IPv4アドレス在庫枯渇企業ユーザー向け解説
枯渇の影響
- 企業ユーザーも、これまでのインターネット接続は引き続き利用できます。
- 新しいサービスを開始するときに、IPv4アドレスを取得できなくなる可能性があります。
- 対外的に公開しているサービス(企業の公開Webサーバなど)は、IPv4とIPv6の両方に対応する必要があります。対応していないと、IPv6のみで接続するユーザーが見られなくなります。
- 社内で利用、もしくは商品として販売するソフトウェアがIPv4にのみ対応している場合、IPv6の利用が広がってきた際に不都合が発生する可能性があります。
対応策
ご利用のサービスによって、 具体的な対応方法が変わってきます。 詳しくは以下のQ&Aや、 IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースのQ&A (JPNIC作成) をご覧ください。
JPNICによく寄せられるご質問
以下のページに、 よく寄せられる質問をまとめてみました。 個人向け、 企業向け、 サービスプロバイダー向け にアイコンを付けてありますので、 参考にしてください。
IPv4アドレス在庫枯渇とは
インターネットに直接つながっている機器には、 通信の際に相手を識別するための番号として、 「IPアドレス」と呼ばれる番号が必ず必要です。 現在利用されているほとんどの機器では、 IPアドレスのうち「IPv4アドレス」と呼ばれている番号を利用しており、 これは全部で232、約43億個あります。 このIPv4アドレスは、 世界中に日々新しく割り当てられていっていますが、 番号の残りを全部配り切ってしまい、 新しく割り当てられなくなる状態がIPv4アドレス在庫枯渇という状態です。
ただし、 新しい番号が割り当てられない (つまりインターネットに直接つながる機器を増やしたりできない)だけで、 今あるインターネットはそのまま動き続けますし、 既につながっている機器を使って現在同様にインターネットを利用し続けることも可能です。
「IPアドレス」を身近なものに例えて言えば、 電話番号をイメージするといいかもしれません。 電話番号が足りなくなると、 新しく電話機を増やせなくなるように、 IPアドレスが足りなくなると、 新しくインターネットに機器を接続できなくなります。 ただし、電話でいう内線番号のように、 インターネットに直接つながる外側の機器にのみ世界中で一意な IPアドレス(グローバルIPアドレスと言います)を使い、 その内側の機器には多数の利用者で重複可能な特殊なIPアドレス (プライベートIPアドレスと言います)を利用することで、 IPアドレスを節約する仕組みはあります。
そういった方法を利用するとしても、 インターネットに直接つながる機器にはグローバル IPアドレスが絶対に必要となるため、番号自体が増えない限りは、 いつかかならず枯渇します。 そして、電話番号と違い、 IPアドレスは桁数を1桁増やすなどの手段で容易に番号を増やせないため、 枯渇が大きな問題となります。 そこで番号が足りないといった問題などを解決するため、 根本から見直して新しく作られた通信規格が「IPv6」です。
問い合わせ先
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター IPアドレス担当
E-mail: ipv4exh-comment@nic.ad.jp
TEL: 03-5297-2311