=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.312【臨時号】 2005.12.1◆ _/NIC =================================== --------- PR --------------------------------------------------------- ◆◇◆◇◆◇◆◇◆AT&Tグローバル・サービス株式会社◆◇◆◇◆◇◆ ビジネスを成功に導く最先端の企業向けネットワーク・サービスをご提供。 サービスのご紹介やネットワーク最新動向レポートはこちらから→ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆http://www.jp.att.com/ ---------------------------------------------------------------------- --------- PR --------------------------------------------------------- ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┳━┳━┳━┳━┳┳━┳━┳━┳━┓ ┃I┃N┃T┃E┃R┃N┃E┃T┃┃W┃E┃E┃K┃┃2┃0┃0┃5┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻┻━┻━┻━┻━┻┻━┻━┻━┻━┛ ネットワーク技術者の為のセミナー満載!《パシフィコ横浜》当日登録もOK 《2005年12月6日~12月9日》 http://internetweek.jp/ 多数お越し下さい! ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.312 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本号では、vol.310、vol.311に引き続き、第64回IETFのレポート[第3弾] IPv6 関連WGの動向についてお届けします。 □第64回IETF報告 特集 ○[第1弾] 全体会議報告 (vol.310) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol310.html ○[第2弾] DNS関連WG報告 (vol.311) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol311.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第64回IETF報告 [第3弾] IPv6関連WG報告 JPNIC IPアドレス検討委員会メンバー/ NTT情報流通プラットフォーム研究所 藤崎智宏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本稿では、第64回IETFでのIPv6に関連したトピックスとして、IPv6、v6ops、 softwireの各ワーキンググループ(以下、WG) の動向についてレポートします。 ◆IPv6 WG (IP version 6 WG) IPv6基本スペックや、プロトコル自身の挙動にかかわる標準を扱ってきたIPv6 WGですが、今回でface-to-faceのミーティングは最後になります。理由として、 IPv6に関する標準化は、既にIPv6 WGのみでなく、IETF全般にわたって実施さ れていること、IPv6 WGが取り扱っている内容に、現状特に大きな問題はない こと、などが挙げられています。 さて、最後のミーティングですが、11月8日(火)の午前中、9:00~10:30に一コ マ実施されました(IETFの時間割ですが、前回のパリで実施された、遅くても 20:00前にはすべてのWGミーティング、プレナリが終了するという改変の評判 が良かったそうで、終了時間に関しては前回と同じような形になっています)。 参加者もそこそこ多く、大きめの部屋がほぼ満席になっていました。 今回の主なトピックスは、 ・ルータ広告のM/Oフラグの扱いについて ・IAB IPv6 Ad-Hoc groupの活動状況報告 ・IPv6コア仕様の標準化 などとなっています。 まず、従来通り、チェアよりIPv6 WGで取り扱っているドラフトの状況につい て報告がありました。前回までは、チェアが独自に報告用のWebページを用意 していましたが、IETFにおいても各種ツールの整備が進んでおり、公式のドラ フト等ドキュメント状況管理ページが用意されました。IPv6 WGに関する情報 は、http://tools.ietf.org/wg/ipv6にあります。他のWGのドキュメント状況 に関しても、http://tools.ietf.org/wgからたどることができます。各IETF WGの状況をつかむのに非常に便利ですので是非ご利用ください。 さて、「ルータ広告のM/Oフラグの扱いについて」の議題は、かなり前から議 論されているものです。RFC2461 Neighbor Discovery for IP Version 6の改 版の際に、両フラグの利用方法があいまいであるとの指摘から議論が始まり、 別ドラフトにして議論をしてきました。今回、MフラグはアドレスをDHCPv6で 取得することを示すこと、OフラグはStateless DHCPv6で情報を取得すること を示すこととし、RFC2461の新版に反映することとなっています。 IAB IPv6 Ad-Hoc groupでは、下記のような、今まで実施してきた活動の紹 介がありました。 ・IABからIPv6に関する各種諮問を受け、意見を返すというグループのミッ ション ・IANAがRIRに対するIPv6アドレス割り振りの際に、割り振りサイズについ ての意見照会をIABにしたことに端を発する、という設立経緯 ・RFC4147として発行されたIANAのIPv6アドレス空間利用規約の整備 ・RFC4159のip6.int廃止 IPv6 WGのIETFでのミーティングは今回で終了ですが、引き続き現在取り組ん でいる関連RFCの改版は実施していくことになっています。