IPv6 Address Added for Root Servers in the Root Zone
翻訳文
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2008年2月7日
この文書は2008年2月4日に公開された
http://www.icann.org/announcements/announcement-04feb08.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。
2008年2月4日
ルートゾーンにおけるルートサーバに対し、IPv6アドレスを追加
- この追加により、IPv6ネットワークのend-to-endの接続性が向上
カリフォルニア、マリナ デル レイ: ICANNは本日、次世代のIPv6インターネットアドレスシステムの実装に向けたさらなる一歩を踏み出しました。
IPv6アドレスが、世界の13のルートサーバネットワークのうち六つ (A、F、H、J、K、M)の適切なファイルおよびデータベースに追加されました。 この動きはDNSにおけるIPv6の完全利用により近づくものです。 本日までは、IPv6を利用する人はドメイン名を使うために、 古いIPv4アドレスシステムを使い続ける必要がありました。
「ISPコミュニティは開かれたインターネットの絶えざる変革としてのこの進展を歓迎します」と、 ICANN ISP部会のTony Holmes氏は語りました。 「IPv6は我々の将来において不可欠なものであり、 ルートサーバでのサポートは開かれたインターネットの成長、安定、 信頼性に不可欠なものです」
ネームサーバのソフトウェアは"icann.org"のようなドメイン名を、 相互に接続されるコンピュータによって利用されるルーティング識別子に翻訳する際にルートサーバを重要な要素として依拠しています。 2007年にICANNのセキュリティと安定性に関する諮問委員会は、 「ICANNはルートサーバにIPv6アドレスを追加することによって DNSルートサービスの拡充に向け前進すべきである」 と結論づけていました。
インターネットに接続する機器が増えれば増えるほど、 必要とされるIPアドレスは増えていきます。 まだ割り振りが行われていないIPv4アドレスは、 インターネットの成長により枯渇しつつあります。 IPv6によって、IPアドレスの数はIPv4の40億から、 340兆×1兆×1兆 以上にまで増加することになります。
「今日のルートサーバへのIPv6アドレスの追加により、 IPv6ネットワークのend-to-endの接続性が向上することになり、 グローバルインターネットの相互運用性が促進されます」 とICANNの調査担当部長兼IANA戦略担当のDavid Conrad氏は補足しました。 「これはIPv6のみの接続可能性および IPv6への世界的な移行に向けた大きな一歩です」
この動きに関するより詳細な技術情報については、 http://www.iana.org/reports/root-aaaa-announcement.html でご覧いただけます。
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ICANNは(.ORG、.MUSEUMおよび.UKのような国コード等の) ドメイン名といった一意な識別子によるインターネットのシステムや、 コンピュータがインターネット上で互いに到達する助けとなるさまざまなインターネットプロトコルで使用されているアドレスに関するグローバルな調整について責務を負っています。 インターネットの運用にはこれらの資源の注意深い管理が不可欠であるため、 ICANNのグローバルな利害関係者はインターネットの継続的な安全性や安定性を保障するポリシー策定のために定期的に面会しています。 ICANNは国際的に組織された非営利法人です。 詳細については www.icann.org をご覧ください。
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