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OSI参照モデルとは

OSI参照モデルとは、コンピュータ間通信を行う際に必要とされる機能を整理したものです。 1977年3月にISO(国際標準化機構)の委員会が設置され、策定が始まりました。 当時コンピュータ間通信はメーカー独自仕様が乱立していて、 互いに通信することが難しかったため、 標準的なネットワークとしてOSI(Open Systems Interconnection)を作成する気運が高まりました。 そこで開発に先立って必要な機能を整理するため、OSI参照モデルが策定されたというわけです。 最終的にISO 7498(*1)として規格化されています。

特徴としては、機能を階層ごとに分離して整理したことです。いわゆる、

7. アプリケーション層
6. プレゼンテーション層
5. セッション層
4. トランスポート層
3. ネットワーク層
2. データリンク層
1. 物理層

で、7階層モデルとも言われます。数字の大きな階層は、 数字の小さな階層の機能を利用して、さらに便利で有用な機能を提供します。 わざわざ階層を決めているのは、それぞれの役割と、 お互いにデータを交換する方法を決めておけば、 各階層ごとに自分の役割に専念できるからです。つまり、 階層ごとにどのような機能が期待できるのかを明確にし、各階層の独立性を高めることで、 柔軟性に富んだネットワークシステムが構築できるのです。だからこそ、Webサーバを作るときに、 実際の回線が同軸ケーブルなのか光ファイバーなのかを考えなくてすむのです。

誕生から2009年に至るまで、 インターネットは必ずしもOSI参照モデルに従っているわけではありません。 しかし、ネットワーク機能の基本概念を説明するには大変有効なモデルです。

(*1) http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/catalogue_tc/catalogue_detail.htm?csnumber=20269

JPNIC News & Views vol.679(2009年9月15日発行)より

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