=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.315【臨時号】 2005.12.15◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.315 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本号では、vol.310、vol.311、vol.312に引き続き、第64回IETFのレポート[第 4弾] ENUM/CRISP関連WGの動向についてお届けします。 □第64回IETF報告 特集 ○[第1弾] 全体会議報告 (vol.310) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol310.html ○[第2弾] DNS関連WG報告 (vol.311) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol311.html ○[第3弾] IPv6関連WG報告 (vol.312) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol312.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第64回IETF報告 [第4弾] ENUM/CRISP関連WG報告 JPNIC 技術部 山崎信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本稿では、第64回IETFでのCRISPおよびENUMの各ワーキンググループ(以下、 WG)の動向についてレポートします。 ◆CRISP (Cross Registry Information Service Protocol) WG レジストリデータの検索照会のためのCRISP WGでは、まずインターネットドラ フト(以下、I-D)の状況について確認を行いました。いずれも大きな問題はな く小変更を加えた上でIESGに送付されることになりました。 次に、ドメイン名用のIRIS DREG (RFC 3982)発表後に提起された新たな(マイ ナーな)要求を盛り込むべくDREG2が提案されました。現時点ではまだI-Dとし ては提出されていませんが、次回IETFまでには今回のIETF での議論を反映し ドラフトとなる予定です。議論された内容は新たな要素の追加、検索時の部分 一致の導入、DNSSECに関する項目およびIDNに関する項目です。 最後に、長橋賢吾氏(JPIRR企画策定専門家チームメンバー)よりCRISP for IRR (RREG)について発表がありました。現在階層構造になっていないIRRをCRISPで 扱うことが議論となり、このWGから分離独立して別途BoFを開催することとな りました。 □CRISP WG http://www.ietf.org/html.charters/crisp-charter.html □第64回IETF CRISP WGミーティングのアジェンダ http://www3.ietf.org/proceedings/05nov/agenda/crisp.txt □インターネット10分講座 CRISP & EPP http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No25/080.html ◆ENUM (Telephone Number Mapping) WG DNSを用いてインターネット電話で使用される電話番号とインターネットリソー スの対応付けを行うための方式であるENUMを扱う本WGでは、議題が多く2コマ 続けての議論となりました。 まずチャーターの変更についての議論が行われ、キャリアENUM(*1)の実装の可 能性について調査することが盛り込まれました。ENUMの中核となるRFC3761は 現在Proposed Standardとして標準化されていますが、相互接続での実装のた めの必要性から、このRFCをDraft Standardにすることも盛り込まれました。 その後、各I-Dについてレビューが行われました。キャリアENUMへの関心を反 映してか、キャリアENUM関連のI-Dが2点、前回(パリでのIETF 63)より引き続 き議論されました。1つはキャリアENUM についての要件について、もう1つは キャリアENUMとユーザENUMを同一のDNSツリーに収めても問題ないように、 e164.arpaの下にcarrierサブドメインを入れてサブツリーを作成することを提 案するものです。前者ではキャリアENUMと呼ぶ代わりに、インフラストラクチャ ENUMと名称を変えることが合意されました。 その他に、DNSの拡張であるEDNS0をENUMに使う提案、ENUM ServiceへvCardを 登録する提案、主に番号ポータビリティに使うことを想定してEnumserviceに 電話網のデータのための識別子「pstn:」を登録するための提案などが議論さ れました。 (*1)ISPや電話事業者が事業者内または事業者相互間の経路制御のために用い るENUMの形態。 □ENUM WG http://www.ietf.org/html.charters/enum-charter.html □第64回IETF ENUM WGミーティングのアジェンダ http://www3.ietf.org/proceedings/05nov/agenda/enum.txt □JPNICのENUMに関するWebページ http://www.nic.ad.jp/ja/enum/ □インターネット10分講座●ENUM http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.315 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2005 Japan Network Information Center