各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN通常理事会(2011年12月8日開催)決議概要
- 1.新gTLD申請者支援
- 2. 新gTLD申請のバッチ処理
- 3. ccNSOによるファストトラック実装計画の改定
- 4. GNSOポリシー策定プロセスおよびそれに伴う付属定款の改定
- 5. 理事報酬
- 6. 新gTLDに関する理事の利害相反規程
1. 新gTLD申請者支援
理事会は申請者支援プログラムを2012年1月に開始できるよう、 導入計画を確定するよう指示するとともに、 必要に応じてコミュニケーションキャンペーンに申請者支援プログラムを追加するよう事務局に指示し、 定められた基準を満たす申請者には申請費用を47,000 USドルに減免することを承認しました。
2. 新gTLD申請のバッチ処理
ICANN理事会は新gTLDプログラムにおいて、 複数の申請バッチが処理される際の処理の順番を特定する目的での 「第2のタイムスタンプ」の利用について、 事務総長が計画を作成しコミュニティに提示することを承認し、 申請者ガイドブックへバッチ作成プロセスについて追加するよう事務総長に対して指示しました。
3. ccNSOによるファストトラック実装計画の改定
ICANN理事会はファストトラック実装計画への修正提案を承認しました。 これはセネガル・ダカールでのICANN会議での国コードドメイン名支持組織 (ccNSO)により決議された勧告を反映するものです。 同時に事務総長に対し、 2009年10月30日に導入されたファストトラック実装計画への本提案による修正を実行するよう指示しました。
4. GNSOポリシー策定プロセスおよびそれに伴う付属定款の改定
ICANN理事会は付属定款Annex AのGNSOによる修正提案*1を承認しました。 新しいポリシー策定プロセスへの移行はGNSO評議会による提案*2に沿って実施されることになります。
5. 理事報酬
説明責任および透明性レビューチーム(ATRT: Accountability and Transparency Review Team)最終報告書に記載された勧告のうち1点残っていた、 理事報酬に関する勧告について専門家による検討が終了し、 その結果本件を審議するため利害相反規程を一部変更することが承認され、 理事会が理事報酬に関する独立評価専門家による勧告を承認または却下することができるようになりました。
これに伴い、 理事会は投票権のある理事すべてが報酬を受け取ることを可能とする、 ICANN付属定款への変更を承認しました。 報酬を受け取ることを同意した投票権のある理事に対しての報酬は2011年12月9日より有効となります。
6. 新gTLDに関する理事の利害相反規程
理事会は新gTLDプログラムに対して適用される、 次の利害相反規程の制定を決議しました。
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新gTLD申請に対して助言または関与を行う理事には、以下の義務が発生
- 申請に関する投票は行わない
- 申請に関する検討には加わらない
- 公開前の申請情報は一切受け取らない
- 新gTLD申請を承認する理事は、理事会での申請の決定後12ヶ月は関連する組織に雇用されたり業務を請け負ったりしてはならない
他の決議事項を含めた詳しい内容は、
以下URLに掲載されている原文をご覧ください。
Approved Board Resolutions | Special Meeting of the ICANN Board
(8 December 2011)
http://www.icann.org/en/minutes/resolutions-08dec11-en.htm
以上