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WHOISプライバシー/プロキシサービスとは

WHOISプライバシー/プロキシサービスとは、主にドメイン名を対象とした、 ユーザー自身の登録者情報をWHOISに表示せずに、 ドメイン名登録ができるサービスです。 レジストラやリセラ、ISPなど、 ドメイン名の登録を扱っている事業者などが提供していることが多く、 日本語では「WHOIS非表示サービス」や「WHOIS代行(代理)サービス」などとも表記されます。

提供している事業者により定義はさまざまですが、 ドメイン名の連絡先情報欄にユーザーに代わって事業者の情報を表示するサービスをプライバシーサービス、 それに加えて登録担当者欄にも事業者の名前を表示するサービスをプロキシサービスと呼ぶことが一般的です。

元々WHOISでの情報公開は、インターネット上で問題が発生した際に、 当事者同士で連絡を取り合い解決することを目的としたものです。 しかしながら、個人情報保護意識の高まりにより、 「ドメイン名は登録したいが、自分の情報を公開したくない」というユーザーが増えてきました。 こういったニーズを受け、 さまざまな事業者からWHOISプライバシー/プロキシサービスが提供されるようになりました。

個人情報を公開せずにドメイン名を登録したいというユーザーにとっては便利なサービスですが、 利用にあたっては十分な注意も必要です。gTLDやJPドメイン名など、 そのTLDを管理するレジストリが正式なサービスと認めている場合は問題ありませんが、 そのような登録を認めていないTLDや、認めていても、 そのサービス提供事業者単位では認可を得ていない場合もあります。

そのようなケースでは、WHOISプライバシー/プロキシサービスを利用したドメイン名登録は、 レジストリから見ると、サービス提供事業者という第三者の名義での登録となり、 ユーザーが真の登録者ということはわかりません。 サービス提供事業者が倒産などした場合にドメイン名登録が失われたり、 事業者と契約トラブルになった際にドメイン名の引き渡しを拒まれたりする事例などもありますので、 サービスを利用する際には信頼できる事業者を選ぶことが重要です。

■参考

JPNICブログ「WHOISにおけるプライバシー/プロキシサービス」
https://blog.nic.ad.jp/blog/whois-privacy-proxy/

JPNIC News & Views vol.1546(2017年11月15日発行)より

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