2005年3月29日
各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
APNICによる使用されていないアドレス空間の回収について
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素はJPNICの活動およびIPアドレス管理業務にご理解とご協力をいただきまして誠にありがとうございます。
第17回APNICミーティングでの提案(*1)のもと、 APNICでは、2005年3月より、 使用されていないIPアドレス空間の回収に関するポリシーを実装しましたことをご案内申し上げます。
JPNIC管理下のIPアドレスは、原則として本ポリシーの適用外となります。
なお、「歴史的経緯をもつプロバイダ非依存アドレスについて」(*2) でご案内している手続きにおいて管理元の選択が行える場合、 今後JPNIC管理下となることを選択され、 移管手続きが完了していない組織に対しては、 APNICから本件に関する通知が届く可能性がありますことをご了承ください。 その場合、JPNICへの移管手続き完了後、本件の適用対象外となります。
詳細につきましては下記にてご確認ください。
敬具
記
実装内容
- APNICは専用のデータベース(prefix annoucement database)を利用し、管理下の歴史的経緯を持つアドレス空間に対して経路情報の確認を行う。
- 1998年1月1日以降、経路広告の行われていないアドレス空間に対してはAPNICから、アドレスの返却、もしくは継続利用の意思確認が行われる。
- 1年を過ぎても連絡がとれない場合、対象アドレスはAPNICへ返却される。
対象
- APNIC管理下の歴史的経緯を持つIPアドレスは適用対象
- JPNIC管理下の歴史的経緯を持つIPアドレスは適用対象外
-
(*2)でご案内している手続きを進行中のIPアドレスについては以下の通り。
手続き完了前 手続き完了後 管理元が予めJPNICである場合 適用対象外 適用対象外 管理元を選択でき、JPNIC管理下を選択された場合 適用対象 適用対象外 管理元を選択でき、APNIC管理下を選択された場合 適用対象 適用対象
参考情報
『Guide to the recovery of unused address space』(APNIC文書)
『prop-017-v001: Recovery of unused address space』(*1)
『歴史的経緯をもつプロバイダ非依存アドレスについて』(*2)
問い合わせ窓口
- 本ポリシーの内容・手続き(APNIC) :
- helpdesk@apnic.net
- JPNIC管理下への移管手続き(JPNIC):
- hr@nic.ad.jp
以上