Guide to the APNIC Maintainer and Person Object Request Form (text version)
翻訳文
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2004年1月19日
この文書は2002年12月17日に公開された
http://www.apnic.net/services/help/mntner-person-txt/index.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。
APNICメンテナーおよびパーソンオブジェクト申請フォーム記入ガイド
(テキスト形式)
はじめに
記入の前に
APNICメンテナーおよびパーソンオブジェクト申請フォームは、 新規のメンテナーオブジェクトによって保護される、 新規のパーソンオブジェクトを申請する際に必要となるステップを解説するものです。
- 注意:
-
既にメンテナーオブジェクトを保持しており、新規のパーソンオブジェクトを作成したい場合には、以下にて、オンラインのパーソン申請フォームを使用してください。
http://www.apnic.net/apnic-bin/person.pl
既にパーソンオブジェクトを保持しており、新規のメンテナーオブジェクトを作成したい場合には、以下にて、オンラインのメンテナー申請フォームを使用してください。
http://www.apnic.net/apnic-bin/maintainer.pl
APNICメンテナーおよびパーソンオブジェクト申請フォーム記入法(テキスト形式)
記入はテキスト形式で行い、電子メールにて提出して下さい。 このフォームは、 APNICのホストマスターへ転送される前に機械でチェックを行いますので、 以下を確実に守ってください。
- アカウントネームをサブジェクトラインに含めてください。
記入例: GLOBALTRANSIT-JP - プレーンASCIIのみで記入の上、電子メールにてお送りください。
- #[ で始まる行を変更しないでください。
- テンプレートの項目名を変更しないでください。
ガイド目次
- Maintainer template
- Person template
[Maintainer template]
Maintainer templateは、 APNIC Whois データベース内にある他のオブジェクトを保護するために使用されるメンテナーオブジェクトを新規に作成する際に使用します。
Maintainer templateにおける項目
- mntner
- descr
- country
- admin-c
- tech-c
- upd-to
- auth
- remarks
メンテナーオブジェクトの名称(mntner)
メンテナーオブジェクトの名称(mntner)は、 簡潔で意味の通った名前にしてください。 資源登録情報を保護するためにメンテナーオブジェクトを作成する場合には、 以下のフォーマットを使用してください。
-
組織のメンテナー(organisation maintainer)を作成する場合
<maint>-<iso-3166-code>-<organisation>
記入例:
MAINT-WF-SPARKYNET -
個人のメンテナー(personal maintainer)を作成する場合
パーソンオブジェクトに適用されるメンテナーオブジェクトを作成する場合には、以下のフォーマットを使用してください。
<maint>-<iso-3166-code>-<person>
注意:パーソンオブジェクト以外のオブジェクトを保護する目的で、 パーソナルメンテナーを使用しないでください。 資源登録情報を保護したい場合には、 オーガニゼーションメンテナーを使用してください。
記入例:
MAINT-WF-ZANE-ULRICH
メンテナーオブジェクトの説明(descr)
メンテナーオブジェクトについて簡単な説明を記入してください。 他のメンテナーオブジェクトとの区別がつくような内容を記入してください。 記述は5行まで可能です。
記入例:
descr: Maintainer for Sparkynet
descr: Webhosting, dialup, leased line
descr: Wallis and Futuna Islands
メンテナーオブジェクトを管理する組織、または担当者の所在国(country)
最も適切なISO 3166国別コードの2文字を記入してください。 該当する国が複数ある場合は、運用責任者のいる国を記入してください。
記入例:
country: WF
運用責任者(admin-c)
この項目に該当する説明は個々のケースにより異なります。 適宜、目的にあわせて以下4種類のいずれかをご覧ください。
- ・資源登録情報用のメンテナーオブジェクトを作成する場合
-
資源登録情報を保護するためにメンテナーオブジェクトを作成する場合には、実際にネットワークの当該サイトに常駐している担当者のNICハンドルを明記してください。ただし、次の場合は例外となります。- 家庭内のネットワークやユーザの場合、IR(Internet Registry)の技術連絡担当者をadmin-cとして登録してもよい。
- 現場での運用責任者を設けるのが非現実的だという例外的な状況下にあるネットワークの場合、現場にいない人をadmin-cとして登録してもよい。
- ・パーソンオブジェクト用のメンテナーオブジェクトを作成する場合
-
パーソンオブジェクトを保護するためにメンテナーオブジェクトを作成する場合には、そのパーソンオブジェクトをadmin-c として参照することが可能です。
- ・パーソンオブジェクトが既に作成されている場合
-
データベースに既にパーソンオブジェクトをお持ちの場合は、NICハンドル(person object)形式にて記入してください。
記入例:
admin-c: KX9-AP
- ・本フォームを使用し、パーソンオブジェクトを作成する場合
-
パーソンオブジェクトをまだ作成されていない場合には、本フォームにある「パーソンオブジェクトテンプレート」に記入し、メンテナーテンプレートのadmin-cの項目に既に記入されている"AUTO-1"というNICハンドルをご使用ください。メンテナーオブジェクトから参照されるパーソンオブジェクトを追加される場合には、パーソンオブジェクトテンプレートを追加して、AUTO NICハンドルを増やしてください。
記入例:
admin-c: AUTO-1
admin-c: AUTO-2
技術連絡担当者(tech-c)
この項目に該当する説明は個々のケースにより異なります。 適宜、目的にあわせて以下4種類のいずれかをご覧ください。
