各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
名前衝突(Name collision)問題へのJPNICの取り組みについて
2013年10月から委任が開始された新gTLDの導入に伴い、 名前衝突(後述の「名前衝突とは」参照)と呼ばれる問題が発生することが確認されています。
その影響は新gTLDの申請者にとどまらず、 それ以外の企業内ユーザーなどの一般的なユーザーにまで広がる可能性が懸念されていることから、 ICANNではこの問題に関するさらなる調査と、 幅広い関係者への周知を進めています。
このような状況を受け、 JPNICではこの名前衝突(Name collision)の問題に対する国内での広範な周知に向けた取り組みの一環として「新gTLD大量導入に伴うリスク検討・対策提言専門家チーム」を設立いたしました。
JPNICの今後の取り組みについてご不明な点がありましたら "domain-query@nic.ad.jp" の窓口までお問い合わせください。
記
名前衝突とは
名前衝突(Name Collision)とは、 ある組織内のネットワークの社内サーバやサーチリストなどで利用している名前と、 パブリックなDNSで利用しているドメイン名が衝突してしまう状態を指します。
新gTLDの利用開始に伴い、 1,000を超えるgTLDが今後追加されることで、 これまでは「既存のgTLDと衝突しない」として組織内で利用していた名前も、 新gTLDの名前と衝突する可能性があることが明らかになりました。
組織内で利用している名前と、 新gTLDも含めたパブリックなDNSで利用されている名前が衝突した場合、 既に一部のネットワークで使われていたドメイン名と同一のドメイン名がDNSで名前解決できるようになります。
これに伴い、 内部ネットワークに閉じた通信が意図せずにパブリックなDNSに到達する、 またはその逆の通信が行われる可能性があります。 より具体的な影響については以下をご参照ください。
JPNICの専門家チームについて
- 名称
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- 「新gTLD大量導入に伴うリスク検討・対策提言専門家チーム」
- 活動内容
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- 新gTLDの大量導入に関する動向把握
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名前衝突に関するリスクの調査および対策の検討
* 内部利用目的でのサーバ証明書の発行に伴う影響も対象に含みます - 上記に基づいた文書・対策提言の策定
- 専門家チームの活動期間
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2014年3月まで
(JPNICによる周知等の対応活動は継続いたします)
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2014年3月まで
- 専門家チームのメンバー
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役割 所属 氏名 共同チェア NTTコミュニケーションズ株式会社 外山 勝保 株式会社インターネットイニシアティブ/
日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)山本 功司 検討メンバー NTTコミュニケーションズ株式会社 近藤 和弘 株式会社日本レジストリサービス 佐藤 新太 株式会社日本レジストリサービス 松浦 孝康 株式会社インターネットイニシアティブ/
日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)松崎 吉伸 NTTコム ソリューション&エンジニアリング株式会社 保多 洋 株式会社インターネットイニシアチブ 山口 崇徳 特定課題検討メンバー クロストラスト株式会社 秋山 卓司 セコム株式会社IS研究所 島岡 政基 - 担当理事
- 石田 慶樹 常務理事(分野担当(ドメイン名))
これまでのICANNの対応
ICANNでは、 名前衝突の問題への対応方針をICANN新gTLDプログラム委員会決議(2013/10/07)(概要)で決議しました。
決議された対応方針に基づき、これまで下記の対応を行っており、 今後も引き続き対応が進められます。
参考情報
以上