2010年10月18日
各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
IPv4アドレスのIANA在庫、残り5%未満へ
2010年10月18日未明に、IANA中央在庫からAPNICに対し、 /8ブロック二つ分のIPv4アドレスが新たに割り振られました。 これにより、全IPv4アドレス256ブロック中、残りは12ブロックとなり、 全アドレスブロックの5%を切りました。
なお、この中央在庫12ブロックのうち最後の5ブロックは、 五つのRIRに同時に分配するポリシーが適用されるため、 現在の方法で分配可能なIPv4アドレスとしては、実質的には、 わずか7ブロックが残されている状態です。
IPv4の未分配在庫が10%を切った9ヶ月前の本年1月から、 すでに約2億個のIPv4アドレスがIANAからRIRへ分配されていることになります。 これにより、現在IANA在庫の枯渇時期は2011年前半と予測されますが、 これは当初の予測よりも若干速いペースで推移していることになります。
この状況を踏まえ、 五つのRIRの連合体であるNRO*1 からもアナウンス*2 が出され、代表のAxel Pawlik氏は次のように述べています。
「これはインターネットの存続における大きな節目であり、 RIRへの最後のIPv4アドレス割り振りが目前に迫っていることを意味します。 インターネットに関わるすべての関係者は、適時IPv6の実装を実現するよう、 決定的な対応をとることが不可欠です。」
詳細は、NROからのアナウンス原文もご参照ください。
- *1 NRO
- http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/nro.html
- *2 Remaining IPv4 Address Space Drop Below 5%
- http://www.nro.net/media/remaining-ipv4-address-below-5.html
以上