2006年1月19日
ICANNがGACの発展およびIDNに関する議決をもって
バンクーバーでの第24回国際公開会議を終了
2005年12月4日、バンクーバー:109カ国より700名を超える代表者が、 ICANN第24回国際会議に参加するためにカナダのバンクーバーに集まりました。 会議は参加希望の方々に公開されており、 ICANNの国際的なインターネットコミュニティの合意形成やアウトリーチ活動の最も重要な部分となっています。
ICANNへの政府の参画
会議では、ICANN理事会と政府諮問委員会(GAC)の間で、 WSISの議論を踏まえたGACの役割について、実り多い議論が展開されました。 バンクーバー会議に至るまでの間に、ICANN理事長は、 開発途上国の参画を得るようにすることを含め、 GACとより効果的に協力するための方法についてバンクーバーで議論することを提案しました。
議論の結果、 GACや理事会や関係するICANN 構成組織の間の意思伝達や協調のプロセスを改善するためにワーキンググループが設立される予定です。 ワーキンググループは、 2006年3月にニュージーランドのウェリントンで開催予定の次回ICANN会議で進捗を報告することになっています。
さらに、事務総長は2006年2月末までに戦略委員会を選任する予定です。 戦略委員会は、ICANNが直面している戦略的な課題について監視や提言を行うことが責務となります。
IDN実装の進展
会議では国際化ドメイン名(IDN)に関するワークショップもありました。 これはICANNルクセンブルグ会議で成功裏に終わったIDNワークショップに引き続き開催されたものです。 バンクーバーでのワークショップでは、グローバルIDNテストベッドの開始に向けた大きな進展がありました。
.comおよび和解の合意についてのパブリックコメント
ICANNバンクーバー会議では、 .com契約およびVeriSignとの和解の合意について理事会に検討してもらうよう、 インターネットコミュニティがパブリックコメントを投じる機会が設けられました。 理事会は、12月7日までコメントを引き続き受け付け、 12月11日までにコメントの集約や分析を行い公開で報告するようスタッフに依頼しています。 理事会は、スタッフがその結果とともにVeriSignと交渉を始めること、また、 理事会は未だ契約と和解の内容を承認していないことを関係各位に伝えるようにと提言しました。
理事会決議
スポンサー付きトップレベルドメイン(sTLD).ASIA の商用および技術的条件の提案について交渉を開始することに関するICANN理事会の公開投票と承認決議をもって、 会議期間は締めくくられました。
加えて、理事会はICANNの構造改革について、以下の決議を承認しました。
- 各支持組織への独立評価を規定しているICANNの付属定款に従い、 GNSOが行う評価に使用する評価依頼事項を採択すること
- 会員資格に関連する分野を改善し明確化するため、 ccNSOに適用されるICANN付属定款の変更に関するccNSOの提案を承認し、 コメントを受けるために掲載を行うこと
- DNSSEC展開、ALACプロジェクト、翻訳業務、地域別会議の促進、 地域ごとのプレゼンスの確立を含む支出項目に関する制限を撤廃すること
- At-Large構造の承認プロセスを改善するための付属定款修正を承認すること
ICANN政府諮問委員会、インターネットccTLDマネージャー、ビジネスリーダー、 レジストラ・レジストリ団体、非営利のインターネット利用者、知的財産権保有者、 世界中のISPのメンバーなどがこの会議に出席していました。
プレスの方はICANN担当(Tanzanica King 電話 +1 310 301 5804、 email:tanzanica.king@icann.org)までお問合せください。 その他、関連するご質問はpress@icann.orgまでお問合せください。
ICANNからのアナウンス(2005年12月5日)
以上