AS番号の申請について
AS番号とは
ASとは「Autonomous System」の略であり、 「自律システム」とも呼ばれます。 ASは、統一された運用ポリシーによって管理されたネットワークの集まりであり、 BGPのような外部経路制御プロトコルによる管理対象となります。 通常、規模の大きいISPのネットワークは、固有のASを形成します。 AS番号はこのASに割り当てられた識別番号です。 JPNICでは2002年7月よりAS番号の正式サービスを開始しました。
AS番号の割り当てを検討される前に
AS番号の取得を検討されるにあたってはAS番号取得にあたっての参考情報をご参照ください。 AS番号を取得せずに対応できるケース、 AS番号を持つことの意義等をご説明しています。
AS番号の申請資格・基準
AS番号は、IPアドレス指定事業者以外の方でも、 以下の基準を満たしていれば割り当てを受けることが可能です。 また、割り当て先以外の組織の方が代行で申請を行うことが可能ですが、 費用の請求は割り当て組織に対して行います。
- 自律ネットワークがBGP(Border Gateway Protocol)を利用して他の自律ネットワークとの間で外部経路制御情報を交換すること。
- 自律ネットワークの外部経路制御ポリシが、他のいかなる自律ネットワークに委ねても実現が困難な、固有のものであること。典型的には、他の一つの自律ネットワークのみと接続するのではなく、複数の自律ネットワークとの間でBGPにより接続し、外部経路制御情報の交換を行うこと。
- 上記の条件2を満たすことができない場合には、他の自律ネットワークとの間でBGPにより相互接続を行い、外部経路制御情報を交換する必要性を証明できること。
- 上記の条件1および2、または、1および3を、3ヶ月以内に満たす予定であること。
割り当てを受けるAS番号の種類
割り当てを受けるAS番号の種類(2バイトASまたは4バイトAS)は以下の通りです。 選択可能な場合は、申請の際にどちらを希望するかお伝えください。
~2007年3月6日 | 2バイト空間から割り当てます。 |
2007年3月7日~2009年1月4日 | 原則として2バイト空間(0 - 65535)から割り当て、特に希望がある場合には4バイト空間(65536 - 4294967295)から割り当てます。 |
2009年1月5日~2009年7月12日 | 原則として4バイト空間(65536 - 4294967295)割り当て、特に希望がある場合には2バイト空間(0 - 65535)から割り当てます。 |
2009年7月13日~2010年1月3日 | 原則として4バイト空間(65536 - 4294967295)から割り当て、 4バイトAS番号では対応できない技術的な理由が確認できる場合は 2バイト空間(0 - 65535)から割り当てます。 |
2010年1月4日~ | 2バイト空間、4バイト空間のどちらからも区別なく割り当てます。 |
AS番号に関する各種申請
- AS番号割り当て申請
- 新たにAS番号の取得をされる場合に行う申請です。
- AS情報の変更申請
- すでに登録を行ったAS番号に関する情報が変更された場合に行う申請です。
- AS番号返却申請
- 割り当てを受けたAS番号を使用しなくなり、不要になった場合に行う申請です。
AS番号の割り当てに伴う費用
JPNICから新規に番号資源の分配を受ける場合、 AS番号割り当て契約料として275,000円(税込)がかかります。 詳しくは AS番号に関連する費用 にてご確認ください。