IANA Stewardship Transition Proposal: Call for Public Comment
翻訳文
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2015年8月5日
この文書は2015年7月31日に公開された
http://www.ianacg.org/calls-for-input/combined-proposal-public-comment-period/
のうち「統合提案への意見募集」(Call for Public
Comment)および「提案概要」(Proposal
Summary)を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、
その品質に責任を負いません。
IANA機能の監督権限移管に関する提案:意見募集
統合提案への意見募集
IANA機能に関わる各運用コミュニティにより策定された提案について、 これまで既に広範囲に及ぶ公開議論が実施されてきました。 その結果、この度ICGにより統合され、意見募集が行われている提案は、 NTIAにより定義された移管の条件をいかに沿っているのかに重点を置いています。 ICGとしては、NTIAへの提出前に、 提案が幅広いコミュニティの支持を反映していることを記録し、 NTIAの基準に沿っていることを証明することが重要です。 従って提案に対する特に懸念がない場合においても、 提案を支持する意見を提出することを推奨いたします。 ICGとして具体的に意見を求めている事項は以下の通りです。
提案全般に関する質問
- 完成度と明瞭さ: 統合された提案は完成されていますか? IANA機能に関わる各運用コミュニティによる提案は、 将来実装されることにより完成する側面があります。 統合された提案は、 NTIAの基準と照らし合わせて審査できるまで詳細が明瞭ですか?
- 両立性および相互運用性:IANA機能に関わる各運用コミュニティによる提案は統合された提案として機能しますか? 両立が求められる部分において、 両立しないように見受けられる点はありますか? 相反した重複機能における対応は実行可能な形で解決されますか?
- 説明責任:IANA機能に関わる各運用コミュニティによる提案はそれぞれを併せたうえで、 IANA機能を運用するうえで適切にきちんと支持され、 独立した説明責任の仕組みを含んでいますか? 統合された提案において説明責任全体における抜け落ちはないですか?
- 実行可能性:IANA機能に関わる各運用コミュニティによる提案内容に対する実行可能性に関する試験または評価の結果、 相反する点または組み合わさることで懸念を浮上させることはないですか?
NTIAの提示する基準に関する質問
- 本提案はマルチステークホルダーモデルを支持し、 強化すると思いますか? はいと回答した場合はその理由をご説明ください。 いいえと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。
- 本提案はDNSの安全性、安定性、回復性を維持すると思いますか? はいと回答した場合はその理由をご説明ください。 いいえと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。
- 本提案は、 IANA機能サービスにおけるグローバルな顧客およびそのパートナーの要求と期待を満たしていると思いますか? はいと回答した場合はその理由をご説明ください。 いいえと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。 IANA機能サービスにおけるグローバルな顧客およびそのパートナーであるのかもお知らせください。
- 本提案は、インターネットのオープン性を維持すると思いますか? はいと回答した場合はその理由をご説明ください。 いいえと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。
- 本提案が、 NTIAの役割を政府主導または政府間機関に置き換えるものとしての懸念はありますか? はいと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。 いいえと回答した場合はその理由をご説明ください。
- 本提案の実装は将来にわたってNTIAの示す基準を守り続けると思いますか? はいと回答した場合はその理由をご説明ください。 いいえと回答した場合、 その理由と提案をどう見直すべきと考えるかご説明ください。
ICGによる提案の説明および総括に関する質問
- ICGによる提案の説明および総括は提案全体におけるすべての必要な要素を正確に反映していると思いますか? いいえと回答した場合、どう見直すべきと考えるかご説明ください。
全般的な質問
- 提案についてICGに対して何か全般的なコメントはありますか?
提案概要
ドメイン名コミュニティは、 ICANNのグループ会社(子会社)として別組織であるPost-Transition IANA (PTI)が、 ICANNとの契約を締結しIANA機能の運用者となることを提案しています。 ICANNの属する司法権は変更ありません。 提案には、Customer Standing Committee (CSC)が契約での要求事項および求められるサービスレベルに基づき運用者のパフォーマンスの監視に責任を担うことが含まれています。 提案により、 PTIの評価を行うマルチステークホルダによるIANA Function Review process (IFR)を立ち上げます。
番号コミュニティは、ICANNがIANA機能の運用者として継続すること、 それらのサービスを五つの地域インターネットレジストリ(RIR)との契約に基づき提供することを提案しています。 IANA機能の運用者と五つのRIRがSLAを締結し、 IANA機能の運用者のパフォーマンスおよび特定されたサービスレベルの順守について、 各地域から代表者から構成されたReview CommitteeがRIRに対して諮問を行います。
プロトコルパラメータにおいては、 ICANNが現在IANA機能の運用者を務めています。 IETFコミュニティは現在の取り決めに満足しており、 過去十数年にわたってと同じくIANAのプロトコルパラメータレジストリの更新が、 日々機能し続けることを提案しています。 プロトコルパラーメータコミュニティは、 今後も引き続きIANAのプロトコルパラメータに関する機能においてIETF、 IAB、ICANNが作り上げた契約、ポリシー、 監督の仕組みを拠り所とすることを提案しています。
統合された提案を視覚的にまとめた図は以下の通りです。 運用コミュニティとIANA機能の運用者間の運用上のやりとりは図式化していません。