Building Towards a Comprehensive Registry Failover Plan
翻訳文
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2007年11月1日
この文書は2007年6月1日に公開された
http://www.icann.org/announcements/announcement-4-01jun07.htm
を翻訳したものです。
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2007年6月1日
レジストリの機能不全の場合のための包括的な計画の構築に向かって
概要
2006-2007年のICANN運用計画 (http://www.icann.org/announcements/operating-plan-22jun06.htm) は、ICANN戦略計画 (http://www.icann.org/announcements/strategic-plan-22jun06.htm) に基づく一連のプランと実施事項を記載しています。 運用計画に基づき、ICANNは『レジストリ運用者の財政的、技術的、 あるいは事業上の機能不全の場合に実施されるべき包括的な計画を立て、 ここにはデータエスクローの要件の完全な遵守や修復実験も含まれる』 ものです(Section 1.1.2をご覧ください)。
この報告書は、 レジストリの機能不全が起きた場合に ICANNおよびインターネットコミュニティの指針となるよう、 レジストリの機能不全の場合のためのプロジェクトの一環として作成されています。 ポリシー文書とする意図はありません。 レジストリの機能不全の場合のためのプロジェクトは、 DNSの安定性と競争促進の両方における ICANNの使命に関係する一連の複雑な課題を生じさせます。 プエルトリコ、サンファンでの第29回ICANN国際公開会議の後、 レジストリの機能不全の場合のためのメカニズムについて記述している実践に関する最適な文書をICANNは統合させる予定です。 これらのメカニズムはさらに指針となり、 あるいは契約要件を実施する最適な方法である可能性があるものとして ICANNの新gTLDのプロセスに組み込まれる予定です。
ICANNは危機に瀕したレジストリ機能のレビューを行い、 ある運用者から別のものへのレジストリの移行について検討、 そして起こり得る機能不全のシナリオについて検討しました。 報告書はレジストラによる最適な実践内容を確立させると同時に、 危機に瀕している機能を特定することはレジストラの機能不全が発生した場合に ICANNの助けとなるだろうとしています。 ICANNはレジストリの機能不全の場合のための計画が採用可能となるまでに更なる検討と議論が必要ないくつかのシナリオを洗い出しました。 この報告書はレジストリの機能不全の場合のための計画の項目と、 レジストリによる現行の実践内容に基づく一次的な勧告を示しています。 これらの項目の中には、ネームサーバの地理的な多様性における最大限の努力、 偶発的な出来事に対する計画をレジストリが立てて実験を行うこと、 連絡方法を明確に決めておくこと、 そして機能不全が一時的なものか長期的な状況かを特定することも含まれています。
次のステップ
レジストリの機能不全の場合のための包括的な計画の策定への指針となるよう、 全ての関心のある利害関係者からのこの報告書に記載の課題へのインプットを ICANNは募集いたします。 この報告書に記載のシナリオは、 機能不全の場合のための計画について情報を提供し、 計画策定の指針を示す助けとなる例を提示することを意図しています。 この報告書はプエルトリコ、 サンファンでの第29回 ICANN国際公開会議の中のパブリックフォーラムセッションで検討されます (詳細は会議の議題が掲載されるときにアナウンスされます)。 この報告書に関するコメントは、 2007年6月28日の協定世界時23:59までに registry-failure-report@icann.org にご提出いただくことができ、 http://forum.icann.org/lists/registry-failure-report/ にてご覧いただけます。 このトピックに関するコメントや議論のための更なる場となるよう、 報告書はICANNのブログにも掲載されます。