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       第16回IPアドレス管理指定事業者連絡会 議事録

■開催概要
 日時 :2005年10月20日(木) 14:00 - 16:50
 場所 :日本教育会館 中会議室
 参加者:67名

■主なご意見
 [JPIRR関連]
 ・JPIRRに関する料金などの詳細は2006年2月よりも早い時期に提示してほしい
 ・正式サービス化への申込を検討している間に正式サービスが実装され、試験
  サービスで登録を行っていたデータが削除されることは避けたい
 ・RADBからJPIRRに乗り換えても問題のない信頼性を確保してほしい
 ・ツールとして他のIRR登録情報と登録情報の整合性を比較する機能もあると
  助かる
 ・他のIRRやインターネットユーザに対しても、JPIRRサービスを開始すること
  を十分に告知してほしい。

 [電子証明書による申請関連]
 ・資源管理者として登録されている担当者に対して、予め通知もなく郵送され
  る手続きは社内での混乱を招く場合もあるのため改善してほしい

■内容
開会の挨拶
(IPアドレス担当理事 前村昌紀)

1.第20回APNICオープンポリシーミーティングのご報告 
 (JPNIC IP事業部 奥谷泉)

[提案概要][発表資料]

[質疑応答]
・RIPEでのHD-ratio/割り当てサイズ変更の提案は、実際にはどういうステータ
 スにあるのか詳しく教えて欲しい。
 →今からHD-ratio、割り当てサイズの変更をそれぞれ単独で検討するステータ
  スで、提案内容に対する決議は行われていない。
  提案内容としては、HD-ratioの変更はAP地域と同一の内容。
  割り当てサイズの変更は、APNICではサブネット数が255以下と見込まれる時
  は/56、それ以上は/48と定義されていたが、RIPEでは割り当てサイズの判断
  はLIRに委ねるということで提案されていた。(JPNIC 穂坂)

・ip6.intの廃止により、具体的に影響を受ける対象者は誰になるのか。
 →既存のISPで、ip6.intで逆引き空間の登録を行っている事業者が影響を受
  ける。また、エンドユーザという意味では、Whoisでip6.intの検索はでき
    なくなる。(JPNIC 奥谷)

・ip6.intは新規の登録は受け付けていないという理解でいた。以前から登録
 していた事業者のみが影響を受ける対象と理解しているが、それで正しいか。
  →その理解で正しい。(JPNIC 奥谷)

・/56のサイズが新たに設けられることによって問題が生じる事業者がいたら是
 非ご意見をお伺いしたい。
 →会場でのご意見は特になし。

・IPv4におけるHD-ratioの適用は、必要性を感じていないとの認識でよいか.現
 状の利用率で問題を感じている事業者がいたらお伺いしたい。
 →会場でのご意見は特になし。

2.APNICミーティングの結果に基づいたIPアドレス登録管理業務の変更
 (JPNIC IP事業部 穂坂俊之)

[提案概要][発表資料][別紙1][別紙2]

[補足]
NIRに対するIPv6 per address fee廃止の件ではどのようなかたちでコンセン
サスを得る作業を行っているのかご紹介したい。

この提案はAPNICミーティングでは参加者によるコンセンサスに達した。しか
し、APNICのポリシープロセスではミーティングでのコンセンサスを得るだけ
では不十分であり、メーリングリストで最終的な確認を行っている。通常、
ここで反対意見が出ることはないのだが、今回の提案に対してはメーリング
リスト上、複数の反対意見があがっている。したがって、現在はNIRからは提
案に対する支持が表明されているが、それ以外の一部メンバーからは反対意見
が出ている状況。もちろんJPNICもNIRの立場からこの提案を通したいと考えて
いるが、NIRの立場から意見を通すだけでは他のコミュニティーメンバーから
の信頼を損ねる恐れがあるため、調整が難しいところである。

NIR SIGチェア(奥谷)がコンセンサスに達したか否か、状況判断をしてEC(チェ
アは前村)に諮ることになる。

 スレッド名:
 Final call forcomments:[prop-028-v001]"AbolishingIPv6peraddressfee  
 forNIRs"
 http://www.apnic.net/mailing-lists/sig-nir/archive/2005/09/
 http://www.apnic.net/mailing-lists/sig-policy/archive/2005/09/
 http://www.apnic.net/mailing-lists/sig-policy/archive/2005/10/

また、JPコミュニティの中でも、ip-usersの議論をAPNICのポリシープロセスに
どのようにからめていくのか引き続き検討していきたい。これまでの説明にお
いて、どのようなことでもよいのでご不明な点があればなんでもお伺いしたい。
(JPNIC IPアドレス担当理事 前村)
 
[質疑応答]
・90%の割り引きは条件付きに適用されるとのことだが、撤廃が適用される場合
 も条件付なのか、それとも一律撤廃となるのか。
  →条件は付けず、一律撤廃で提案している。
    (JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

3.JPIRRサービスの正式化に向けた検討状況のご紹介
 (JPNIC IP事業部 川端宏生)

[提案概要][発表資料]

[質疑応答]
・4月の正式サービス化後は、現在試験サービスに登録しているデータはその時
 点ですぐに削除されるのか、それとも移行期間が設けられるのか。
  料金の支払も含めて検討をしている間に削除されてしまって再登録を行うこと
 はできれば避けたい。
  →詳細はまだ確定していないが現在登録しているデータは引き続きご利用いた
  だけるようにしたいと考えている。(JPNIC 川端) 

