--------- PR --------------------------------------------------------- ◆◇◆◇◆◇◆◇◆AT&Tグローバル・サービス株式会社◆◇◆◇◆◇◆ ビジネスを成功に導く最先端の企業向けネットワーク・サービスをご提供。 サービスのご紹介やネットワーク最新動向レポートはこちらから→ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆http://www.jp.att.com/ ---------------------------------------------------------------------- =================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.261【臨時号】2005.6.1 ◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.261 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本号では、2005年5月18日(水)に開催された第12回ICANN報告会のレポートをお 届けします。 ICANN会議後の恒例となっているICANN報告会ですが、インターネットの国際的 動向に関心がある方々にとって、重要な情報収集、情報交換の場として定着し てきたようです。ICANN報告会に参加されなかった方々も、ぜひ本レポートか ら動向をキャッチアップしてみてください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第12回ICANN報告会レポート JPNIC インターネット政策部 入交尚子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005年5月18日(水)、東京都千代田区の東京グリーンパレスホテルにて、JPNIC と(財)インターネット協会の共催による第12回ICANN報告会が開催されました。 以下に、報告会の内容を項目別にご紹介します。 ◆ICANNマルデルプラタ会議概要報告 JPNICの穂坂俊之より、2005年4月4日~8日にアルゼンチン・マルデルプラタに て開催されたICANN会議の概要報告がありました。会議スケジュールの紹介の後、 主要トピックスであったICANN戦略計画(ICANN Strategic Plan)や.net次期レジ ストリ選定について、会議での議論の様子や会議後の動きが報告されました。 また、ICANN会議の新しい傾向として、ICANN理事や参加者すべてがフリーに議論 する場としての「パブリックディスカッション」がテーマ別に複数回設けられた との報告がありました。 □詳細は下記をご参照ください News & Views vol.252「ICANNマルデルプラタ会議報告」(2005.4.15) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/feature/vol252.html News & Views vol.254「ICANNマルデルプラタ会議報告 ~初めてのICANN 会議~」(2005.4.20) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol254.html ◆ccTLDの動向 (株)日本レジストリサービス(JPRS)の大橋由美氏より、マルデルプラタでの国 コードドメイン名支持組織(ccNSO)会合で話し合われた議題、およびその後の議 論の状況が報告されました。会合では、ccNSOからICANNへの資金拠出方法が議論 され、各ccTLDが複数の料金帯の中から自由に選択して支払う方式が概ねの合意 を得たということです(その後もメーリングリスト上で継続議論中)。 また、以前より検討が続いているAccountability Framework(各ccTLDレジストリ とICANNとの関係を契約とは別の形で明文化する取り組み)に関しては、ccTLDと ICANNそれぞれの責務について項目出しが行われたとの報告がありました。その 他、ccNSOの定義や責務をより明確にするため、ICANN付属定款の関連条項を改訂 する件についても検討が進められているということです。 ◆gTLDの動向 JPNIC理事の丸山直昌より、マルデルプラタ会議のパブリックディスカッション で議論されたテーマとして、まず削除ドメイン名の再登録に関する問題が紹介さ れました。これは、有効期限切れなどにより削除されたドメイン名をレジストラ が再登録する際の仕組みを検討しようというものであり、入札制などの案につい て話し合われたということです。 次に紹介されたドメイン名の強奪事件は、第三者が不正にレジストラ変更を行う などしてドメイン名を登録者から奪い取るという問題であり、パブリックディス カッションでは、参加者による問題意識の共有が行われたとの報告がありました。 ◆ICANN政府諮問委員会(GAC)報告 総務省の加藤博司氏より、政府諮問委員会(GAC)についての報告がありました。 徐々に加盟国を増やしているGACでは、現在メンバー数がようやく100に到達し、 マルデルプラタでの会合にはこのうち32メンバーが参加して各種の議論がなされ た模様です。 gTLD政策(WHOISや新gTLD導入など)およびccTLD政策(ccTLDの委任に関するベス トプラクティス的文書「GAC ccTLD原則」の見直しなど)に関する議論の他、IP アドレスポリシーについては、政府としてどうかかわっていくかをアドレス支 持組織(ASO)と継続して話し合っていくことになったとの報告がありました。 ◆ICANN At-Large諮問委員会(ALAC)報告 At-Large諮問委員会(ALAC)の活動に関して、(財)ハイパーネットワーク社会研 究所 副所長の会津泉氏より報告がありました。会津氏は、ALACがこれまで限 られたリソースで、ICANNのポリシー策定活動への参加とAt-Large自体の組織 化に同時並行で取り組んできたことの困難さに触れ、今年中にはALACを含めた At-Large活動そのものの見直しをする予定であると話しました。 報告の終わりには、マルデルプラタ会議のビデオ録画を紹介する一幕があり、 AfriNICの正式承認を祝う様子や、レセプションでのタンゴショー、会議参加者 によるフットサル大会の様子などが次々と映し出され、参加者の目を楽しませて いました。 ◆伊藤ICANN理事からの報告 (株)ネオテニー代表取締役社長の伊藤穰一氏より、ICANN理事会における各種議 論の様子などが報告されました。ICANN戦略計画については、理事会メンバーから も作成プロセスなどへの批判があったとし、特にICANN地域事務所の設置提案に 関して意見が割れているということです。これはICANNの予算拡大に大きく影響 する問題でもあることから、なるべく早急に一般からも意見を寄せてほしいとの 要請がありました。 また国際化ドメイン名(IDN)については、フィッシング問題への危機感もあり時 間をかけて議論が行われたとのことで、IDNの実装を拡大させるには、ある程度 言語が限定できるccTLDにまず注力することとし、その後にgTLDへと展開させて いけばよいのではないかという提案もメンバーから出たようです。 その他、.net次期レジストリ選定に関して、第三者機関による評価結果に批判が 出たことを受けて、今後理事会としてどういう決定をするかが大きな課題となっ ているという話や、専門家向けgTLDの「.pro」が、当初の登録資格要件から逸脱 した形で運用されていることを問題視しているという話など、タイムリーな情報 が詳細に紹介され、参加者の関心を集めていました。 □第12回ICANN報告会資料 http://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/20050518-ICANN/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.261 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2005 Japan Network Information Center