--------- PR --------------------------------------------------------- RSA Conference 2004 Japan 2004/5/31-6/1 赤坂プリンスホテル(JPNIC後援) イベントサイト → http://www.medialive.jp/events/rsa2004/ ■■■JPNIC会員特別優待割引実施 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ → 詳しくは http://www.nic.ad.jp/member/(会員限定)【申込は5月24日まで】 → 会員優待に関する問い合せ先:jpnic-news@nic.ad.jp ---------------------------------------------------------------------- =================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.172【臨時号】2004.5.14 ◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.172 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年9月より活動しているENUMトライアルジャパン(ETJP)。その活動の途 中経過報告として、第1次報告会が開催されました。その模様をレポートいた します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ENUMトライアルジャパン(ETJP)第1次報告書公表・第1次報告会開催 JPNIC インターネット推進部 根津智子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 電話番号を用いて、電子メールやIP電話などのアプリケーションに統一的に接 続できる仕組みであるENUM(*1)について、JPNICでは2002年度よりその技術の 検討を行っています(*2)。その一環として、2003年9月に、発起人の1人として このENUMの実証実験を推進する、「ENUMトライアルジャパン(以下、ETJP)」 を設立しました。現在このETJPには、通信事業者やISP・ベンダ・学術組織な ど数多くの分野から、43会員の方々にご参加いただき、活動を行っています。 ETJPは1年をめどに活動する予定ですが、前半の活動の区切りとして5月12日に 早稲田大学にて「第1次報告会」を開催しました。今までの成果と今後の活動 予定を広く一般にフィードバックする、また、ENUMの技術やETJPに対する理解 を深めてもらうということを目的としたこの報告会には、全51社・113名とい う実に多くの方にご参加いただき、ENUMに対する関心の高さをうかがわせるも のとなりました。以下、その様子について報告します。 はじめに、ETJPの後藤滋樹会長より開会の挨拶があった後、事務局から「ETJP 全体活動報告」と題して、発足から報告会までの経緯と前半の活動をまとめた 第1次報告書の内容を紹介しました。また、ETJP会員にアンケートを行ってま とめた「将来想定されるENUMの利用シーン」と「ENUMを推進するにあたっての 問題点」も紹介しました。利用シーンと問題点の詳細については下記のURLに 紹介するETJP第1次報告書(*3)に掲載しておりますので、ご覧ください。 次に、ETJP内に設置されている二つのワーキンググループ、「Privacy and Security WG(以下、PandS WG)」と「DNS WG」のチェアより、各WGでの検討 状況の進捗報告がありました。ENUMの普及にあたって、そのセキュリティと個 人情報保護に不安を抱く人が数多くいます。PandS WGでは、現在ETJP内の実験 に限定したデータの取り扱いの検討をしています。さらに、6月をめどに、実 験終了後もある程度汎用的に利用可能なガイドライン文書を公表予定との説明 が、石田慶樹副会長よりありました。またDNS WGについては、検討している Tier(階層)構造モデルやENUM DNSの要求条件の説明に対し、その処理能力な どについての質問が数多く寄せられました。 その後、(株)日本レジストリサービスを中心に、シスコシステムズ(株)、日本 テレコム(株)、パナソニックコミュニケーションズ(株)により、ENUMを実際に 使用したさまざまなデモンストレーションが行われました。具体的には、 1) ENUMの試作ソフトを使っての視覚的なENUMの動作説明 2) シンガポールとの国際接続 3) 公衆網への接続 4) RFID(*4)を使ってのワンナンバー着信 5) ENUM対応FAXからの送信文を、メールの添付ファイルとして受け取るアプリ ケーションのデモ 6) ETJPシステム中で導入しているDNSSECのデモ といった内容です。この中で、特にRFIDタグによってユーザーの位置情報を認 識し、適切な転送先に自動登録変更を実現するデモは、その有効性から注目を 集めました。 プログラムの最後として、ETJPの堀田博文副会長よりETJPの今後の活動予定と 実験を進めるにあたっての主な課題などが説明された後、「VoIP推進協議会と ENUM」と題して、VoIP推進協議会のサービスWG主査の大庭雅敦氏に、VoIP推進 協議会の活動とENUMへの取り組みについてご講演いただき、3時間もの長時間 におよぶ「第1次報告会」は閉会となりました。 今回の報告会では、具体的なENUMアプリケーションの紹介も行われ、ENUMの大 きな可能性を感じさせるものとなりました。一方、本格的なENUMの普及にあたっ ては、技術のみならず、「技術とセキュリティ」「技術と制度」等の技術以外 の側面もあわせて検討する必要があることも明らかになりました。JPNICは、 これらの解決すべき課題に、リエゾンとして今後も取り組んでいきたいと考え ています。 今回の報告会の詳細については、後日、ETJPのWebページ(http://etjp.jp/) に掲載予定ですので、ご興味のある方はご覧ください。 (*1) ENUMとは何か知りたい方はこちらから JPNIC Newsletter No.21「インターネット10分講座●ENUMとは」 http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html (*2) ENUM研究グループと報告書 http://www.nic.ad.jp/ja/enum/ (*3) ENUMトライアルジャパン 第1次報告書 http://etjp.jp/about/activity/20040512/ETJPreport0512.pdf (*4) RFID:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-kz.html#03-RFID ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.172 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2004 Japan Network Information Center