ニュースレターNo.7/1996年11月発行
2. 最新トピックス
2.2 ドメイン名の割り当てに関する変更
96年11月にドメイン名の割り当てルールの変更しました。変更のポイントは次の通りです。
- ネットワークサービス向けのNE.JPドメインの導入
- 第3レベル一意性の解除
- 数字で始まるドメイン名の割り当て開始
詳細は関連ドキュメント(3.2参照)をご参照ください。
1. NE.JPドメインの導入について
インターネットのメイル配送といった個人利用者向けのサービス、パソコン通信などの通信サービスのために、いままで、OR.JPドメイン名の割当を行なってきました。
このORドメインはもともと、公益法人や団体などのためのドメインとして設定しました。しかし、ネットワークサービスが急増すると、団体等に対するOR.JPドメイン名との区別がつき難い状況になってきました。そこで、第2レベル属性の新設を行うことにより、この状況を整理すると同時に、今後さらに急増するであろうネットワークサービスに対してより適切なドメイン名を用意することで、多様化したニーズに応えることを狙っています。
新設するネットワークサービスのための第2レベル属性は、日本国内のサービス提供者が、不特定多数の顧客を対象として営利または非営利でネットワークサービスを提供することを目的として、その顧客の情報やサービスのコンテンツまたは機器を特定するネットワーク上の識別子の一部とするために利用するためのものです。たとえば、
- パソコン通信
- 会員資格がオープンな草の根BBS
- インターネットサービスプロバイダー
- Web貸しサービス
- メールアドレス貸しサービス、メーリングリストサービス
- サブドメイン貸しサービス
などのネットワークサービスが、その対象となります。
すでに、OR.JPドメイン名を登録していて、そのドメイン名によって上記の定義に合致するネットワークサービスを提供している場合は、OR.JPからNE.JPへの移行の申請を行なうことができます。
スムーズな移行を可能にするために、旧ドメイン名を並行して利用できる期間を長くするなどの特別措置を行います。
2. 第三レベル一意性の解除について
これまでは、異なる第2レベル属性であっても、同一の第3レベルドメイン名が、すでに登録されている場合には、そのドメイン名の登録は受け付けておりませんでした。例えば、ある大学(AC.JP属性)が
NIC.AC.JP
を登録していると、別の会社(CO.JP属性)が
NIC.CO.JP
を登録することはできませんでした。このいわゆる「一意性ルール」によって、ドメイン名の名前空間が狭くなり、却下される申請も相当数にのぼってきました。また、現在、このルールを維持する必要性も薄れており、今回これを解除することとしました。
従来のルールにより希望するドメイン名を登録できなかった組織は、これにあわせて変更申請を行なうことができます。
3. 数字で始まるドメイン名の割当について
これまでは、第3レベル名が数字で始まるドメイン名の登録は行なえませんでした。今回、ドメイン名の名前空間を広げるために、このルールを変更し、割当を開始することとしました。
4. 変更のスケジュール
変更のスケジュールをまとめると次の通りです。ただし、ニュースレターの発行の都合により、すでに終了している部分がありますが、ご容赦下さい。
1996/11/05 | ネットワークサービスのOR.JP申請受付終了 |
1996/11/06 | 現行ルールに合致した属性への移行受付開始 |
1996/11/06 | NE.JP登録の開始 |
1996/11/19 | 一意性ルール解除、数字で始まるドメイン名の事前申請受付開始 |
1996/12/09 | 一意性ルール解除、数字で始まるドメイン名の事前申請受付終了 |
1996/12/10 | 一意性ルール解除、数字で始まるドメイン名通常受付開始 |
1997/03/31 | OR.JP → NE.JP移行組織のドメイン名予約終了 |
1997/03/31 | 一意性ルール解除、数字で始まるドメイン名の協議期間終了 |
1997/09/30 | 現行ルールに合致した属性への移行組織のドメイン名予約終了 |
1999/03/31 | 現行ルールに合致した属性への移行組織の移行期間終了 |
1999/03/31 | OR.JP → NE.JP 移行期間終了(予定) |
なお、やむをえない事情でスケジュールが変更される場合もあります。ご了承ください。