"Guide to the APNIC Second Opinion Request Form (text version)"
翻訳文
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 2003年5月26日
この文書は
http://www.apnic.net/services/help/second-opinion-txt/index.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、
その品質に責任を負いません。
APNICセカンドオピニオン申請フォーム記入ガイド(テキスト形式)
はじめに
記入の前に
APNICセカンドオピニオン申請フォームは、LIRがAPNICに対し、 以下の承認を求める際に必要となるステップを解説するものです。
- LIRのアサインメントウィンドウを越えるIPv4アドレス空間の割り当て、または再割り振りを行う場合
- 単一の顧客に対して、複数、または追加でIPv6 /48の割り当てを行う場合
重要:申請の種類にそれぞれ別の申請フォームを提出する必要があります。
より詳しく知りたい場合
このガイドの他に、以下をご参照ください。
- IPv4 リソースガイド
- IPv6 リソースガイド
APNICセカンドオピニオン申請フォーム(テキスト形式)の記入法
いずれの種類のセカンドオピニオン申請も、 以下のテンプレートへの記入が必要となります。
- Requestor template
- Second opinion template
提出する申請の種類に応じて、以下のうち、 いずれか1つのテンプレートのみを記入してください。
- IPv4 assignment template
- IPv6 assignment template
- Sub-allocation template
記入はテキスト形式で行い、
電子メールにてAPNICへ提出して下さい。
このフォームは、
APNICのホストマスターへ転送される前に機械でチェックを行いますので、
以下を確実に守ってください。
- アカウントネームを角括弧に入れ、サブジェクトラインに含めてください。
記入例: [SPARKYNET-MY] - プレーンASCIIのみで記入の上、電子メールにてお送りください。
- #[ で始まる行を変更しないでください。
- テンプレートの項目名を変更しないでください。
ガイド目次
- Requestor template
- Second opinion template
- IPv4 assignment template
- IPv6 assignment template
- Sub-allocation template
- Additional information
[Requestor template]
Requestor templateは、 申請者ならびにアドレス空間を使用する組織に関する管理上の情報を提供するために使用します。
Requestor templateにおける項目
- name
- acct-name
- org-relationship
申請者名(name)
申請書記入者の氏名を記入してください。 当申請に関するAPNICからの連絡はすべてこの申請者宛に行われます。
APNICが受け付けるものは、 登録された担当者からの申請のみになりますので、ご注意ください。 登録されていない担当者は、 APNICに対して「紹介」する必要があります。
[方法]
- 現在登録されている担当者が電子メールでAPNICに対し新規の担当者名と電子メールアドレスを連絡することができます。
- 登録済みの担当者が組織を離れた場合には、組織のレターヘッドに新規の担当者の氏名、電子メールアドレス、NICハンドル(可能な場合)を記して、APNICへファックスで送る必要があります。そのファックスは、ディレクターやマネージャーなどの役付者がサインしたものでなければなりません。
申請者電子メールアドレス(email)
申請書記入者の電子メールアドレスを記入してください。 当申請に関するAPNICからの連絡はすべてこのアドレス宛に行われます。
[注意]
APNICは、HotmailやYahooなどの無料ウェブ電子メールアドレスからの申請に強く反対します。
申請を行う組織が占有の電子メールアドレスのインフラストラクチャをまだ保持していない場合は、
無料の電子メールアドレスから申請を行い、
独自の電子メールシステムが設定され次第でAPNICに連絡をすることもできます。
APNICアカウント名(acct-name)
APNICアカウント名を記入してください。
APNICアカウント名を取得しておらず、
APNIC会員への加入をご希望の方は、APNIC
membership Information をご参照ください。
APNIC会員でアカウント名を忘れてしまった方は、
billing@apnic.netへご連絡ください。
その際、組織名や住所に関する詳細な情報が必要となります。
記入例:
acct-name: SPARKYNET-MY
(IP指定事業者の方はJPNICに申請いただく為、該当しません)
組織との関係(org-relationship)
この項目には、
アドレスを使用する組織と申請者の関係を記入します。
この項目に入る代表的なもの:employee(社員)、officer(役員)、
manager(経営者)、consultant(コンサルタント)
記入例:
org-relationship: consultant
[Second opinion template]
Second opinion templateはセカンドオピニオン(審議)申請を行う際に、 アドレス空間の種類、 および割り当てまたは再割り振りを希望するかについて情報を提供するために使用します。
Second opinion templateにおける項目
- address-type
- opinion-type
インターネットプロトコルの種類(address-type)
この項目には、 セカンドオピニオンに関連するIPアドレス空間の種類を記入してください。 認められているオプションは以下のとおりです。
- IPv4
- IPv6
記入例:
address-type: IPv4
注意: address-typeごとに、 それぞれ別の申請フォームを提出する必要があります。
セカンドオピニオン申請の種類(opinion-type)
この項目には、本申請フォームにおいて、 顧客のために申請するアドレス空間委譲の種類を記入してください。
