1998年11月25日
JPNIC副理事長
丸山直昌
不正アクセス対策法制に関する緊急討論会参考資料
今回の緊急討論会はJPNIC会員の意見をまとめて警察庁に出すことを主な目的としております。 従って、会員の皆様に自由に意見を述べて頂くことが重要です。 また、討論会の当日意見が出せない場合でも、 討論会で得た情報や他の会員の意見を参考にして、 後日意見をJPNICの窓口(12月4日まで)に出して頂くとか、 或は警察庁の窓口(12月16日まで)に直接出して頂くことも重要と考えております。
ここでは活発な議論をして頂くための参考資料として、 丸山が本件に関して持っている情報を開示したいと思います。 不正アクセス法案に関しては、 丸山は10月中から通産省と意見交換をしておりました。 その後、11月9日に内閣総理大臣に提出されました財団法人社会経済生産性本部の「ネットワークへの不正アクセスに関する緊急提言」についても意見交換をし、 手紙を書きました。 この提言と、 今回の警察庁の法案の関係を丸山は知る立場にはありませんが、 内容を見ると、 法案を国会に上程するための伏線としてこの提言が出されたことが容易に推測されます。
また11月10日頃には、 通産省から「不正(無権限)アクセス等防止のための政府の対応のあり方」というアンケートを受けとりました。 通産省は、今回の法案は産業界に与える影響が大きいと考えており、 法案の議論の基礎資料としてこのアンケートを重視したいらしく、 JPNICに対しても会員の意見を集約して回答を出すことを強く期待しています。 そこで今回の討論会の目的の二つ目として、 このアンケートに対する討論も行ないたいと考えております。
参考資料リンク集
- 不正アクセス対策法制試案(警察庁)
- 不正アクセス対策法制に関する調査研究報告書(警察庁)
- 外国の不正アクセス対策法制(警察庁)
- バーミンガム・サミットとハイテク犯罪(日本語の要約)(警察庁)
- バーミンガム・サミット共同宣言(原文)(外務省)
- (財)社会経済生産性本部の提言
- 丸山から通産省への手紙
- 通産省のアンケート「不正(無権限)アクセス等防止のための政府の対応のあり方」