8件の移転申請が承認となっています。また2012年度で施行される料金改定に向けては、改定規約や課金額を記載した説明書類を対象者1,857件に送付するなど、順調に対応を進めているという報告がありました。
報告事項:JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条検討委員会について
2011年9月に設置され活動を行っている「JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条検討委員会」について、その設置の経緯や背景に関する報告を、インターネット推進部部長の前村昌紀より行いました。
委員会での検討に基づき、今後、移管契約におけるJPRSの責任規定(13条)の客観的・具体的な評価基準などに対する意見募集(パブリックコメント)を実施する予定であるとの報告がありました。
第1号議案:2011年度補正予算案承認の件
本議案は、2011年6月16日に開催された第44回通常総会にて承認された、2011年度収支予算に変更が生じたため作成した、補正予算案についてお諮りしたものです。主な補正の要素は、
- IPアドレス事業収入減による前期繰越金の事業費充当
- 事務所転居(2012年夏)準備に伴う収支増
- 2010年度決算値を反映させた前期繰越収支額の増額補正
の3点で、その他の増減する収支項目も併せて、林宏信事務局長が説明を行いました。
本議案は、原案の通り承認可決されました。
この第45回臨時総会の資料、議事録等は、JPNIC Webサイト※2にて公開しております。
総会に引き続き、講演会を行いました。今回は、JPNICのメールマガジンにも寄稿いただき、本号P.8~の特集2でも取り上げている『ネトボラ宮城』の代表、東北大学病院の佐藤大さんに「災害からの復旧に、インターネットが役に立つこと~ネトボラ宮城活動レポート~」と題して、地震と災害の客観的データや写真をふんだんに使いながら、現地の状況およびネットボランティアとしてどういう活動をしているかのご紹介をいただきました。
普段、報道などで被災地の状況も把握しているように感じがちですが、インターネットが役に立ったこと、そうでもなかったことなど、現地でしか分からない状況を聞き、多くの人が熱心にお話に耳を傾けていました。タイトルである「インターネットが役に立つこと」を、それぞれが考える良いきっかけとなったのではないでしょうか。
なお、2012年度の事業計画・収支予算をお諮りする、次回の第46回通常総会は、2012年3月9日(金)に開催します。
(JPNIC 総務部 佐藤俊也)
- ※1 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 第44回総会(通常総会)
- http://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20110616/
- ※2 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 第45回総会(臨時総会)
- http://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20111216/