メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索

Speech by Dr Paul Twomey
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2004年1月23日

この文書は2003年12月11日に公開された
http://www.icann.org/correspondence/twomey-to-wsis-11dec03.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


2003年12月11日

WSIS(世界情報社会サミット)総会におけるICANN事務総長Paul Twomeyのスピーチ

 みなさま、こんにちは。

 こうした歴史的なサミットにおいて、 このようなすばらしい聴衆を前にお話する機会を得たことに感謝します。 私はインターネットのドメイン名システムの調整に責任を負う組織、 ICANNにおいてCEO兼事務総長をしています。 このNGOモデルに基づいた公共と民間の協力は、 インターネットのメカニズムを要約するような構造となっています。 ICANNは、インターネット・プロトコル(IP)アドレス空間の分配、 プロトコル識別子の割り当て、 ドメイン名システム管理およびルートサーバーシステム管理機能などを含む、 インターネットの一意的な識別子のシステムの管理の調整に対して責任を負っています。 その構造は、インターネットの安定性および統合性を促進するために協力を行う、 世界的なインターネットコミュニティ (政府、技術コミュニティ、レジストリ、ビジネスコミュニティ、学会、 非営利コミュニティおよび消費者利益の代表者)を反映するものです。

 私たちは、事務総長が掲げた情報社会へ向けた目標、 およびサミットの目的とした事に専心しております。 私はこのサミットによって作り出された参加者のインターネットに関する知識のレベルの高さをうれしく思います。 また、事務総長の道案内の下、ワーキンググループに対し、 これらの重要な問題を議論し、 定義するためのサミットからの呼びかけをうれしく思います。 私たちは、政府、民間部門、市民社会、および国際政府機関および国際組織を巻き込む、 そのような包括的なアプローチは、 過去35年間にわたりインターネットを築く助けとなってきた、 一般的な協調関係のアプローチを反映するものです。 私たちは、これらの議論が行われる中で、 経験を共有し、他の人々の見解から学ぶことを楽しみにしています。

 インターネットとその迅速な発展などの恩恵を受けながら、 情報化社会は皆のための未来となっています。 なぜ今日、私たちはインターネットを使用できるのでしょうか。 それは、技術的なコミュニティ、学会および各国政府によって着手された取り組みに、 民間組織(経済界、市民社会、投資)、学会、政府、 技術的なコミュニティが積み上げを継続してきたためです。

 WSISプロセスと現在までの議論の過程で、多くの問題が提起されました。 これらの問題は、四つの層に分けることができます: 社会文化、経済および発展、司法および法律、および技術調整です。

 私たちは、 この分野における問題を議論するための仕組みを確立しようと考えている政府、 その他を妨げることはありません。 私たちは、経験上、全ての部門による平等な参加は、 インターネットを取り巻くすべての問題のすべての議論に不可欠であることを承知しています。

 ICANNが調整・管理を支援する、限られた技術的な機能の影響は、 世界の様々な地域において様々な側面を持っています。 アジア太平洋地域の出身者として私は、各々がいる場所に従い、 インターネットやそれに関連する問題は異なって見えることを十分に認識しています。 ICANNはさらなる議論が行われ、世界的および地域的な政府のパートナー、民間部門、 技術および市民社会などにおけるパートナーから学ぶことを期待しています。 インターネットは進歩を続けているので、我々は進歩を続けることに専心しています。 私たちは全世界的な見解、および地域的な見解、両方を取り入れなければなりません。 このような見方への我々のかかわり合いの一環として、ICANNは、 今後6ヶ月間で事務所の物理的な所在場所を増やし、 世界のすべての地域で事務所を開設するつもりです。 そして、私たちの概念的な所在場所は世界的なものとなり、 より多くの言語が用いられることになるでしょう。

 インターネット統治や、 情報社会が成長し続ける必要性に関する問題について議論するばかりではなく、 私たちが技術分野に築いたものについて、 またそれがどんなにうまく機能しているかについて考えてみましょう。 過去35年間にわたり築き上げられた、技術的な調整を行うための包括的なモデルである、 ボトムアップのアプローチに、毎日、何万人もの実務者が関与し、 以下のようなすばらしい成果を上げています: 世界的に見ると、登録されているドメイン名は5500万に上ると見積もられています。 地域インターネットレジストリおよびICANNは協力して、1999年以来、 およそ3億1300万のIPv4アドレスの割り当て行いました。 そして、一部の専門家は、IPv4アドレスは、今後20年位の間、 需要を満たすだけの予備があると考えています。 さらに、次世代のIPv6アドレスによって1038の3.4倍ものアドレスが創出されます。 世界中で現在生きている全ての人1人あたり何十億ものアドレスを持てる計算となります。 あるいは、 この世の中に存在している原子1個あたり一つのIPアドレスを持てることを意味します。

 毎日7億5000万人ものユーザが、1日当たりおよそ180億件に上る名前解決をしています。 これは、北アメリカにおける1日あたりの通話回数の5倍以上です。 システムは機能しています。 すべてのインターネットユーザに同様に機能しているのです。

 すべての人にとっての利益となるような、 さらなる積み上げを今後も続けていきましょう。

 ご静聴ありがとうございました。

注釈:総会のビデオは、WSISウェブサイトにてアーカイブされています。

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2024 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.