この項目には、2つのオプションがあります。
オプション | アドレスの種類 | 説明 |
---|---|---|
割り当て | IPv4とIPv6 | 顧客に対するアドレス割り当て |
再割り振り | IPv4のみ | エンドサイトへの割り当てを目的とするアドレス再割り振り |
割り当てと再割り振りの違いに関する情報は、 「再割り振りに関するセカンドオピニオン申請-LIRのためのガイドライン」をご覧ください。
[IPv4 assignment template]
Assignment templateは、 組織がIPv4アドレス空間の割り当てをエンドサイトのネットワークへ行う際、 当該エンドサイトの既存、 そして今後計画されているネットワークの情報を提供するために使用します。
Assignment templateにおける項目
- netname
- descr
- country
- prefix
- network-plan
- old-network
ネットワーク名(netname)
ネットワーク名(netname)は、
当該ネットワークを表す簡潔な意味の通った名前にしてください。
この項目は主に、一貫性の確認等、管理上の目的で使用されます。
ネットワークを識別でき、
アドレス申請組織に関連した名前にしてください。
ネットワーク名は、25文字未満で、 アルファベット大文字と英数字からなるひとつの単語にしてください。
記入例:netname: GLOBALNET
組織の説明(descr)
割り当てられたアドレスを使用するエンドサイトの組織について簡単な説明を記入してください。 組織名、組織の事業の種類、組織の所在地を記入してください。
この項目に広告情報を含めないでください。
この項目は5行以内に収めてください。
記入例:
descr: Globalnet Inc.
descr: Software Company
descr: Kuala Lumpur
所在国(county)
countryの項目は、 該当する最も適切なISO-3166国別コードの2文字を記入してください。 該当する国が複数ある場合は、 運用責任者のいる国を記入してください。
申請アドレス空間(prefix)
このエンドサイトにとって1年以内で適切と考えられるIPv4アドレス空間の総計を示してください。 その際、プレフィックス表記を使用してください。
記入例:
prefix: /26
今後のネットワーク計画(network-plan)
当該エンドサイトが翌1年でどのようにIPv4アドレス空間を使用するかを要約し、 記入してください。 各サブネットのネットワーク計画の詳細を以下の形式に従って記入してください(必要に応じ複数行可)。
network-plan: <address-prefix> <now/h6mo/h1yr> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
計画されているサブネットのプレフィックス | address-prefix | 顧客に対して割り当てが計画されている相対的なアドレス範囲。 /(スラッシュ)表記、10進法にて付点で区切ったフォーマット。 <例> 0.0.0.0/28 |
直後 | now | 直後使用に計画されているIPv4プレフィックスの長さ |
6ヶ月以内 | 6mo | 6ヶ月以内の使用に計画されているIPv4プレフィックスの長さ |
1年以内 | 1yr | 1年以内の使用に計画されているIPv4プレフィックスの長さ |
割り当ての説明 | remark | この割り当て計画の簡潔な説明 記入例:WEBホスティング設備 |
記入例:
network-plan: 0.0.0.0/28 /29, /29, /28 Router, Mail, Web, DNS and 10 workstations
network-plan: 0.0.0.16/28 /30, /28, /28 Research and Development
network-plan: 0.0.0.32/27 /29, /29, /27 Wireless Network
old-network
セカンドオピニオン申請の対象となるエンドサイトが、 過去に何らかのアドレスを受領していた場合は、以下の形式に従って、 各ネットワーク上に割り当てられた実際のアドレスを明記してください(必要に応じ複数行可)。
old-network: <address> <prefix-size> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
実際のアドレス | address | 実際に割り当てられた開始アドレス |
プレフィックスサイズの総計 | prefix-size | サブネットで使用されているアドレスプレフィックスの総計 |
サブネットの説明 | remark | 機能とインストールされた機器を含む、当該ネットワークについての記述 |
記入例:
old-network: 202.5.10.0/29 1 router and 4 Workstations
old-network: 202.5.10.8/29 Application Servers
[IPv6 assignment template]
Assignment templateは、 組織がIPv6アドレス空間の割り当てをエンドサイトのネットワークへ行う際、 当該エンドサイトの既存、 そして今後計画されているネットワークの情報を提供するために使用します。
Assignment templateにおける項目
- netname
- descr
- country
- prefix
- network-plan
- old-network
ネットワーク名(netname)
ネットワーク名(netname)は、 当該ネットワークを表す簡潔な意味の通った名前にしてください。 この項目は主に、一貫性の確認等、管理上の目的で使用されます。 ネットワークを識別でき、 アドレス申請組織に関連した名前にしてください。
ネットワーク名は、25文字未満で、 アルファベット大文字と英数字からなるひとつの単語にしてください。
記入例:
netname: GLOBALNET
組織の説明(descr)
割り当てられたアドレスを使用するエンドサイトの組織について簡単な説明を記入してください。 組織名、組織の事業の種類、組織の所在地を記入してください。
この項目に広告情報を含めないでください。
この項目は5行以内に収めてください。
記入例:
descr: Globalnet Inc.
