2009年11月6日
各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN理事会がファスト・トラック プロセスによる、IDN ccTLDの導入を承認
ICANNは、 ソウル会議の最終日である2009年10月30日に開かれた理事会において、 IDN ccTLDファスト・トラック プロセスの最終案が正式に承認されたと発表しました。 これによって、本プロセスに基づくIDN ccTLDの導入が、 正式に決定されたことになります。
この決定により、 申請受け付けといったIDN ccTLD導入に向けた実際の作業が今後進められることになり、 導入後はccTLDのトップレベルドメインを表すラベルに漢字やハングルなどといった、 国際化された文字列を利用したドメイン名の利用が可能となります。
このファスト・トラック プロセスによるIDN ccTLDの申請受け付けは、 2009年11月16日から開始される予定です。
詳細については、 ICANNアナウンスのページおよびファスト・トラック プロセスのページをご覧ください。
ICANNからのアナウンス
- ICANNアナウンスのページ
- http://www.icann.org/en/announcements/announcement-30oct09-en.htm
- IDN ccTLD ファスト・トラック プロセスのページ
- http://www.icann.org/en/topics/idn/fast-track/
- IDN ccTLDファスト・トラック プロセス最終実装プラン案
-
http://www.icann.org/en/topics/idn/fast-track/idn-cctld-implementation-plan-30sep09-en.pdf (英語、PDF、429KB)
http://www.icann.org/ja/topics/idn/fast-track/idn-cctld-implementation-plan-30sep09-ja.pdf (日本語、PDF、1.14MB)
ファスト・トラック プロセス
IDN ccTLDに対する高い需要に応えるために、 暫定的なアプローチにより、技術、運用、 ポリシーなどの面で問題が生じない範囲で、限定した数のIDN ccTLDを、 比較的早期に導入することを目指すプロセスです。 このプロセスによるIDN ccTLD導入は、あくまで限定的なものであるため、 恒久的なポリシーに基づくIDN ccTLD導入に対して、 申請できる文字列の文字種や数に制限があります。
IDN ccTLD
ccTLD(Country Code Top Level Domain:国コードトップレベルドメイン)のトップレベルに、 IDN(Internationalized Domain Name:国際化ドメイン名)を利用したドメイン名です。 これまでは、トップレベルを表すラベルの文字列として、 「.jp」のような英数字(正確には7bit ASCII)しか利用できませんでしたが、 IDN ccTLDが導入されることにより、 「.日本」のようなドメイン名が利用可能になります。
参考
- インターネット1分用語解説 ~ファスト・トラック(Fast Track)とは~
- http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/fasttrack.html
- インターネット1分用語解説 ~IDN TLD(国際化トップレベルドメイン名)とは~
- http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/idntld.html
- 国際化ドメイン名とは
- http://www.nic.ad.jp/ja/dom/idn.html
以上