ニュースレターNo.6/1996年7月発行
3. 最新技術情報
3.2 ドメイン名の割り当てについて
1. JPドメイン名とその割り当て
JPNICでは、JPドメイン名("JP"を最上位階層とするドメイン名)の割り当てを行なっています。
JPは、ISO3166で決められた日本を表す2文字コードです。そこで、JPNICではInterNICやその他の関連機関との調整のもと、国際的に一位性の保証されるJPドメイン名の割当を行い、それを管理しています。
JPNICで割り当てているドメイン名には、組織名とその組織の属性を含んだ属性型ドメイン名と、1992年より実験的に割当を行なっている地域型ドメイン名の2種類があります。なお、地域型ドメイン名は、1996年4月1日より本格運用を開始しました。これらのドメイン名に関する申請には、新規申請、変更申請、組織名変更申請、廃止申請の4種類の申請があり、電子メールまたは郵送で受け付けています。
2. 手数料制の導入について
属性型ドメインに関する新規申請、変更申請について1995年6月1日より、手数料をいただくことになりました。手数料につきましては、「ドメイン名申請と手数料について」のドキュメントをご参照ください。
なお、地域型ドメイン名は、1996年4月1日から本格運用へ移行しました。しかし、地域型ドメイン名の本格運用にともなう手数料の実施は、皆様方へ広く周知徹底を図ることが必要との認識に立ち、3ヶ月後の7月1日から実施させていただきます。
3. ドメイン名申請に関する窓口
ドキュメント送付: | info@domain.nic.ad.jp(自動処理) |
申請受付 : | apply@domain.nic.ad.jp(自動処理) |
質問など受付 : | query@domain.nic.ad.jp |
4. 配布ドキュメント
info@domain.nic.ad.jp宛に空のメールを送ると、自動的にドメイン名に関するドキュメントが送付されます。1996年7月1日現在、送付されるドキュメントは以下のものです。1996年6月24日付で申請書や割当規則が変更されておりますので、申請の際には最新版を入手くださいますようお願いします。
- JPドメイン名の割り当てガイド (最終更新 1996年6月1日)
- ドメイン名申請と手数料について (最終更新 1995年6月24日)
- JPドメイン名の新規申請について (最終更新 1996年6月1日)
- JPドメイン名に関する変更申請について (最終更新 1996年6月24日)
- JPドメイン名の廃止申請について (最終更新 1996年6月24日)
- JPドメイン名(地域型)割り当てにについて (最終更新 1996年6月24日)
また、最新の割当ドメイン名一覧は、Anonymous FTPやmail-serverサービスを通じて入手できます。
例) % mail mail-server@nic.ad.jp send jpnic/domain-list.txt ←メールの本文
5. 『JPドメイン名割り当てガイド』について
ドメイン名申請の概略やよくある質問をまとめた、『JPドメイン名の割り当てガイド』を作成しました。
このガイドは、箇条書で読みやすいものになっておりますので、ドメイン名について分からないことがある場合、まずこのガイドをお読みください。ただし、非常に簡略化した補助的な文書ですので、申請の際には必ず他の正式ドキュメントをお読みください。
6. 申請やお問い合わせの際のお願い
- 申請は、原則として10日*間かかります。十分に余裕をもって、申請くださいますようお願いします。
-
割り当てガイド等に掲載しているFAQが急増しています。予めガイドやドキュメントをお読みになってから、申請、お問い合わせいただきますようお願いいたします。
(「10日*以内」とは、申請書がJPNIC に到着してからJPNIC が返事を発送するまでの、休日を除く日数です。従って、実際にかかる日数はここに示された日数に休日の日数、電子メイル、郵便等が往復する日数を加える必要があります。)
7. 最近の質問より
Q. 先日ドメイン名の申請書を出したのですが、届いているでしょうか。
A. JPNICでは、ドメイン名申請については、現在のところ受信のAcknowledgementを出しておりません。申請書が届いた場合、10日*以内に何らかの通知をいたします。
Q. *.COMのドメイン名を取得したいのですが、利用にあたって制限はありますか?
A. 参加するネットワークプロバイダにご相談ください。
Q. 割り当て通知に大文字のドメイン名が書かれていますが、申請したのは小文字のドメイン名です。小文字のドメイン名の割り当てをお願いします。
A. RFC 1035においては、インターネットドメイン名は大文字、小文字の区別はしないと定められております。それゆえ、JPNICではドメイン名割り当て作業において、両者を同じ文字とみなしております。大文字・小文字の扱いはソフトウェアによって違っているかも知れませんが、例えばドメイン名XXXX.CO.JPの割り当てを受けた組織は、必要に応じて、このドメイン名を全部小文字に置き換えたxxxx.co.jpも使って結構です。なお、RFC822では電子メイルのアドレスに関して、大文字と小文字は区別しないと明確に書かれておりますので、これに従っている電子メイルソフトウェアでは、どちらで書いても大丈夫であるはずです。
Q. ドメイン名の期限が切れるのですが、もうすぐ接続するので期限を延長して欲しいのですが。
A. 有効期限を延長することはできません。ただし、無効になってから再申請することは可能です。
Q. ドメイン名の申請手数料を支払うには、請求書が必要なのですが。
A. JPNIC事務局(fee@nic.ad.jp)まで、送付先とその旨をお知らせください。
Q. ある組織の一部署なのですが、場所が離れています。独立のドメイン名を割り当ててもらえませんか?
A. ドメイン名は、一組織1ドメインを割り当てています。場所が離れていても、ネームサーバの設定により技術的に十分対応できますし、サブドメイン化することによって独立の管理も可能です。従って、同じドメイン名をご使用ください。
Q. xxxxx.CO.JPを申請したいのですが、割り当て可能でしょうか?
A. JPNICで割り当てたドメイン名の最新のリストは、
ftp://ftp.nic.ad.jp/pub/jpnic/domain-list.txt (日本語)
にあります。そちらでご確認ください。
また、JPNICのwhoisゲートウェイ(http://www.nic.ad.jp/cgi-bin/whois_gate)を使って、JPNICデータベースから"xxxxx.CO.JP"で検索して、存在するか否かを確認することもできます。
また、まだ未割り当てでも、同じドメイン名の申請が先着している可能性がありますのでご了承ください。