2006年7月11日
NASKとICANNがDNSルートゾーン管理を自動化する
ソフトウェア開発に関して前進
2006年7月5日
.PLドメイン下のインターネット上の名称を扱うレジストリであるNASKとICANNは、 NASKの開発による『e-IANA』ルートゾーン管理ソフトのライセンス化について合意に至りました。 NASKは、緩やかで非拘束的なオープンソースライセンスの元で自身のe-IANAソフトウェアを入手可能とすることを選択しました。 これによってICANNがルートゾーン管理の自動化を開発する基礎としてe-IANAシステムを使用することができるようになります。 このことはIANAがインターネットルートゾーンにおける変更をより効率的かつ効果的に管理できるようになることにつながります。
NASKにより開発されたe-IANAソフトウェアは、 最新の進んだテクノロジーとプログラミング手法を使用しており、 これによりDNSルートゾーンデータベース管理の更なる自動化が可能となるでしょう。 NASKとICANNによる合意の中で、NASKはe-IANAコードベースをICANNに提供し、 ICANNはオープンソースのe-IANAコードベースに全てのコードの修正を反映させることに同意しました。 e-IANAコードべースに加えられたいかなる修正もオープンソースのままにすることを確約することで、 ICANNは開かれた透明なプロセスへのコミットを再確認しようとしています。 これには、自動化されたサービスで提供されるプロセスに関してもそういえますし、 ルートゾーン管理自動化ソフトウェアパッケージが現在及び将来にわたって入手可能であることを保証することもそれに含まれます。
CENTR(the Council of European National Top-Level Domain Registries) によって当初指定された要件に従い、 NASKはルートゾーン管理の作業行程を合理化、 簡素化するソフトウェアを実装し、 CENTRのメンバー等による広範なテストが行われました。 ICANNは、 NASKのe-IANAソフトウェアをIANAの仕様条件に合うよう調整するプロセスを開始し、 NASK e-IANAコードをベースとしたルートゾーン管理のソフトウェアの使用によってルート管理サービスをかなり改良することができると確信しています。
契約に定めた義務、 ならびに契約上及び公的なコード監査及びセキュリティレビューの結果次第ですが、 IANAは2006年6月26-30日にモロッコのマラケシュで開催されたばかりのICANN会議の後に、 オープンソースのe-IANAコードべースの公開テストに着手する計画です。
ICANNは、NASKによる貢献と、 e-IANAソフトウェアをそのような緩やかな条件で提供して頂いた自発的な意志に心より感謝申し上げます。 e-IANAソフトウェアはインターネットのルートゾーンの修正に関する重要で常に変化する要件の管理を支援するために発展していきますので、 ICANNはNASK及びICANNNの国コードドメイン名支持組織、 CENTRそしてその他ドメイン名関連の組織を含むその他の関心ある者と共に作業していくことを楽しみにしています。
ICANNからのアナウンス(2006年7月5日)
"NASK and ICANN Move Forward on Automated DNS Root Zone Management Software Development"
以上