=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.373【臨時号】2006.8.1 ◆ _/NIC =================================== ---------- PR -------------------------------------------------------- ━━ 迷惑メールのお悩み解決に「netGATE(ネットゲート)」 ━━━ ★★★ メールセキュリティ対策をアウトソーシングしませんか? ★★★ ゲートウェイ方式のASP型セキュリティサービスです。 詳しくは…>>http://www.nttsmc.com/product/netgate/ ━━━━ NTTスマートコネクト(株) info@nttsmc.com ━━━━━━━━━ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.373 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日、2006年8月1日よりJPIRRが正式サービスとして提供開始されます。 本号では、JPIRRの目的やJPNICによるIRRサービス提供に至るまでの背景等を、 IP事業部の川端宏生より紹介させていただきます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ JPIRRサービスの正式サービス化について JPNIC IP事業部 川端宏生 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ IRR(Internet Routing Registry)は、インターネット上で自律的に運用されて いるネットワーク同士が、お互いに正しく経路交換を行うために必要な情報を 提供するデータベースです。実際に経路広告が行われているアドレスブロック とIRRに登録されている情報との比較や、各ネットワーク間でのフィルタリン グや障害時の連絡先確認、インターネットのオペレーションに、IRRの情報を ご利用されている方も多いかと思います。 JPNICは2006年7月31日をもって、これまで提供をしてきたJPIRR試験サービス を終了し、本日、8月1日より正式サービスとして提供することになりました。 今回は、JPIRRサービスをもっと知っていただくために、これまでのJPIRRサー ビスと、今後のJPIRRサービスについて簡単にご紹介したいと思います。 ◇ ◇ ◇ JPNICがIRRに本格的に取り組むきっかけとなったのは、2000年に発足した 「IRR研究会」です。この研究会では、インターネットのオペレーションに関 わる方々を中心に、IRRに関する情報交換を行いました。この研究会での検討 結果(*1)を踏まえ、2001年には「IRR企画策定専門家チーム」を設立し、日本 におけるIRRの必要性について、国内外のコミュニティと連携を取りながら具 体的な検討を行ってきました(*2)。また、日本における公共的なIRRサービス の検証やIRR運用経験の蓄積を目的として、2002年8月からはJPIRR試験サービ スを提供してきました。 JPIRR試験サービスでは、74メンテナにご協力いただき、オブジェクトの登録 や参照サービスの提供、他のIRRとのミラーリング等を実施しました。また、 一定期間情報が更新されていないオブジェクトを自動削除する機能や、実際に 経路広告されている経路情報とIRRの登録情報を比較する機能など、他のIRRで は提供されていないような機能も実装しました。また、BoFの開催やJPNICオー プンポリシーミーティングをはじめとする会議等で発表を行い、IRRの利用者 と積極的に意見交換を行う場を設けてきました。 利用者から多かったご意見は、「JPNICが正式にIRRサービスを提供してほしい」 「JPIRRがRADB(*3)の代わりになってほしい」というものでした。IPアドレス のレジストリであるJPNICのデータベースとJPIRRのデータベースが連携するこ とにより、RADBよりも信頼性の高い情報の参照が可能であること、RADBに登録 することで担保されていた経路到達性について、JPIRRがその役割を担うこと ができるかどうかについて、関心が多く集まっていました。 ◇ ◇ ◇ 専門家チームでの検討結果や利用者からのご意見を受け、JPNICにおいても、 正式サービス化に向けた検討と準備を進めてきました。主な検討内容はIPアド レスの割り振り元であるインターネットレジストリのデータベースを参照し、 完全性の高い経路制御情報データベースをいかに構築するかであり、準備とし ては正式サービス開始時に十分な処理能力を持ったシステムを用意することで した。 正式サービスでは、試験サービス時に提供していたサービスを引き続き提供す るだけではなく、JPNIC認証局との連携により登録情報の信頼性向上に寄与す る機能や、JPIRRの利用によりインターネットのオペレーションにかかる負荷 を軽減できる機能の提供等もしていきます。今後も引き続き、JPIRRの利用者 や国内外のコミュニティと十分なコミュニケーションを取りながら、JPIRR サービスを充実させていき、JPIRRへ登録することにより経路到達性を確保で きるように活動を行っていきます。 インターネットが社会インフラとして重要視されていく中で、経路制御品質の 維持にも高い信頼性が要求されるようになってきています。そのような状況の 中で、JPNICはJPIRRがどのような役割を担うのかについても、今後さらに検討 を行う必要があると考えています。 オブジェクト登録および登録情報の参照、各種ツール類の利用に関する費用は 現在のところ無料となっていますので、JPIRRサービスにご興味を持たれた方 は、JPIRRのWebページ(*4)をご一読いただき、JPIRRに関する活動にご協力い ただければ幸いです。 (*1)IRR研究会報告書 http://www.nic.ad.jp/ja/materials/irr/index.html#report (*2)JPNICにおけるIRRサービスに関する検討報告書 http://www.nic.ad.jp/ja/materials/irr/irr-report-2003.html (*3)RADB http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-kz.html#03-radb (*4)JPNIC Web 「IRR」 http://www.nic.ad.jp/ja/irr/index.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.373 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2006 Japan Network Information Center