ネットワークの不正使用の報告について:スパミングとハッキング
このFAQはAPNICのWebに掲載されているFAQを翻訳したものです。 参考訳としてご参照ください。
原文: | Reporting network abuse: spamming and hacking http://www.apnic.net/info/faq/abuse/index.html |
Q: | APNICは、どのような対応をしてくれるのですか。 |
A: |
APNICは、アジア太平洋地域の地域インターネットレジストリ(RIR)です。
APNICのWhoisデータベースは、 この地域内のIPアドレス登録情報を保持しています。 ネットワークの不正使用の発信元を突きとめ、 適切なネットワーク管理者への連絡先を調べるために、 ご自由にこのデータベースをお使いください。 http://www.apnic.net/info/faq/abuse/using_whois.html もご覧ください。 |
Q: | APNICでハッカーやスパマーの名前を教えてもらえますか。 |
A: |
いいえ。
一般なデータベースが保持しているのは、
アドレス空間を使用しているネットワークの情報であって、
個人ユーザーの情報ではありません。
多くの場合、個人ユーザーは、インターネットにログインする度に、
異なるIP番号を使用しています。
ネットワーク管理者に対してIP番号と被害を受けた時間を報告する必要があります。
ネットワーク管理者はログファイルを使って関係者へ連絡を取れることができるはずです。
APNICは比較的大きなネットワークで使用するIPアドレスを登録しますが、 いかなるネットワーク対してもインターネット接続を提供していません。 従って、APNICは個々のエンドユーザーの情報を持っておらず、 また、外部のネットワークのログファイルへのアクセスもできません。 |
Q: | では、なぜ使用しているソフトウェアでは、 APNICに問い合わせるように表示されるのですか。 |
A: |
使用されているソフトウェアが、
完全なかたちで情報を提示していないのかもしれません。
ネットワークの不正使用の検出に使用されるソフトウェア製品の多くは、
ARINのWhois データベースのみを検索するように設計されています。
しかし、IPアドレスは地域ごとに三つのRIRに登録されており、
ARINのデータベースが全世界を網羅しているわけではありません。
他の二つのRIR(RIPE NCCとAPNIC)で保持されていない
IPの範囲をカバーしているだけなのです。
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Q: | なぜ私が調べたウェブサイトでは、APNICに問い合わせるように表示されるのですか。 |
A: | 上記の検索ソフトウェアと同様の制限を受けている検索機能をもったウェブサイトが数多くあります。 |
Q: | APNICは、私の苦情を調査してくれますか。 |
A: |
いいえ。
苦情をどこへ申し立てるべきかを調べるために、
APNICのWhoisのデータベースを自由に使っていただけますが、
APNICが調査を行うことはできません。
レジストリとして、
APNICはネットワークの取り扱い方法に関するポリシーを採択し、
適用しています。
しかし、APNICは、インターネット活動を規制する権限
(法律上、または実用上における)を持っていません。
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Q: | APNICは、ネットワークの不正使用防止においてなにか役割を担っていますか。 |
A: | APNICの主な役割は、公的に入手しやすい登録情報を提供することです。 しかし、APNICは、アジア太平洋のコミュニティにおいて、 ネットワークオペレーターの教育を行う役割も担っています。 アジア太平洋地域周辺のアドレスポリシーに関連するトレーニングコースを実施しています。 これらのコースの構成として、 責任を持ったネットワーク管理の必要性について意識を高めることをめざしています。 APNICのオープンポリシーミーティングにおいても、 これらに関する問題提起が行われます。 |
Q: | もし登録されている連絡先の情報が不正確な場合はどうすればよいのですか。 |
A: | APNICは、組織に対して、 有効な連絡先の情報を登録するようにお願いしています。 しかし、後にそれらの詳細が有効でなくなった場合、 APNICに自動的に通知されません。 そこで、 APNICのWhoisデータべース 中に、無効な連絡の詳細を見つけた場合は、 そのIPアドレスと不正確な連絡先を明記し、 info@apnic.net まで電子メールをお送りください。 |