各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
インターネット関連11団体が「I*リーダーのサンタモニカ共同会合声明」を発表
グローバルなインターネットの技術調整を行う11団体(IAB、 ICANN、IETF、ISOC、W3C、 LACTLDおよび五つの地域インターネットレジストリ(RIR))は、 2014年2月14日、 その前の週に米国カリフォルニア州サンタモニカで開催された共同検討会合を踏まえた声明を、 共同で発表しました。
この声明は、 前回の共同検討会合の結果発表された「今後のインターネット協力体制に関するモンテビデオ声明*1」後、 それぞれのコミュニティでさまざまな動きと進展が認められるという11団体の認識を示すものです。
JPNICでは、 この声明発表についてお知らせするとともに、 参考までに和訳もあわせて提供します。
I*リーダーのサンタモニカ共同会合声明
2014年2月14日
インターネットの技術基盤の調整に責任を持つ団体のリーダー達(大まかにI*(アイスター)リーダーと呼ばれます)は、 先週、米国カリフォルニア州サンタモニカで会合を持ちました。 2日間の会合では、進行中の活動に関して議論し、 以下のような話題に関する考え方や最新状況を共有しました。
- IETFとW3Cの、インターネット上のプライバシーやセキュリティに関する包括的な改良策に向けた取り組み
- IANA機能のグローバル化
- 1net*2のWebサイトや新たな協働フォーラム
- 新たに「NETmundial」と命名された、今後のインターネットガバナンスに関するグローバルマルチステークホルダー会合*3
- ICANNの戦略パネルとグローバル化に向けた取り組み
- 2014年ITU全権委員会議に向けた準備
- Web発明25周年とW3C設立20周年記念式典
今回の会合では、前回の会合以来、 これらの活動に大きな進展と勢いが認められるとした上で、 インターネットエコシステムの進化のために、 あらゆるステークホルダーの参加を継続して働きかけていくことの必要性が議論されました。
リーダー達はさまざまな領域での進展によって自信を深めるとともに、 それぞれのコミュニティでたくさんの成果が、参加者によって、 コミュニティの通常のプロセスの中から生まれつつあることを確認しました。
また、今回の会合では、 Internet Societyの新しいCEOであるKathy Brown氏と、 ccTLDレジストリコミュニティの代表としてCaroline Aguerre氏が初参加であり、リーダー達からの歓迎を受けました。
参加したI*リーダー:
- Adiel A. Akplogan, CEO, African Network Information Center (AFRINIC)
- John Curran, CEO, American Registry for Internet Numbers (ARIN)
- Paul Wilson, Director General, Asia Pacific Network Information Centre (APNIC)
- Russ Housely, Chair, Internet Architecture Board (IAB)
- Fadi Chehadé, President and CEO, Internet Corporation of Assigned Names and Numbers (ICANN)
- Jari Arkko, Chair, Internet Engineering Task Force (IETF)
- Kathy Brown, President and CEO Internet Society (ISOC)
- Raúl Echeberria, CEO, Latin America and Caribbean Internet Addresses Registry (LACNIC)
- Axel Pawlik, Managing Director, Réseaux IP Européens Network Coordination Centre (RIPE NCC)
- Jeff Jaffe, CEO, World Wide Web Consortium (W3C)
- Caroline Aguerre, General Manager, Latin American and Caribbean TLD Association (LACTLD)
原文
Statement from the I* Leaders Coordination Meeting, Santa Monica, 14 February 2014
注
https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2013/20131008-01.html
http://1net.org/
http://netmundial.org/
以上