ニュースレターNo.51/2012年8月発行
「IPv4アドレス在庫枯渇とIPv6への対応セミナー」開催報告
2012年2月16(木)~17日(金)の2日間にわたり、JPNICと岩手大学情報メディアセンターの共催により、「IPv4アドレス在庫枯渇とIPv6への対応セミナー」を岩手大学にて開催しました。本稿では、セミナーの概要を簡単にご報告します。
これまで、このようなセミナーは東京や大阪などで開催されることが多く、東北地方の方々に対してもIPv4アドレス在庫枯渇への対応についての喚起を行い、IPv6への対応の促進を図る目的で、今回のセミナーを企画しました。
セミナーは1日目と2日目で内容を大きく二つに分け、IPv4アドレス在庫枯渇の基礎的な情報/ 知識を主とするセミナー(Day1)および、 実際にネットワークを運用されている技術者に向け、 少人数制で実機を利用した演習形式のIPv6のセミナー(Day2)を開催するという構成を取りました。
無料セッションとして開催した、IPv4アドレスをめぐる現在の状況とそれへの対応を説明するセミナーであるDay1には、Webでのライブ視聴者17名を含む50名の一般参加者にご参加いただきました。
また、Day2に設定したIPv6ハンズオンセミナーについては、東北6県に在勤・在住の方は参加費を従来の半額とさせていただきました。その影響もあってか、Day2には14名と多くの方にご参加いただくことができました。
今回のイベントを通じて、東日本大震災からの復興に力を注いでおられる岩手のネットワーク環境の向上に、少しでもお役に立つことができればとても嬉しく思います。
なお、JPNICでは、今回の岩手開催以外にも、誰でも利用できるIPv6の検証環境(テストベッド)の提供など、IPv6のさらなる普及推進に向けた活動を行っています。詳しくはP.8からの特集2「永続的なIPv6対応に向けて」をご覧ください。
IPv4アドレス在庫枯渇とIPv6への対応セミナー
- 開催日:
- Day1 2012年2月16日(木) 14:00~17:00( 17:30~懇親会)
Day2 17日(金) 9:30~17:00 - 会 場:
- Day1 岩手大学 図書館2階 生涯学習・多目的学習室
Day2 岩手大学 情報処理センター2階 教育用端末室 - 主 催:
- 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)
岩手大学情報メディアセンター - 後 援:
- 総務省 東北総合通信局
東北情報通信懇談会
東北学術研究インターネットコミュニティ/ TOPIC
ネットワーク連絡会
Day1 | IPv4アドレス在庫枯渇の現状とその対応 | Day2 | IPv6ハンズオンセミナー(ネットワーク基礎編) | ||
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1 | インターネットの発展とIPv4アドレス在庫枯渇 ~IPv4アドレス在庫枯渇はどのようにしておこったか~ |
JPNIC IP事業部 佐藤晋 |
1 | IPv6概要(座学) |
JPNIC 技術部 小山祐司 |
2 | IPv6への期待:災害時のインターネット |
岩手県立大学 村山優子 |
2 | クライアントの挙動について(座学+実習) | |
3 | 実践を通して見たIPv6と取り巻く環境の変化 |
岩手大学 中西貴裕 |
3 | IPv6導入のための設計・構築・運用時の注意点(座学) | |
4 | 今さら聞けないQ&Aコーナー ~アドレス枯渇対策とIPv6移行のイロハ~ ~企業ネットの対策:どこからどう手を付ける?~ |
テレコムサービス協会/ 日本電気株式会社 今井恵一 JPNIC インターネット推進部 前村昌紀 |
4 | ルータの設定について(座学+実習) |