- ・資源登録情報用のメンテナーオブジェクトを作成する場合
-
資源登録情報を保護するためにメンテナーオブジェクトを作成する場合には、ネットワークの日常の運用における責任者のNICハンドルを指定してください。ただし、ネットワークの当該サイトに常駐している人である必要はありません。ネットワークに対し複数の技術連絡担当者(tech-c)を指定することも出来ます。
- ・パーソンオブジェクト用のメンテナーオブジェクトを作成する場合
-
パーソンオブジェクトを保護するためにメンテナーオブジェクトを作成する場合には、そのパーソンオブジェクトをtech-c として参照することが可能です。
- ・パーソンオブジェクトが既に作成されている場合
-
データベースに既にパーソンオブジェクトをお持ちの場合は、NICハンドル(person object)形式にて記入してください。
記入例:
tech-c: KX9-AP
- ・本フォームを使用し、パーソンオブジェクトを作成する場合
-
パーソンオブジェクトをまだ作成されていない場合には、本フォームにある「パーソンオブジェクトテンプレート」に記入し、メンテナーテンプレートのtech-cの項目に既に記入されている"AUTO-1"というNICハンドルをご使用ください。メンテナーオブジェクトから参照されるパーソンオブジェクトを追加される場合には、パーソンオブジェクトテンプレートを追加して、AUTO NICハンドルを増やしてください。
記入例:
tech-c: AUTO-1
tech-c: AUTO-2
更新の通知先(upd-to)
メンテナーオブジェクトの更新通知が送付されるべき電子メールアドレスを記入してください。 メンテナーオブジェクトが更新された場合、 または更新が試みられた場合に連絡を受ける必要がある人々の電子メールアドレスを記入し、 オブジェクト管理にお役立てください。
注意:ネットワークの連絡先として、本upd-to項目を使用しないでください。
記入例:
upd-to: noc@example.com
オーソライゼーション(許可)の方法(auth)
本メンテナーオブジェクトが保護しているオブジェクトへの更新申請を認証する際に使用する方法を指定してください。 認証方法は以下のとおりです。
- NONE(選択されないことを強く推奨します)
- CRYPT-PW
- PGP-KEY
これらの認証方法の使用についての詳細は、「メンテナーオブジェクトの認証方法」(英語)をご覧ください。
記入例:
auth: CRYPT-PW apL5ifB7
リマーク(remarks)
この項目には、 当該メンテナーオブジェクトに関して他の項目に記入できない事項を記入することが出来ます。 データベースの利用者に対して提供したい情報がある場合にのみ記入してください。 複数行の記入が可能ですが、最小限にして下さい。
記入例: remarks: Send spam and abuse reports to abuse@example.com
[Person template]
Person templateは、以下の用途のため、 新規パーソンオブジェクトを作成する際に使用します。
- 新規メンテナーオブジェクトのadmin-c/tech-c
- APNIC whoisデータベース内のインターネット資源情報であるオブジェクトの連絡先
Person templateにおける項目
- person
- address
- country
- phone
- fax
- nic-hdl
- remarks
個人名(person)
必ず、このオブジェクトが表す人物を正確に特定できる名称にしてください。 名字と名前の両方を記入する必要があります。 片方しか含まれていないパーソンオブジェクトは受け付けられません。 なお、姓をお持ちでない方は、下のお名前を2回記入してください。 Mr, Ms, Drなどのタイトルは使用しないでください。
記入例:
Ky Xander
連絡先住所(address)
確実に連絡可能で、正式な住所を記入してください。
記入例:
address: ExampleNet Service Provider
address: 2 Pandora St Boxville
address: Wallis and Futuna Islands
所在国(country)
最も適切なISO 3166国別コードの2文字を記入してください。
記入例:
country: WF
連絡先電話番号(phone)
業務時間内に連絡がとれる電話番号を以下のフォーマットにて記入してください。
+<international code>-<area/city code>-<exchange>-<subscriber>
記入例:
phone: +680-368-0844
ファックス送付先(fax)
本項目の記入は任意です。
業務時間内にファックスを送付できる番号を以下のフォーマットにて記入してください。
+<international code>-<area/city code>-<exchange>-<subscriber>
記入例:
fax-no: +680-367-1797
電子メールアドレス(email)
RFC822に準拠し、確実に連絡がとれる電子メールアドレスを記入してください。
記入例:
email: kxander@example.com
NICハンドル(nic-hdl)
APNIC Whoisデータベースにて、 当該パーソンオブジェクトが一意に識別されるために使用します。 本フォームのパーソンオブジェクトテンプレートには、"AUTO-1", "AUTO-2"というNICハンドルが既に記載されています。 本フォーム内に2つ以上のパーソンオブジェクトを作成する必要がある場合には、 パーソンオブジェクトテンプレートをコピーして、 AUTO NICハンドルの数を増やしてください。 パーソン項目に記載された名称のイニシャルに基づき、NICハンドルが作成されます。
記入例:
nic-hdl: AUTO-1
リマーク(remarks)
この項目には、 当該パーソンオブジェクトに関して他の項目に記入できない事項を記入することが出来ます。 データベースの利用者に対して提供したい情報がある場合にのみ記入してください。 例えば、パーソンオブジェクトをIPアドレス空間の連絡先として使用する際、 "e-mail"項目に記載したアドレス宛てにネットワークの不正使用(abuse)の報告が送付されることを希望しない場合には、 リマーク項目を使用して、 不正使用に対応する電子メールアドレス(abuse contact)を提示することが可能です。 複数行の記入が可能ですが、最小限にして下さい。
記入例:
Please send all abuse reports to abuse@example.com