各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN通常理事会(2013年11月21日開催)決議概要
1. DNSリスク管理の枠組みに関する報告書およびその実施
理事会は事務総長に対し、 DNSリスク管理の枠組みを実施することと、 必要に応じてリスクの評価および提案されている軽減方策に関して理事会リスク委員会への報告を行うことを求めました。
2. 名前衝突(Name Collision)に関するSSACおよび新gTLDプログラム委員会による勧告
理事会は名前衝突のリスク軽減についてのSSAC勧告(SAC062)の受領を確認しました。
理事会は事務総長に対し本勧告を勧告追跡用登録簿に登録するよう、 およびSSACに対し登録簿に勧告が正確に記載されたかどうかを確認するよう求めるとともに、 SAC062で提供された助言を評価し、 助言の受諾可否に関する勧告を本決議の採択より90日以内に作成するよう求めました。
ICANNが助言の承認を勧告する場合、理事会は事務総長に対し、 本決議の採択より120日以内に助言を実行に移す場合の実現可能性と費用について評価するよう、 および実行計画を提供するよう求めました。
理事会は次の事項について、 新gTLDプログラム委員会の勧告を承認しました。
- ICANN理事会リスク委員会が名前衝突問題を明確に評価し理事会に報告すること、および通常の間隔での評価・報告を継続すること
- 理事会が事務総長に対しルートにおける名前衝突を管理するための長期計画を策定するよう求めること
- 理事会が事務総長に対し、コミュニティと共にルートサーバーのデータを維持し測定するために長期計画を策定すること
3. ルートゾーンでのDNSSEC鍵ロールオーバー
理事会は「SAC063: ルートゾーンでのDNSSEC鍵ロールオーバーに関するSSAC勧告」の受領を確認しました。
理事会は事務総長に対し本勧告を勧告追跡用登録簿に登録するよう、 およびSSACに対し登録簿に勧告が正確に記載されたかどうかを確認するよう求め、 またSAC063で提供された助言を評価し、 助言の受諾可否に関する勧告を本決議の採択より90日以内に作成するよう求めました。
ICANNが助言の承認を勧告する場合、理事会は事務総長に対し、 本決議の採択より120日以内に助言を実行に移す場合の実現可能性と費用について評価するよう、 および実行計画を提供するよう求めました。
4. 理事会常設委員会に対する変更
理事会内のIANA委員会、一般参加委員会(PSEC)、 グローバルリレーションシップ委員会は廃止されました。 これらの理事会委員会が注力していた分野において、 理事会に対する定期的な報告の仕組みを構築するよう、 理事会は事務総長に指示しました。
他の決議事項を含めた詳しい内容は、以下の原文をご覧ください。
Approved Board Resolutions | Regular Meeting of the ICANN Board
以上