各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANNの説明責任強化に向けた提案(第三版)へJPNICより意見を提出
2015年12月21日まで意見募集が行われているICANNの説明責任強化に向けた提案第三版に対し、 JPNICから以下の通りコメントを提出しましたことをお知らせします。
JPNIC Response to the third version of Draft Proposal on Work Stream 1 Recommendations by CCWG
http://forum.icann.org/lists/comments-draft-ccwg-accountability-proposal-30nov15/msg00009.html
本提案への意見提出は、誰もが電子メールにより行うことが可能であり、 提出された意見はすべて公開されます。また、電子メールによる意見提出とは別に、 ICANNの説明責任強化に向けた12点の推奨事項に対するオンラインの調査も実施しています。 詳しくは提案概要の原文をご確認ください。
JPNICは、ICANNがIANA機能の運用およびドメイン名に関するポリシー策定を行う場であることから、 ICANNの説明責任強化に向けた提案への各版(第一版、第二版、第三版)に対して意見提出を行ってまいりました。 本件の動向につきましては、IANA機能の監督権限の移管と併せて、 今後も皆様への情報提供を適宜行ってまいります。
記
提案の背景
本提案は、NTIAによる監督移管後もICANNの説明責任が充分に担保されることを示すために、 IANA機能の監督権限の移管提案と同時に、NTIAへの提出が求められています。 ICANNコミュニティは、 支持組織/諮問委員会を横断して本件を検討するCross Community Working Group on Enhancing ICANN Accountability(以下、CCWG-Accountability)を設立し、 提案の策定を進めてきました。
IANA機能の監督権限の移管提案は、2015年10月時点で既にNTIAへ提出する準備が整っており、 移管プロセスを進めるにあたり、ICANN説明責任強化に向けた提案の完成を待っている状況です。
JPNICからの提出意見要旨
JPNICは新たに設立するコミュニティ代表体に対して理事会を優越する権限を与えることを骨子とする本提案に対して、 以下を基本方針として求めています。
- gTLDを中心とした重要資源の方針策定、管理運営を担うICANNの、組織としての安定性
- 方針策定の場へのオープンな参加、コミュニティの意向を尊重した意思決定プロセスの維持
- IANA機能の監督権限移管のプロセスを遅らせないこと
上記のJPNICが提案に対して求める基本方針は、第一版、第二版と変わりはありません。 その上で第三版に対しては、第三版の主な改定について言及した上で、提案への支持を表明しました。
今後のプロセス
今回提出された意見を考慮して、CCWG-Accountabilityが提案最終版の策定を行います。 最終版はICANNの各支持組織・諮問委員会による承認を経てICANN理事会へ提出され、 理事会承認後、IANA機能の監督権限移管に関する提案と併せてNTIAへ提出されます。
参考情報
- CCWG-Accountabilityに提出された意見の一覧
- http://forum.icann.org/lists/comments-draft-ccwg-accountability-proposal-30nov15/
- 提案概要(原文)
- https://www.icann.org/public-comments/draft-ccwg-accountability-proposal-2015-11-30-en
- ICANNの説明責任強化に向けた提案(第二版)に対し、JPNICからのコメントを提出
- https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2015/20150914-01.html
- ICANNの説明責任向上提案(※第一版)に対し、JPNICからのコメントを提出
- https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2015/20150610-01.html
お問い合わせ先
以上