descr: Software Company
descr: Kuala Lumpur
所在国(county)
countryの項目は、
該当する最も適切なISO-3166国別コードの2文字を記入してください。
該当する国が複数ある場合は、
運用責任者のいる国を記入してください。
記入例:
country: MY
申請アドレス空間(prefix)
この顧客にとって2年以内で適切と考えられるIPv6アドレス空間の総計を示してください。
その際、プレフィックス表記を使用してください。
記入例:
prefix: /47
今後のネットワーク計画(network-plan)
/48より大きなIPv6の割り当てを計画されているエンドサイトが、
今後2年間でどのようにIPv6アドレス空間を使用するかを要約し、
記入してください。
各サブネットのネットワーク計画の詳細を以下の形式に従って記入してください(必要に応じ複数行可)。
network-plan: <address-prefix> <now,1yr,2yr> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
計画されているサブネットのプレフィックスの長さ | address-prefix | 16進法によるフォーマット <例> /48 |
直後 | now | 直後使用に計画されているプレフィックス表記のIPv6アドレス |
1年以内 | 1yr | 1年以内の使用に計画されているプレフィックス表記のIPv6アドレス |
2年以内 | 2yr | 2年以内の使用に計画されているプレフィックス表記のIPv6アドレス |
割り当ての説明 | remark | この割り当て計画の簡潔な説明 記入例:WEBホスティング設備 |
記入例:
network-plan: /50 /56,/56,/50 Head Office LAN (support, marketing, sales, etc)
network-plan: /64 /64,/64,/64 100 FreeBSD servers for web and mail hosting
network-plan: /48 /64,/48,/48 Series ACME router for Mabuhay POP
old-network
セカンドオピニオン申請の対象となるエンドサイトが、 過去に何らかのアドレスを受領していた場合は、 以下の形式に従って、 各ネットワーク上に割り当てられた実際のアドレスを明記してください(必要に応じ複数行可)。
old-network: <address> <prefix-size> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
実際のアドレス | address | 実際に割り当てられた開始アドレス |
プレフィックスサイズの総計 | prefix-size | サブネットで使用されているアドレスプレフィックスの総計 |
サブネットの説明 | remark | 機能とインストールされた機器を含む、当該ネットワークについての記述 |
記入例:
old-network: 2001:200:120::/48 E-commerce
[Sub-allocation template]
Sub-allocation templatesは、 組織がアドレス空間の再割り振りを顧客のネットワークへ行う際、 当該顧客の既存および今後計画されているネットワークの情報を提供するために使用します。
Sub-allocation templateにおける項目
- netname
- descr
- country
- prefix
- network-plan
- sub-alloc-cust-network
- sub-alloc-infrastructure
ネットワーク名(netname)
ネットワーク名(netname)は、
当該ネットワークを表す簡潔な意味の通った名前にしてください。
この項目は主に、一貫性の確認等、管理上の目的で使用されます。
ネットワークを識別でき、
アドレス申請組織に関連した名前にしてください。
ネットワーク名は、25文字未満で、 アルファベット大文字と英数字からなるひとつの単語にしてください。
記入例:
netname: GLOBALNET
組織の説明(descr)
エンドサイトへの配分を目的として、
アドレス空間の再割り振りが行われる組織について簡単な説明を記入してください。
組織の所在地等、
他組織との区別がつくような内容を記入してください。
この項目に広告情報を含めないでください。
この項目は5行以内に収めてください。
記入例:
descr: Globalnet Inc.
