2012年7月4日
各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANNと米国商務省との間で
IANA業務委託契約を締結
2012年7月2日、 ドメイン名やIPアドレスなどのインターネット資源に関する管理調整を行うICANNと、 米国商務省(Department of Commerce; 以下DoC)は、 IANA(Internet Assigned Numbers Authority)機能に関するDoCからICANNへの業務委託契約を、 現行契約が終了する翌日の10月1日から2015年9月30日まで、 新たに締結すると発表しました。
IANA機能とは、インターネットの円滑な運用に欠かせない、 一意な識別子を国際的に管理、調整するものであり、 具体的には以下4点からなります。
- 技術的なプロトコルパラメーター(ドメイン名リソースレコード、TCP/UDPなどのポート番号など)の割り当てに関する調整業務
- DNSルートゾーン管理における責務の一部履行
- インターネット番号資源の分配業務
- .ARPAおよび.INTトップレベルドメイン(TLD)の管理に関連する業務
なお、このIANA機能に関する業務委託契約は、 本来2006年10月1日から2011年9月30日でしたが、その後、 契約期限が2011年6月には2012年3月31日まで、2012年3月には2012年9月30日までと、 2度の延長が繰り返されていました。 特に2度目の延長時には、DoCがIANA機能の業務委託先を公募したものの、 条件に合致する組織がICANNを含めてなかったとされ、 暫定的に延長されたものでした。
詳しくは、 以下のICANNおよびDoCからのアナウンス原文等もご参照ください。 本件については、詳細がわかり次第、 解説記事をJPNICのWebサイトに掲載する予定です。
- ICANN Awarded Contract to Continue to Perform Internet Assigned Numbers Authority Functions (ICANNからのアナウンス)
- Commerce Department Awards Contract for Management of Key Internet Functions to ICANN (DoCからのアナウンス)
- ICANN主要文書(IANA機能に関する契約等のまとめ。現行契約へのリンクあり)
以上