また、IPv6に関連 する話題を扱うために、メーリングリストは継続運用されることになっていま す。 □IPv6 WG http://www.ietf.org/html.charters/ipv6-charter.html http://playground.sun.com/pub/ipng/html/ipng-main.html □第64回 IETF IPv6 WG ミーティングのアジェンダ http://www.ietf.org/proceedings/05nov/agenda/ipv6.txt □第64回 IETF IPv6 WG ミーティングのプレゼンテーション資料 https://datatracker.ietf.org/public/meeting_materials.cgi?meeting_num=64 からたどれます。 ◆v6ops WG (IPv6 Operations WG) IPv6のデプロイメントに関する話題を扱うv6ops WGのミーティングは、11月7 日(月)の午後、13:00~15:00の2時間枠で開催されました。今回、v6ops WGの ミーティングマネジメントがうまくいっていないようで、直前までアジェンダ が発表されず、発表されたアジェンダもMLに流れたのみでした(通常はWebにも 掲載されます)。 今回の主なトピックスは、 ・企業でのIPv6利用に関するドラフトについての議論 draft-ietf-v6ops-ent-analysis-03.txt ・ルーティングガイドラインドラフトについての議論 draft-blanchet-v6ops-routing-guidelines-00.txt ・IPv6のポートスキャンに関するドラフトについての議論 draft-chown-v6ops-port-scanning-implications-02.txt などです。 企業でのIPv6利用に関するドラフトも、かなり長い間議論が続いています。今 回、このドラフトがExperimentalステータスであるDSTMプロトコルや、標準で ないプロトコルを推奨していることが問題になりました。この推奨部分につい て、修正文案を作成し、その後にラストコールをかけることになりました。 ルーティングガイドラインのドキュメントでは、内容が昔の6boneのルーティ ングガイドラインに似通っているが、6boneはIETFが実施した実験だったため、 ガイドラインに従うように要求できたが、一般のISPオペレーター等にはガイ ドラインは強制力を持たない、つまりルーティングガイドラインはIETFで実施 する内容ではなく、レジストリコミュニティやオペレーターコミュニティで実 施する内容だ、という意見が出されました。一方で、このようなガイドライン は提示することは必要である、という意見もあり、メーリングリストで継続議 論となっています。 ポートスキャンに関するドラフトでは、IPv6はアドレス空間が広い分、IPv4よ りもポートスキャンを受けにくいとされていますが、アドレスの付け方によっ てはその利点が生かせないことになる、としています。ポートスキャンを受け にくいアドレスの付け方やネットワークの構築方法について述べています。こ のドラフトは、WGドラフトとして議論をしていくことになりました。 □v6ops WG http://www.ietf.org/html.charters/v6ops-charter.html http://www.6bone.net/v6ops/ □第64回IETF v6ops WGのアジェンダは2005年12月1日現在、IETFのWebページ に未掲載 http://ops.ietf.org/lists/v6ops/v6ops.2005/msg00667.html (MLのアーカイブ) ◆Softwire BoF (softwire WG) v6ops WGから分離し、第62回IETFでのTunneling Configuration BoF、前回の Lightweight Reachability softWires BoFに引き続き開催された Softwire BoFですが、ミーティング開催直前にWGとして承認され、第一回のWGミーティ ングを兼ねることになりました。 このWGでは、主に以下の2つの問題を取り扱うこととしています。 ・トンネル技術を利用したユーザーアクセス部分の提供方法 「Hubs & Spokes」と呼んでいます。 ・コアネットワークのトンネル技術を用いた実現 「Mesh」と呼んでいます。 今回は、問題提起、WGのスコープに関する議論を実施することに時間を使いま した。一点目については、一般ユーザーにIPv6サービスを提供するためには現 状、ユーザーアクセス機器の対応状況などからIPv6をネイティブで提供するこ とが困難であり、トンネルを使用する方が効率がよいことから、ユーザーに自 動的にトンネルサービスを提供する方法を検討していく、というものです。二 点目は、コアネットワークをトンネルベースで自動構成する技術に関してです が、例として挙げられていたネットワークがIPv6ピュアネットワークで、その 上でトンネルを用いてIPv4サービスを提供する、というものであったため、一 般的でなく議論をする意味があるのか、という質問がされていました。 今後、WGのチャーターをMLで詳細検討することになっています。 □softwire WG のWebは、2005年12月1日現在、IETFのWebページに未掲載 □第64回IETF softwire BoFのアジェンダは、2005年12月1日現在、IETFのWeb ページに未掲載 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.312 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2005 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