Preliminary Report to ICANN Board: ISOC to Run .org?
翻訳文
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 [2002年8月29日]
この文書は2002年8月19日に公開された
http://www.icann.org/announcements/announcement-19aug02.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。
告知
2002年8月19日
ICANN理事会に報告書(案)提出:.orgはISOCが後継運用者か?
2002年8月19日、米国カリフォルニア、マリーナデルレイ発:
ICANNは、2003年1月に.org登録の管理責任を引き継ぐ後継運用者の選考をするため、
スタッフによる評価報告書(案)を公開した。これは一般および応募者からのコメント
を得たのちICANN理事会により承認されるものだが、現在の運用者であるVeriSign社の
後継者として理事会はInternet Society (ISOC) を選考するべきだと推薦している。
この報告書(案)は、2002年4月より行われている大規模な募集、そして評価過程をもとに作成された。募集に対して提出された11の入札は、それぞれ独立した3つの評価チームにより分析・評価された。
「我々は非常に強力でよく考えられた11の提案書を受領しており、それらを提出して くれた組織に感謝している。そのなかでも、3つの評価チームすべてから最優秀と ランキングされたのはISOCだけであったため、彼らの提案書が他と比較して際立って 目立つ結果となった」とICANNの事務総長であるStuart Lynn氏は語った。また同氏は、 募集および選考過程の公開性と透明性の高さを強調した。
3つの評価チームのうち2つは技術的な面を担当したが、そのひとつは情報テクノロジー を専門とする国際的なコンサルタント/リサーチ会社であるGartner社、そしてもう ひとつは主に主要大学のCIOにより構成されたチームであった。 残りひとつのチームはICANNの非商業ドメイン名所有者部会(NCDNHC)により出された人々から構成され、各提案書が.orgレジストリに特有のニーズを効果的に満たしているか どうかに焦点をあてて評価した。こうした評価や他の要素を加味してスタッフによる レポートが作られ、報告書(案)が作成されている。
ISOCは6000以上の個人メンバーと150以上の企業メンバーから成る国際的な非営利団体で、 100カ国以上に支部がある。インターネットが将来的に直面するだろう問題を提案する際のリーダーシップを取るとともに、Internet Engineering Task Forceおよび Internet Architecture Board の母体でもある。.orgレジストリを運用するにあたり、ISOC は最近.infoトップレベルドメイン(TLD)登録事業を開始したAfiliasと組む予定である。.infoは、過去1年間ICANNにより新規承認を受けた7つのTLDのひとつである。
「Afiliasは、大規模なレジストリを運営するのに必要な経験をISOCに提供してくれる だろう。.infoレジストリにはすでに100万ものドメイン名があり、より歴史のある .orgレジストリと同程度の規模である」とLynn氏(前出)は述べた。
ICANNは、ICANN とVeriSign社そして米商務省の間で2001年5月に締結された改正契約を もとに.orgレジストリの再委任を進めている。その改正契約では、VeriSign社はNSI (改正前の契約では売却義務のあった)が.orgを2002年12月末に放棄すること、および 改正案の他条項にも同意することを条件に、レジストラ事業を継続することを認められていた。こうした改正契約の一部として、VeriSign社は後継運用者が非営利団体であることを条件に500万ドルの運用助成金を寄付することに同意した。
オープンで透明性の高い選考過程にするため、ICANNは11事業者の応募書類と補完資料、そして関係者から受領したコメントなどをすべてオンラインで掲載した。スタッフに よる報告書(案)および評価などはhttp://www.icann.org/tlds/org/preliminary-evaluation-report-19aug02.htm に掲載されている。応募者そして関係者から報告書(案)へのコメントを 歓迎しているのでorg-eval@icann.org までメールで送付されたい。