APNIC POPおよびルートサーバ実験
APNICはISC(Internet Software Consortium)と協力し、 アジア太平洋地域でのDNSルートサーバのサービス強化を支援しています。 APNIC POP内で新規のサーバが、 ISCが管理しているF-rootサーバの"BGP anycast"ミラーとして実装されています。
本年の初め、APNIC事務局はアジア太平洋地域に設置されるAPNIC POPのホスティングおよびサポートに関心のある方への呼びかけを行いました。 これにより設置されたPOPサイトはAPNICのDNSやwhoisサービス、 F-rootミラーサーバにも使用されることになります。
香港サイト稼働中
現在香港のHKIXにあるAPNICのPOP内で、 APNIC初のルートサーバサイトが稼働しています。
本サーバは貴組織の接続性とトポロジー次第では参照可能であり、 貴組織のネットワークに対しルートネームサーバのサービスを提供できます (traceroute f.root-servers.net にて確認してください)。 本サイトが参照される割合は、 安定性とF-rootサーバ間の負荷共有の必要性から時期や地域によって変更することがあります。
HKルートサーバは、APNIC, HKIX, CUHK, Reach, および France Telecom により支援されています。
韓国サイトアナウンス
APNIC POPおよびルートサーバの次の設置は、2003年6月中に韓国、 ソウルにて行われます。 当該サイトは、Korea Network Information Centre (KRNIC)により提供され、 多大な支援を受けています。 KRNICは、ギガビットイーサネット接続によりソウルの二つの主要な相互接続点 (IX)に接続しています。
この設置により、 ブロードバンドインターネットサービスの普及が世界で最も進んでおり、 ルートDNSサービスの需要の高かった韓国において、 そのサービス提供が可能になります。 また、 DNSインフラストラクチャをおかす故意または不慮のサービス拒否攻撃(DoS) の際にも、ルートDNSサーバのセキュリティや安定性を高めることにもなります。
追加情報
APNICのルートサーバ実験についての詳細な情報は、
以下のページをご覧ください。
http://www.apnic.net/services/rootserver
APNIC 事務局長
Paul Wilson
参照
APNIC POPs and Root Server Trial - Announcements
http://www.apnic.net/mailing-lists/apnic-announce/archive/2003/05/msg00001.html