ICANN Allocates IPv6 Address Blocks to the Five Regional Internet Registries
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2006年11月6日

この文書は2006年10月12日に公開された
http://www.icann.org/announcements/announcement-12oct06.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。

ICANNが五つの地域インターネットレジストリに
IPv6アドレスブロックを割り振り

2006年10月12日

　2006年10月3日、ICANNはInternet Assigned Numbers Authority(IANA)を通じて、 IPv6アドレス空間の大規模ブロックを五つのインターネットレジストリ(RIR) にそれぞれ割り振りました。これは、そのアドレス空間からの RIR顧客に対する割り当ての効率化を促進するために行われました。

『この割り振りは、 IPv6アドレス割り振りのための全面的な新システムの実施にあたるもので、レジストリのコミュニティによって作り出され ICANN理事会が今年の9月7日に批准したグローバルポリシー策定プロセスに沿うものです』と、ICANN事務総長兼CEOであるDr. Paul Twomey氏は述べました。

　地域レジストリにおけるアドレスコミュニティは、NROによる調整を受け、 3年を超える期間を経て、ボトムアップポリシー策定プロセスを通じてこのグローバルポリシーについてコンセンサスを確立しました。

『目標の鍵は、ルートシステムの秩序ある運用を維持しつつ、次の数十年におけるインターネットの著しい成長に向けて準備することにあります。』と、Dr. Twomey氏は述べました。

　IPv6は、次世代インターネットプロトコル(IP)アドレス配分のスキームであり、増加し、最終的にはIPv4に代わるよう設計されています。

　新たなグローバルIPv6割り振りポリシーに従い、各RIRに配分されるアドレス空間は/12ですが、これは利用可能なアドレス空間全体の0.024%(1/4096)に当ります。

　規模の感じを若干お伝えすると、この配分は、地球上の各人に1000個の個々のネットワークを与えるのに十分なものです。各地域レジストリに割り振られたブロックのサイズは、その発展状況に関係なく全く同じものです。

『個人が沢山のプライベートなネットワークを持っているとは考えていませんが、携帯のデバイス、Radio Frequency Identification(RFID)タグ、および埋め込み機器の通信はインターネットの使用における急成長を促しており、これまで使用されてきたよりも、より多くのアドレスの配分を求めるものです。』と、Dr. Twomey氏は述べました。

『つまり、我々はグローバルなインターネットにおける新たな仕組みへの余地を創り出しているのです。』と、同氏は付け加えました。

　この割り振り、およびこれを支えるポリシーは、将来の割り振り方法に関する懸念に取り組むものであり、来たる予測需要量を何年にもわたり満たすことを保証するものです。

　ICANNにより批准されたIPv6アドレス空間配分のためのグローバルポリシー(案)の更なる詳細については、 http://www.icann.org/policies/proposed-ipv6-policy-14jul06.htm をご覧下さい。

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　ICANNは独自の識別子によるインターネットシステムを調整する非営利組織であり、ここには、インターネット上のコンピュータに到達するために利用されるドメイン名システムや数字によるアドレスも含まれています。 ICANNの使命は、これらの独自の識別システムの安定且つ安全な運用を保障することにあり、これはインターネットの運用に不可欠なものです。加えて、ICANNは、その効果的なボトムアップによるコンセンサスモデルを通じて、これらのテクニカルな機能に関連するポリシー策定を調整しています。