・社内の決済の関係等もあるので金額だけでも予めわかれば、早めに教えていた
 だければと思う。正式サービス申し込みの判断を行うためにドキュメント公開
 は2月ではなく、もっと早い時期に行ってほしい。
 →了解した。(JPNIC 川端) 
  →できる限り早めにという点については鋭意努力し、早めにご案内できるよ
    うにしたいと考えている。料金については、RADB等とあまり開きがない金額
  を想定しており、JPNIC内部、そして総会での承認を諮ったうえで詳細を確
  定していきたいと考えている。(JPNIC 佐藤晋)
  →まだ検討が詰まっておらず、詳細は未定であるが、ご利用いただくユーザの
  方が困らないような仕組みにすることを大前提として進めている。
  (JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

・RADBの支払が2月頃に発生するため、その頃までに確定はしていなくても、大
 まかなサービス仕様が提示されると、社内決済が行いやすい。
  →その方向で準備を進めるよう努力する。(JPNIC 川端)

・サービスの信頼性についてはどのくらいのレベルを考えているのか。
  →WHOISと同じ程度のレベルを考えている。(JPNIC 佐藤晋)

・IRRサービスがダウンすると、ルータ中の設定が消えてしまうため、WHOISよ
  りも高い信頼性が必要なのではないか。
  →AS/ルーティングオペレータのポリシによるだろう。
  (JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

・具体的にはJPIRRのデータが他のIRRからミラーリングできなくなることによる
 影響を懸念している。
  →了解した。このような懸念事項をあげていただくことは重要であり、検討が
  必要な点として承った。(前村)

・登録するIRRをJPIRRだけに絞っても大丈夫なのか。すべてのTier1ISPがJPIRR
 の情報を信頼してくれるのか。
 また、他のIRR登録情報との整合性を比較する機能もあると助かる。
・当初は半年程度の正式サービス試用期間を設け、信頼性を見極めた上でその後
 サービスを使用するか否か決められると良いと思う。RADBと契約解除をするこ
 とは現実的に考えにくい。
  →重要なご指摘であり、RADBから乗り換えていただいても問題ない品質を担保
  することは大前提であると考えている。この点、なんらかのかたちで安心し
  てご利用いただけることを提示できるようにしたいと考えている。
  (JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

・他のIRRやインターネットユーザに対しても、JPIRRサービスを開始することを
 十分に説明してほしい。
 →承りました。(JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

・JPIRRのデータをsource RADB とすることは可能か。そのような対応が可能で
 あれば不安が軽減される。
  →技術的に対応可能なことと、方針として実施することは別の問題ではある
  が、そのようなご意見をいただくほどに懸念が大きいことは承知した。
  (JPNIC IPアドレス担当理事 前村)

・本日いただいたご意見は専門家チームにもフィードバックしたうえでJPNIC内
 部で検討し、最終的なサービス形態を詰めていきたい。(JPNIC 佐藤晋)

4.電子証明書による申請について
 (JPNIC 技術部/インターネット基盤企画部 セキュリティ事業担当  木村泰司)

[提案概要][発表資料]

[質疑応答]
・個人の証明書であるにも関わらず、証明書の申請者ではなく資源管理者情報の
 資源管理責任者宛てに証明書が送付される手順となっているため、資源管理者
 として登録している社長宛てに証明書が届いた。このような状況があることを
 知っておいていただきたい。
  →そのような状況であることは承った。本人確認の意味も含めたうえで現状の
  手続きを策定したが、まだ始めたばかりであるため、本日いただいたご意見
  も踏まえて、業務面で改善していきたいと考えている。(JPNIC 木村)
 →事後補足:上記のご意見をふまえ、業務手続きにおいて、送付前にメールで
       知らせる手順を追加しました

・連絡先に登録している担当者が代わった場合、その都度JPNICに届け出を必要
 とするのか。
 →連絡先が変わった場合にはご連絡いただければと思うが、連絡がつくようで
  あればその必要はない。(JPNIC 木村)

・会社の合併については両方の組織の連絡先を変更する必要があるか。
 →ケースにもより、両方の変更が必要な場合と、片方だけ対応すれば問題ない
  場合がある。そのような状況においてはご相談いただければ具体的な手続き
  をご案内する。(JPNIC 木村)

5.逆引きネームサーバのLameDelegationに関する情報提供の中間報告
 (JPNIC 技術部 小山祐司)

[発表資料]

[質疑応答]
・特になし

[質疑応答 全般]
その他の連絡事項等を佐藤晋より伝え、その後、これまでの発表全般について質
疑応答を行なった。

・JPIRRについて、総会に諮るという話があったが、その場合、4月に正式サー
  ビスを開始するというスケジュールは難しいのではないか。
 →2月の総会で承認されることになる予定だが、総会で承認が得られなかっ
    た場合にはスケジュール変更の可能性もある。随時状況をご連絡して参りた
  い。
  (JPNIC 佐藤晋)

・料金改定のときのように紛糾するのではないか。2月下旬に発表だとスケ  
 ジュール的に無理なのでは。
  →可能であれば、このスケジュールを前倒しで進めるようにしていきたい。
  (JPNIC 佐藤晋)

以上
            

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