多言語ドメイン名評価キット（mDNkit）バージョン1.2 リリース配布開始のご案内

2000年11月28日
JPNIC IDN-TF

　JPNICは11月28日に「多言語ドメイン名評価キット（mDNkit）」バージョン1. リリースの配布を開始しました。 mDNkitの取得方法や利用方法については以下の URL をご参照ください。

http://www.nic.ad.jp/ja/tech/idn.html

11月6日に配布を開始したmDNkitバージョン1.1リリースからの変更点は以下の通りです。

エンコーディングとして新たにBRACEおよびLACEをサポートした
正規化方式として新たにja-compose-voiced-sound、ja-alnum-halfwidthを追加した
正規化方式ja-fullwidthの方式名をja-kana-fullwidthに変更した
BIND-8の8ビットスルーパッチの対象バージョンを8.2.2-P5 & 8.2.3-T6Bから8.2.2-P7 & 8.2.3-T6Bに変更した
dnsproxyおよびmDN Wrapperで、alternate-encodingとserver-encodingが異なる場合の処理のバグを修正した
mDN Wrapperを大幅に改良した
- アプリケーションプログラムのエンコーディング取得のバグなどを修正
- libmdnの出力するログをログファイルに記録できるようにした
- ログレベルとログファイル名の設定をGUIでできるようにした。ログ機能は完全にOFFにすることも可能とした。また GUIからメモ帳を起動してログファイルの内容を見たり、ログファイルを削除することをできるようにした
- advanced configurationで、レジストリで設定する値をGUIから変更できるようにした。設定できるのは
  - ラップ方法 (Where)
  - 正規化 (Normalize)
  - DNS 側で使用するエンコーディング (Encoding)
  の3項目。括弧の中は対応するレジストリの名前ラッパーがうまく動かない場合、ラップ方法を変えると動く可能性がある
- mDN Wrapperに"Unwrap All"ボタンを追加した
- mDN WrapperのREADMEファイルの先頭に、新バージョンのインストールに関する注意書きを追加した
その他、ポータビリティの向上(Tru64など)、RACEのコンバータのバグ(buffer overrun)などの修正を行った

　mDNkit-1.0のmDN Wrapperをご利用の方は、以下の手順でmDNkit-1.2のmDN Wrapperをインストールしてください。

mDNkit-1.2のmDN Wrapperをインストールする前に必ずmDN Wrapperをアンインストールしてください。アンインストールは、[スタート]→[設定] →[コントロールパネル]→[アプリケーションの追加と削除]でmDN Wrapperを選択し、 [削除]をクリックしてください
mDN Wrapperを新規にインストールしてください
mDN Wrapperインストール終了後、 [スタート]→[プログラム]→[mDN Wrapper]→[mDN Wrapper Configuration]を起動し、 wrapされているすべてのアプリケーションをいったんunwrapしてください。 [Unwrap All]→[はい]をクリックすると、一括してunwrapすることが可能です。 unwrapのとき、wrapされているアプリケーションが起動されているとエラーとなりますので、関連するアプリケーションはすべて終了しておいてください
unwrapしたアプリケーションを再度wrapしてください

　mDNkitバージョン1.1リリースの配布開始のご案内については以下のURLをご参照ください。