特殊用途用プロバイダ非依存アドレスとは
特殊用途用プロバイダ非依存アドレス(以下、特殊用途用PIアドレス)は、 プロバイダに依存しない経路到達性を持つとされている、 プロバイダ非依存(PI:Provider Independent)アドレス(以下、PIアドレス)のうち、 特定の用途に割り当てられるIPアドレスを言います。 特定の用途とは、IPv4アドレス、IPv6アドレスともに、 具体的には以下1.~3.のいずれかに該当する場合を指します。
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マルチホーム(*1)接続を行い、IPv4アドレスにおいては割り当て後1年以内に/24から/23未満を使用する計画を証明できる場合
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IXP(インターネットエクスチェンジポイント)の相互接続セグメントにて使用する場合
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当センターが別に定めるクリティカルインフラストラクチャ(Critical Infrastructure)をインターネットに接続する場合
このうち3. のクリティカルインフラストラクチャには、 「ルートドメインネームシステム(DNS)サーバ」「gTLDネームサーバ」「ccTLDネームサーバ」の三つがあります(*2)。
なお、(1)については、国際的な情勢を鑑み、 日本においてもIPv6アドレスのPIアドレス割り当て要件からは、 近い将来に撤廃される予定です(*1)。
JPNICでは2004年3月19日(金)より、 この特殊用途用PIアドレスの割り当てサービスを実施しており、 IPアドレス管理指定事業者としてIPアドレスの割り振りを受ける要件(*3)を満たさないネットワークであって、 上記1.~3.の用途によるIPアドレスを必要とするネットワークに対して、 特殊用途用PIアドレスの割り当てを行っています。
JPNICが管理するPIアドレスには、 特殊用途用PIアドレスの他に歴史的経緯を持つプロバイダ非依存アドレス(*4)がありますが、 現在、新規に割り当てを受けることができるPIアドレスは、 この特殊用途PIアドレスのみです。
(*1) インターネット1分用語解説「マルチホームとは」
http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/multihome.html
(*2) 2013年2月15日現在
(*3) IPアドレス管理指定事業者契約について:IP指定事業者になる条件
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/member/
(*4) インターネット1分用語解説「歴史的経緯を持つプロバイダ非依存アドレスとは」
http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/historical-pi.html