Advisory Concerning Deceptive Notices from "XChange Dispute Resolution" (8 Apr 2002)
翻訳文
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 2002年 4月 10日
この文書は2002年4月8日に公開されたhttp://www.icann.org/announcements/advisory-08apr02.htmを翻訳したものです。
ICANN 2002年4月8日付け注意書
「XChange Dispute Resolution」の通知詐欺に関する注意書
概要
最近ICANNはドメイン名登録者が「Xchange Dispute Resolution」と自称する団体から「ドメイン紛争通知」という郵便物を受取ったという報告を多数受けています。それらの通知には、「XChangeは『ICANN認定の仲裁機関』であり、登録者は『保全預託金』を『そのドメイン名の所有権』を守るために郵送しなければならない」という虚偽の内容が記載されています。登録者はこのような虚偽の通知にだまされないように注意してください。
虚偽の通知の詳細
これらの通知はドメイン名登録者宛てに送付され、通知にはドメイン名が指定されており、「XChange はthe Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)が策定した統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)に基づくドメイン名登録紛争処理の申立て(DDRC)を受付け…」と書かれています。さらに「あなたはUDRPに基づき、本仲裁手続きに参加するか、または当該ドメイン名の所有権を放棄しなければなりません。本ドメイン名についての支配を失うことを認める場合、あなたの返答は必須ではありません。」と警告しています。
郵便物は受領者に、特定されたドメイン名を「守る」ために、書類に必要事項を記入し「保全預託金」とともに返送するよう指示しています。 登録者が要求された保全預託金の金額は、250米ドルから1,250米ドルまでと幅があるようですが、「登録者が信じているドメイン名の本当の所有権を守るために、….」このお金を払うことが必要であると書かれています。 また登録者に保全預託金として郵便番号94952-9655カリフォルニア州ペタルマ、 ファロンロード490番地「XChange Reciprocal Service」を受取人とする小切手を送付るよう指示しています。通知は全て「Janice Veneno、紛争処理サービス代理人、XChange Dispute Resolution (ICANN認定の仲裁機関として)」という署名がされているようです。通知に添付されている1ページの「紛争処理指針」には、「ICANN認定UDRP仲裁機関として、当機関はICANN委員会が定めた規則に従い」、 さらに「結果の如何にかかわらず、『保全預託金』は、紛争手続き終了時に登録者に返金されます」と書かれています。
正確な事実
これらの通知を発送した者は、ICANNの統一ドメイン名紛争処理手続き (UDRP)に基づく紛争処理サービスプロバイダーの認定を受けていません。 全認定サービスプロバイダーの信頼できるリストはICANNウェブ上、 <http://www.icann.org/dndr/udrp/approved-providers.htm>で公開されています。ICANNの UDRPは全ての紛争処理サービスプロバイダーに対し、登録者に「保全預託金」を要求することを認めていません。また、紛争通知に返答しなかったという理由だけでドメイン名登録に対する登録者の権利を剥奪することはありません。
このような通知を受取ったら
絶対にそのような通知が要求する預託金を送付しないでください。代わりに所轄の司法・消費者保護機関に連絡し、報告してください。希望の場合、通知書をICANN宛てにファックス(宛先番号 +1 310 823‐8649)で送付していただいてもかまいません。ICANNは適切な司法当局に提出します。
以上