UDRP Review and Evaluation, Terms of Reference
翻訳文
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新[2003年2月6日]
この文書は2001年8月11日に公開された
http://www.dnso.org/dnso/notes/2001.NC-tor-UDRP-Review-Evaluation.v1.html
を翻訳したものです。
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UDRPのレビューおよび再評価
2001年6月20日
2001年6月21日に改定及び受領
2001年8月11日にNCの動議のより改定を決議
初版は2001.NC-tor-UDRP-Review-Evaluation.v0.html
ICANN理事会は、決議文99.81号において述べられている統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)を、決議文99. 112号のなかで承認されている実施細目文書を用いて実施することを、1999年10月24日の特別会合にて決議した(参照:http://www.icann.org/minutes/minutes-24oct99.htm)。
さらにICANN理事会は、会長と法律顧問がUDRP第4節に規定されている紛争処理手続の実施状況をモニターし、彼等が適切と判断する場合には、紛争解決サービスプロバイダーの暫定承認の条件とその範囲を含めて、UDRPの実施について適宜修正を加えることを決議した[1]。
DNSO Names Councilはその後、UDRPの再評価・レビューの実施と、NC内のタスクフォースやその他のグループがこのようなレビュー・見直しを行えるよう委任事項を提案すべく暫定委員会を設立することを2001-2002年度事業計画に加えている(参照 http://www.dnso.org/dnso/notes/2001-02.NCbusinessplan.html)。 暫定委員会は下記のNames Councilのメンバーによって構成されている; Caroline Chicoine(IP), Milton Mueller (NCDNH), Oscar Alejandro Robles Garay (CCTLD), Miriam Sapiro[2] (gTLD) and Ken Stubbs (レジストラ)。同委員会は電子メールにおいて議論を進めており、その記録は下記に保存されている; http://www.dnso.org/clubpublic/tor-udrp/Arc00/maillist.html
これらの話し合いに基づき、暫定委員会はUDRPの再検討作業について下記の日程を提案する:
6/29-8/14
暫定委員会は、現行のUDRPにおける各種問題点に関して一般からの意見募集を行うための質問書を作成するタスクフォースを作る。 この質問書作りにあたって、タスクフォースはボトムアップ・合意形成というDNSO方式によって行なう。 タスクフォースは、原則として多数決によらず、合意形成を旨として運営する。 ただし、合理的な努力にもかかわらず合意が得られない個別案件については、 反対意見を記録した上で、多数決による決議が最終的な効力をもつものとする。
暫定委員会は、下記の関連グループからそれぞれ1名ずつタスクフォースに加わるよう懇請する。
Business Constituency ccTLD Constituency gTLD Constituency IP Constituency ISP Constituency NCDNH Constituency Registrar Constituency 申立て人(または代理人) CPRパネリスト CPRプロバイダ eResolution パネリスト eResolution プロバイダ NAF パネリスト NAF プロバイダ 被申立て人(または代理人) WIPO パネリスト WIPOプロバイダ GA メンバーで上記に該当しないもの ADR 専門家 学者
タスクフォース発足後、議長を務める有志を募る。 議長に立候補したのが1名のみの場合、この人物を議長と見なす。 複数の候補者が立候補した場合、 タスクフォース各メンバーが1票ずつ候補者に投票し、 最多数の票を得た候補者を議長と見なすものとする。
質問書は改良が必要な箇所の候補を特定することを目標に作成される。 以下に限定はされないが、これらの案件が含まれる:
- フォーラムショッピング(法廷漁り)
- 申立書と反論書の公開
- 上訴(不服申し立て)
- 逆ドメイン名ハイジャック
- 裁定の質
- 裁定のスピード
- 裁定が先例としてUDRP内部、または外部に与える影響
- 費用
- パネル内または相互間での裁定結果の一貫性
- 裁定が既判力としてUDRP内部、または外部に与える影響
- 不正目的の規定要件(例えば、ドメイン名の登録・使用)
- 紛争解決サービスプロバイダーの補則の公平性
- 申立書訂正の可能性
質問書は英語になるが、タスクフォースは可能な限り他の言語への翻訳を進め る。
8/15-9/15
タスクフォースは質問書を一般に公開し意見を求める。 掲載方法は、少なくともICANNのウェブサイトには掲載し、 各紛争解決サービスプロバイダーの許可が得られればそれらのウェブサイトにも掲載する。
8/15-10/31
タスクフォースが質問書への回答をレビューする。 また、シラキュス大学・マックスプランク研究所・ローズコミュニケーションなど、 UDRPを扱った第三者機関による研究の成果も同様に検討する。 タスクフォースはこれらの研究や質問書への回答をもとに報告書を作成し、 改良が必要な分野の特定や、これら改良の実現方法について勧告を行う。 質問書と同様に、この報告書も英語から他の言語への翻訳を可能な限り進める。
11/1-11/11
タスクフォースの報告書をNames Councilに提出し、検討を受ける。
11/12
ロサンゼルスにて開かれるICANN年次総会にて、 Names Councilが報告書への投票を実施。
11/13-12/13
タスクフォースにて実施スケジュールを策定。
[1]同時に理事会は法律顧問に対し、 UDRPの草案作りの途中で浮上した案件で改良点となりうる事項のサマリーを、 スタッフの協力のもとに作成し、これをDNSOに送付するよう要請すると決議している。
DNSOにてこのサマリーを検討し、 2000年にこれら改善点についてのDNSOとしての意見を役員会へ提案するとの予定であったが、今日までDNSOはこのようなサマリーを受領していない。
[2]Miriam SapiroはRoger Cochettiの代理