第2回 JPNIC Open Policy Meeting プログラム 詳細(予定)
2002年7月9日
1. JPNIC Update
発表者
高柳 公一(JPNIC)
発表内容
IPレジストリシステムの進捗、 前回のJPNICオープンポリシーミーティングの結果検討を行ったサービスの状況、 日本でのAPNICオープンポリシーミーティングのご案内等、 JPNICの活動をご紹介します。
2. AS番号に関する情報のIR DBによる公開形態について
発表者
橘 俊男(有限会社あにあにどっとこむ)
発表内容
現在、 AS番号の割り当てを受ける際にはIRが運用しているデータベースに各種情報を登録する事が義務づけられている。 しかし、登録すべき情報の中には、一般に公開すると、 利用者(登録者)が不利益を被る可能性がある情報が存在する。
本プレゼンテーションでは、IRのDBに登録する情報のうち、 一般に公開した場合に問題がおきる可能性がある情報を洗い出し、 その問題点を整理し、情報を一般に公開する必要性の考察と合わせて、 今後AS番号に関する情報をIRが公開する際のありかたを提案する。
同時に、利用者コミュニティより広く意見を聞き、議論を行いたい。
3. 申請手続き/審議に関する情報提供について
発表者
飯塚 有紀子(JPNIC)
発表内容
各種申請手続きや審議に関して、JPNICで現在行っている情報提供や、 今後予定している情報提供について紹介するとともに、 みなさまからのご意見を伺います。
4. JPNIC IRR = JPIRR
発表者
近藤 邦昭(JPNIC IRR企画策定チーム/IIJ)
発表内容
JPNIC IRR企画策定チームでは、 2000年に行ったJPNIC IRR研究会で行った調査・研究をもとにして、 有るべきIRRの環境について検討を重ねてきた。 この流れの中、当チームでは、 APNICミーティングやNANOGミーティングにおいて、 我々が提案するIRRの連携環境について提案をおこない、 その考えをベースに現在APNICをはじめとするRIRが正に構築を行っている。 JPNICにおいてもIRR企画策定チームを先頭にJPNICのIRRサービスの提供について検討を進めている。
本プレゼンテーションでは、 我々が行ってきた提案内容に関する概要を解説すると共に、 現在検討を進めているJPNIC IRRサービスについて説明し、 JPNIC IRRサービスおよびIRR全般について議論を進める。
5. CATV/xDSLガイドラインの運用ついて
発表者
鈴木 由佳(JPNIC)
発表内容
前回のJPNICオープンポリシーミーティングでいただき、 その後のAPNICオープンポリシーミーティングで提案を行い、 その後合意が得られたCATV/xDSLガイドライン内容を紹介し、 そのガイドラインの運用状況を含めて報告いたします。
6. RFC2050の現状と問題点
発表者
荒野 高志(株式会社インテック・ネットコア/JPNIC IPアドレス検討委員会)
前村 昌紀(フランステレコム・ロングディスタンス/JPNIC)
廣海 緑里(株式会社インテック・ネットコア/JPNIC IPアドレス検討委員会)
江面 祥行(株式会社インターネット総合研究所/JPNIC IPアドレス検討委員会)
発表内容
先日、IPv6のアドレスアロケーションポリシーがRIRsの各ミーティングを通過し現在最終の調整段階に入っている。
これにより、 IPv6のアドレスのアロケーションが本格化することが予想される。 しかし、現在のIPv6アロケーションポリシーには、 アロケーションを行うための基本的な内容しか含まれておらず、 今後は細かい部分に関する検討を行わなくてはならないのが実情である。
本セッションでは、 最終的なIPv6アドレスアロケーションポリシーの概要を解説し、 今後検討が必要な問題点等について洗い出し、議論を展開する。 特に以下のポイントに注目して議論を進める。
-
リバイスされる内容の紹介とそのポイント
- 新たに割り振りを受ける時には?
- 追加割り振りを受けたい時には?
- ユーザに割り当てる時には?
例:ダイヤルアップ、ADSLユーザには? - 今までの/35を受けているが、/32には自動的にもらえるの?
- IPv4とIPv6において、アドレスポリシーに違いはあるの?
7. IPv6 Policy 経過報告
発表者
伊藤 公祐(IPv6普及高度化推進協議会/JPNIC IPアドレス検討委員会)
荒野 高志(株式会社インテック・ネットコア/JPNIC IPアドレス検討委員会)
奥谷 泉(JPNIC)
猪俣 彰浩(富士通株式会社/IPv6オペレーション研究会)
発表内容
インターネットレジストリにおけるIPアドレス割り振りに関するガイドラインとして、 RFC2050が存在する。このガイドラインは、 1996年にK.Hubbardらを中心にその年代の状況を勘案して記述されたものである。
作成当初は非常に有益なこのガイドラインも時代の変化やIPv6の普及などに伴い、 幾つかの部分で現実的に無理のある部分も指摘され始めている。
IR(Internet Registry)のコミュニティにおいては、2050-WGといわれる、 RFC2050の改定を行うことを目的としたグループも構成され、 改定作業が開始されはじめている。
このRFC2050の改定作業は、 今後のIPアドレスのアロケーションに関する基本的な考え方を定義しなおすという意味でも、 インターネット全体にとって影響が大きいことは確実である。
本セッションでは、これらの流れを受け、 RFC2050が運用されてきた歴史と現状の課題とその考え方について解説する。 また、議論に際しては2050WGの活動についても勘案する必要があるため活動状況についても解説する。