descr: Software Company
descr: Kuala Lumpur
所在国(country)
countryの項目は、 該当する最も適切なISO-3166国別コードの2文字を記入してください。 該当する国が複数ある場合は、 運用責任者のいる国を記入してください。
記入例:
country: MY
申請アドレス空間(prefix)
この顧客に対し、 再割り振りを行う際に適切と考えられるIPv4アドレス空間の総計を示してください。 その際、プレフィックス表記を使用してください。
記入例:
prefix: /23
今後のネットワーク計画(network-plan)
IPv4アドレス空間の再割り振りを計画されている顧客が、 翌1年でどのように当該空間を使用するかを要約し、 記入してください。
各サブネットのネットワーク計画の詳細を以下の形式に従って記入してください(必要に応じ複数行可)。
network-plan: <address-prefix> <now,6mo,1yr> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
計画されているサブネットのプレフィックスの長さ | address-prefix | 再割り振りが計画されている顧客のサブネットのプレフィックスの長さ。 /(スラッシュ)によるプレフィックス表記。 <例> 0.0.0.0/28 |
直後 | now | 直後使用に計画されているプレフィックス表記のIPv4アドレス |
6ヶ月以内 | 6mo | 6ヶ月以内の使用に計画されているプレフィックス表記のIPv4アドレス |
1年以内 | 1yr | 1年以内の使用に計画されているプレフィックス表記のIPv4アドレス |
再割り振りの説明 | remark | 再割り振り計画の簡潔な説明 記入例:WEBホスティング設備 |
記入例:
network-plan: 0.0.0.0/28 /29,/29,/28 application servers
network-plan: 0.0.0.16/28 /29,/28,/28 admin/accounting department
network-plan: 0.0.0.32/27 /28,/27,/27 network management/data center
network-plan: 0.0.0.64/26 /27,/27,/26 Research and Development Network
network-plan: 0.0.0.128/25 /29,/28,/26 120 internal dial-up ports
network-plan: 0.0.1.0/24 /27,/25,/24 Virtual Private Network
顧客によるエンドサイトへの割り当て(sub-alloc-cust-network)
顧客が過去に再割り振りを受けていた場合は、 そのアドレス範囲から行った全ての割り当てを明記してください。 その際、以下のフォーマットを使用してください(必要に応じ複数行可)。
sub-alloc-cust-network: <address> <prefix-size> <netname>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
開始アドレス | address | エンドサイトに割り当てられた開始アドレス |
プレフィックスの総計 | prefix-size | エンドサイトに割り当てられたプレフィックスの総計 |
サブネットの説明 | netname | APNICのWhoisに登録されたエンドサイトのネットワークのnetname項目 |
記入例:
sub-alloc-cust-network: 202.12.28.0/29 FOO-AP
sub-alloc-cust-network: 202.12.28.8/27 BAR-AP
再割り振りを受けるネットワークのインフラストラクチャ(sub-alloc-infrastructure)
顧客が過去にアドレス空間を受領していた場合は、 その中でネットワークインフラストラクチャによって使用されるアドレスプレフィックスを明記して下さい。
注意:再割り振りから空間を割り当てられたエンドサイトのネットワークインフラストラクチャは明記しないでください。
以下のフォーマットを使用してください(必要に応じ複数行可)。
sub-alloc-infrastructure: <address> <prefix-size> <remark>
Attribute (long) | Attribute(short) | Definition/explanation |
---|---|---|
開始アドレス | address | 顧客のネットワークインフラストラクチャに割り当てられた開始アドレス |
プレフィックスの総計 | prefix-size | 顧客のネットワークインフラストラクチャに割り当てられたプレフィックスの総計 |
サブネットの説明 | remark | 機能とインストールされた機器を含む、当該インフラストラクチャについての記述 |
記入例:
sub-alloc-infrastructure: 202.12.28.0/27 server farm
sub-alloc-infrastructure: 202.12.28.32/27 admin department
sub-alloc-infrastructure: 202.12.28.64/26 60 dial-up ports
[Additional information]
このセクションでは、 セカンドオピニオン申請を正当化するのに役立つと思われる情報が他にあれば、 どんなものでも提供していただけます。 特に、以下のものを提供していただければ、 APNICが審議する際に役立ちます。
- 申請する顧客に対する貴組織の審議または提案
- 顧客またはエンドサイトのネットワークトポロジ
- アドレス空間の利用とサブネットの計画に関する詳細な説明
IPv6のセカンドオピニオンを申請する場合は;
- 顧客のネットワークが/48以上の割り振りを必要とする理由を説明してください。単一のエンドサイトに対する複数の/48割り振りを正当化するには、最大限の詳細事項を提供しなければなりません。
- IPv6ネットワークの実装を証明するネットワーク構成図を提供してください。