" Preliminary Report Special Meeting of the Board 25 September 2000 " 翻訳文 (社)日本ネットワークインフォメーションセンター 最終更新 2000年 10月 20日 この文書は http://www.icann.org/minutes/prelim-report-25sep00.htm を翻訳したものです。JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品 質に責任を負いません。 ----------------------------------------------------------------------- Preliminary Report 理事会特別会議 (2000年9月25日) 2000年9月25日の会議で、ICANN理事会は以下の決議案を採用した。 ■ccTLDsの委任 ICANNプロセスの関係者は、これまでccTLDを運営している関連当局とICANNの 適切な関係につき協議を行い、この話題は、2000年3月のカイロ、及び2000年7 月の横浜会議と関連して詳細が話し合われている。 よって、カイロ会議で理事会は決議案00.13で、事務総長及びスタッフが、契 約、方針声明、及びこれらの関係を具体化するコミュニケーションにおける草 案作成のため、ccTLD組織、政府諮問委員会(Governmental Advisory Committee)、他の当事者との共同作業を委任した。 関係の正確な条件がまだ検討中であるにもかかわらず、前進した部分もある。 ICANNおよびccTLD組織は、それぞれの役割、および責任について述べた協定を 結ぶことが明らかである。 ICANNは、second status report under its Memorandum of Understanding with the United States Government と Amendment 2 to that Memorandum of Understanding において、ccTLD組織と安定した合意に達するための努力を継 続することを約束している。 米国政府は、米国政府から民間企業へ、インターネット機能の技術調整に対す る責任の移行を完了するには、ICANNとccTLD組織間において、安定した適当な 合意を達成することが必要であると指摘している。 移行完了は、最優先事項である故、ccTLDを運営する組織との安定した、しか るべき合意の決定に専念すべきである。 IANAは、the ISO 3166-1 で列挙されるものではなく、ISO 3166 Maintenance Agencyが発行したリストにあるalpha-2 codesを含んだccTLD設立のための様々 な申請を受理した。 このようなコードのdelegability(代理人に委任でき得ること)について、IANA の慣行は、これまでに時々変更されてきた。 IANAスタッフは、このようなコードについて、適切な用法に関する指導を要請 した。 よって、決議00.74:ISO 3166-1 リストにないalpha-2 codes は、ISO 3166 Maintenance Agencyが発行した例外的な限定リストにおいてのみdelegableで あるとIANAスタッフは勧告された。このリストには、国、領域、地域を伴い、 コード化した表示が必要であるとするISO 3166-1の申請を網羅したコード条件 が列挙されている。 決議00.75:ICANNとccTLD組織間の安定した、しかるべき合意を目的とする現 在進行中の協議の状況から、追加のccTLD に係る委任は、ICANNとccTLD組織の 安定した、しかるべき合意が結ばれ、ICANN理事会が書面上承認した場合にの み確定するとした。 ■ASO MOUへの修正 ICANNおよび3つのRIRは、1999年10月18日にICANN Address Supporting Organization構成のため、Memorandum of Understanding (ASO MOU)を作成し た。 先のASO MOUのAddress Councilメンバの正確な任期につき質問が生じた。 Address CouncilメンバをはじめRIRやICANNのスタッフは、新Address Council メンバが、同時に1月1日に任期をスタート出来ると同時に、結果的に後任が決 まっていない為、離職するメンバが任期終了後最大6ヶ月間オフィスに残れる ようASO MOUの任期修正を示唆した。 それに対し理事会は、これらの目的を達成すべくproposed amendment to the ASO MOU を提示された。 提案された修正は、Address CouncilメンバやRIRスタッフによって好意的に検 討され、RIR理事会より正式な同意を得るため提出された。 決議00.76:事務総長は、提出されたASO MOUの修正条件に応じるよう許可した。 ■2001年3月会議開催地 2000年3月10~13日にオーストラリアのメルボルンで開催予定の会議計画を検 討した理事会は、全員一致によりその計画に同意した。 ■多言語ドメイン名 Verisign Global Registry Services は.com, .net, 及び .org トップレベル ドメインにおいて技術認可がおりた、全ての公認レジストラに有効である multilingual testbed を発表した。 ICANNはインターネットがASCII文字セットを使わない人たちにとって、よりア クセス可能なことであるよう進化させることが重要なことを認識している。 インターネットのドメイン・ネーム・システムの国際化は、オープンで、非独 占的で、インターネットの現存のend-to-end modelと一致し、広く解決できる public name spaceにおいて世界的規模の特有のネーミングを保持する完全互 換性のある基準を介して達成しなくてはならない。 信用のおける標準化を促進する一貫したやり方で行われ、インターネットやイ ンターネットサービスの相互運用性の安定を妨げない、実験用の文字が関係者 に明瞭であるという条件で、多言語名をサポートするドメイン・ネーム・シス テムの拡張である建設的な実験は奨励されるべきである。 決議00.77:ICANN理事会は、Verisign Global Registry Servicesに、testbed がこのエリアの技術的標準化を困難にさせるのではなく、推進が目的となるよ う、testbedのデザインと施行につきInternet Engineering Task Force (IETF) 及びInternet Architecture Board と綿密に相談するよう要請した。 決議00.78:ICANN理事会は、穏当な技術資格に適う全てのICANN公認レジスト ラに対し、testbed内の同等なアクセス提供を含む、ICANNとの徹底した承諾の もとtestbedを行うようVerisign Global Registry Servicesに要求した。 決議00.79:ICANN理事会は、testbed内のレジストレーションをドメイン名保 有者と関係する第三者の両方の利害や期待を保護すべく処理するよう加入して いるレジストラに要請した。 決議00.80:事務総長及びスタッフは、Verisign Global Registry Servicesと の合意への補遺が利害と期待を保護する意味で(このtestbedの発展促進がIETF 下で展開する標準化の努力と一致する対策を含む)、testbed運用の推進に対し 適切であるか否か調査し、理事会に報告するよう指示された。 ----------------------------------------------------------------------- 以上