IPアドレス管理業務に関するJPNIC文書公開のお知らせ
～逆引きDNSへのDNSSEC導入および更新間隔短縮～

JPNICでは、2015年11月9日(月)より、逆引きDNSへDNSSECを導入し更新間隔を短縮することに伴い、関連するJPNIC文書を改定し、本日(2015年10月9日)公開いたしました。

DNSSECは、公開鍵暗号技術を用いてDNSの応答に署名を追加し、受信者がその署名を検証することで、応答の正当性を確認できるようにする技術です。

DNSSECを用いたキャッシュポイズニング等の脆弱性への対処、また最近ではDNSSECの導入を前提としたDANEのようなあらたな技術が導入されようとしています。エンドユーザがこれらの技術を利用するにはレジストリのDNSSEC対応が必要になります。 2010年のルートゾーンへのDNSSEC署名開始をはじめとして、各TLD、 RIRでのDNSSEC対応が進められてきました。

JPNICでもこうした状況を踏まえ、検討の結果、 JPNICの管理するIPアドレスに関する逆引きゾーンについて、セキュリティの向上および現在・将来の技術への対応を目的としてDNSSECを導入することとしました。

ご不明の点は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

記

逆引きDNSへのDNSSEC導入に伴う変更点について

割り当てたアドレスに対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)を、 Web申請システムより登録できるようになります。
- 割り当てたアドレスに関する情報(ネットワーク情報)にネームサーバが登録されている場合、またはネームサーバと同時にDSレコードを登録することが可能です。
  ※IPアドレスの割り当てと同時に、 DSレコードは登録できませんのでご注意ください。
- 登録されたDSレコードの内容は、 Web申請システムからのみ確認することが可能です。 JPNIC WHOISでの検索結果には表示しませんのでご注意ください。
逆引きDNSの更新間隔を短縮します
(変更前)

「JPNICが逆引きの管理を行っているIPアドレス」はJPNICデータベース登録完了の通知が発行された翌日午前5時頃、「JPNIC管理下で、 APNICが逆引きの管理を行っているIPv4アドレス」および「JPNIC管理下の全てのIPv6アドレス」は翌日午前8時頃に、 JPNICおよびAPNICのネームサーバへの登録作業を行っています。

(変更後)
「JPNICが逆引きの管理を行っているIPアドレス」「JPNIC管理下で、 APNICが逆引きの管理を行っているIPv4アドレス」および「JPNIC管理下の全てのIPv6アドレス」のいずれについても、今後は、以下のスケジュールで、 JPNICおよびAPNICのネームサーバへの登録作業を行います。
1. JPNICデータベース登録完了の通知が、 0時から12時までに発行された場合には当日18時までに、 JPNICおよびAPNICのネームサーバへの登録作業を行います。
2. JPNICデータベース登録完了の通知が、 12時から24時までに発行された場合には翌日8時までに、 JPNICおよびAPNICのネームサーバへの登録作業を行います。