2001年4月3日
多言語ドメイン名評価キット(mDNkit)バージョン2.0リリース配布開始のご案内
JPNIC IDN-TF
JPNICは4月3日に「多言語ドメイン名評価キット(mDNkit)」バージョン2.0リリースの配布を開始しました。 mDNkitの取得方法や利用方法については以下のURLをご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/jp/research/idn/index.html#mdnkit
mDNkitバージョン2.0では、IETF IDN WG (Internet Engineering Task Force Internationalized Domain Name Working Group) で行われている多言語ドメイン名標準化の最新の提案と議論を反映するため、 従来のmDNkitバージョン1.Xに対し大幅な設計変更を行いました。 主な変更点は以下のとおりです。
- NAMEPREP(Name Preparation)に対応した。
- IDNA(Internationalized Host Name in Application)アーキテクチャに対応したAPI(Application Interface)を提供した。
- ローカルマッピングに対応した。
- ZLD (Zero Level Domain) への対応を廃止した。
これらの設計変更のため、mDNkitバージョン2.XはmDNkitバージョン1.Xに対して完全な下位互換ではありません。 mDNkit バージョン1.X との非互換点は以下のとおりです。
- NAMEPREPとIDNAに対応するため、MDNライブラリ (libmdn) のインターフェースを大幅に変更した。
- MDNライブラリ(mdnconv などが参照)の設定ファイル名をmdnres.confからmdn.confに変更した。
- mdn.confの設定項目を変更、追加した。
- server-encodingをidn-encodingに変更した。
- normalizeを廃止しnameprepを追加した。
- local-map、delimiter-mapを追加した。
- mdnconvのコマンドラインオプションを変更、追加した。
- auto、zld オプションを廃止した。
- normalizeを廃止しnameprepを追加した。
- localmap、delimitermapを追加した。
- reverseを追加した。
- dnsproxyの名称をmdnsproxyに変更した。
- mdnsproxyの設定ファイル名をdnsproxy.confからmdnsproxy.confに変更した。
- mdnsproxy.confの設定項目を変更、追加した。
- client-translationをclient-encodingに変更しZLD指定を廃止した。
- normalize、server-translationを廃止し、mdn.confの設定を読み込むようにした(mdnsproxy を起動するためには、mdnsproxy.confとmdn.confの両方が必要となった)。
2001年2月22日に配布を開始したmDNkit バージョン1.3リリースからの変更点は以下の通りです。
- mdnsrpxoyのログ出力方式としてsyslogをサポートした。
- mdnsproxyの設定ファイル中に構文エラーがある場合、mdnsproxyは起動せずにエラー終了するようにした。
- DUDEの対応を00から01に変更した。
mDNkitバージョン1.3リリースの配布開始のご案内については以下のURLをご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/jp/topics/archive/2001/20010222-01.html
mDNkitについてのバグレポート、コメントは以下にお願いします。
- バグレポート:
- mdnkit-bugs@nic.ad.jp
- コメント:
- idn-cmt@nic.ad.jp
mDNkit利用者および日本語ドメイン名運用試験環境利用者間の情報交換を行うためのメーリングリストを開設しています。 ぜひご参加ください。
- メーリングリスト:
- mdnkit-users@nic.ad.jp
- 参加方法:
- 以下のURLをご参照ください
http://www.nic.ad.jp/jp/member/ml/index.html#subscribe
以上