2009年11月18日
各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANNがIDN ccTLDの申請受け付けを開始
2009年10月30日のICANN*1理事会での承認を受け、 ファスト・トラックプロセス*2と呼ばれる暫定的なアプローチに基づくIDN ccTLD*3の申請受け付けが、 11月16日より開始されました。
希望者は、ICANNのWeb*4で公開されている、 申請に対するそれぞれの国または地域からの支持を証明するなどの諸条件を満たした上で、 そこに記されている所定の手続きを踏むことにより、 ICANNに対してIDN ccTLDの登録を申請することができます。
なお、今回開始された申請受け付けは、 当該国または地域に割り当てられるIDN ccTLDの一元的な管理を行うレジストリ(登録管理組織)*5候補者に対する、 ICANNによる審査を受け付けるためのものであり、 ドメイン名を登録する一般ユーザーを対象としたものではありません。
実際にユーザーがドメイン名を登録できるようになるのは、 今回の募集に応募したレジストリがICANNの審査を受けた後に正式に承認され、 さらにその後の登録開始に向けた各種準備作業が終わった後となります。
詳細については、 ICANNからのアナウンスおよびIDN ccTLDファスト・トラックプロセスのWebページをご覧ください。
ICANNからのアナウンス
- *1 ICANN<アイキャン>
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(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)
ドメイン名、IPアドレスなどのインターネット資源を、 民間主導で世界的に管理・調整する米国の非営利法人です。 http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/icann.html - *2 ファスト・トラック プロセス
- IDN ccTLDに対する高い需要に応えるために、暫定的なアプローチにより、 技術、運用、ポリシーなどの面で問題が生じない範囲で、限定した数のIDN ccTLDを、 比較的早期に導入することを目指すプロセスです。 このプロセスによるIDN ccTLD導入は、あくまで限定的なものであるため、 恒久的なポリシーに基づくIDN ccTLD導入に対して、 申請できる文字列の文字種や数に制限があります。
- *3 IDN ccTLD
- ccTLD(Country Code Top Level Domain:国コードトップレベルドメイン)のトップレベルに、 IDN(Internationalized Domain Name:国際化ドメイン名)を利用したドメイン名です。 これまでは、トップレベルを表すラベルの文字列として、 「.jp」のような英数字(正確には7bit ASCII)しか利用できませんでしたが、 IDN ccTLDが導入されることにより、「.日本」のようなドメイン名が利用可能になります。
- *4 IDN ccTLD ファスト・トラック プロセスのページ
- https://www.icann.org/en/topics/idn/fast-track/
- *5 レジストリ(登録管理組織)
- ドメイン名、IPアドレス、AS番号等のインターネット資源のデータベース管理、運営を行う機関です。 ドメイン名のレジストリは一つのトップレベルにつき一つとなっていて、 例えば「.jp」のレジストリは株式会社日本レジストリサービス(JPRS)、 「.com」のレジストリはVeriSign, Inc.となっています。
以上