=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.545【特別号】2008.5.21 ◆ _/NIC =================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」 ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ┃ ┃ ┃ ┃★バックナンバー: ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第11回] ~総務省「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」 報告書(案)の公表について~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 総務省では2007年8月より、「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査 研究会」(以下、総務省研究会)を設置して(*1)検討を行い、2008年4月に、そ の報告書(案)を公表しました(*2)。今回のレポートでは、この報告書案をご紹 介します。 ■総務省「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」報告書(案) について 総務省研究会は、総務省総合通信基盤局長の懇談会として開催されました。国 内のインターネット接続事業者を中心とした諸ステークホルダーから20人の構 成員が研究会の親会に参集するとともに、具体的な技術検討のために26人の構 成員からなるワーキンググループが設置され、2007年8月から2008年4月までの 間、IPv4アドレス在庫枯渇問題とその対応策に関して検討が行われました。 JPNICからは、荒野高志IP・IPv6分野担当理事が親会に、前村昌紀IP事業部部 長がワーキンググループに、それぞれJPNICを代表して参加した他、江崎浩副 理事長が、ワーキンググループ主査および研究会構成員として、研究会での検 討において主導的な役割を果たしました。 ワーキンググループでは活発な議論が行われ、研究会発足以降、報告書案が仕 上がるまでの8ヶ月の間に11回もの会合が持たれるとともに、これ以外に有志 によるブレーンストーミングも数回持たれました。この頻度は省庁の研究会と しては、他に例のないものだったようです。 総務省研究会の報告書案は、JPNICの「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する検 討報告書(第一次)」(*3) (以下、JPNIC第一次報告書)と類似した検討過程と 検討結果を多数見出すことができる他、JPNIC第一次報告書に含まれない点も 見出せます。以下に主な内容を列挙します。 1)IPv4アドレス在庫枯渇時期の予測に関して、既存の予測に加え、今の 消費ペースが加速せずに進むモデルを導入している。その結果、 IANA在庫の枯渇が2010年半ばから2012年初頭、日本国内で利用するア ドレスの補充が不可能となる時期が2011年初頭から2013年半ばとし て、「遅くとも2013年にはIPv4アドレスの補充ができなくなる」こと を示している。 2)JPNIC第一次報告書同様、IPv4アドレスの回収などによる利用最密化 (余すことなく利用の意)、NATなどによるアドレス利用効率化、新た なアドレス体系・IPv6の導入を三つの対応方策として分析をしてい る。その際にインターネット上のプレイヤーを、インターネットの便 益を受ける「ユーザー」、ユーザーにインターネットを介して便益を 提供する「サービス」、その両者をつなぐ「ネットワーク」の三つに 大別して、それぞれに分析を行っている。 3)ISPとユーザーの間の接続サービスを提供するアクセス網事業者にお けるIPv6接続性の問題に触れ、ISPとアクセス網事業者の間で早期の 方式合意が必要であることを示している。 4)2)の3プレイヤーに、ベンダー、SIer、関連団体、政府を含めた、そ れぞれのプレイヤーに対して、2010年までを枯渇期以前、2011年を枯 渇期初期、2012年以降を枯渇期中期として、時期毎にアクションプ ランを提案している。 上の4)のように、年限を明確に示し、プレイヤー毎のアクションプランを記述 してある点で大きく踏み込んでいると言えます。記述されている対応方策は決 して簡単ではありませんが、一方で2010年までにIPv4アドレス在庫枯渇への備 えが整っていることは不可欠であり、現実として受け止めざるを得ないもので す。JPNICとしても、諸プレイヤーでの対応が円滑に進むよう、関連諸団体と の連携の中で取り組んで参ります。 (*1) インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/ipv6/ (*2) 「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」報告書(案) に関する意見募集 http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080411_3.html (*3) 「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する検討報告書」を公開 http://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2007/20071207-01.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.545 【特別号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2008 Japan Network Information Center