最終更新日 2024年5月16日
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用語集 IETF関連
- CPE (Customer Premises Equipment)
- Draft Standard(DS)
IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 標準化への草稿段階のものです。 RFCの標準的な手続きでは、 Proposed Standard(PS)→Draft Standard(DS)→Standard(STD)と進みます。 DSは草稿段階とはいえ、仕様としては十分に成熟した状態です。
参考:RFCの分類- Experimental RFC
IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 実験的なものがこれに分類されます。 公開して共有すべきではあるが、実用段階には至っていない状態です。 研究目的以外では使わないことになっています。
参考:RFCの分類- hackathon
- Histrical RFC
IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 歴史的な資料を意味します。 新しいRFCの標準化に伴い使われなくなったRFCがこれにあたります。 実際に使うことは推奨されていません。
参考:RFCの分類- IAB
「Internet Architecture Board」の略。IABは、ISOCの下部組織で、インターネットのアーキテクチャ全般について責任を負い、IETFに対して大きな方向性を示します。ISOCの技術理事会(Technical Advisory Group)としても機能し、インターネットを支える多くの重要な活動を監督しています。
参考:ISOC、IETF
参考:インターネット用語1分解説:IABとは- IAOC
「IETF Administratire Oversight Committee」の略。 IAOCは、さまざまな活動などを通じ、財政および管理のサポートを提供し、 かつ責任を負う、IETF 管理ディレクター(IETF Administrative Director、 IAD)の仕事を監督する委員会です。 IAOCは、IETF全般における管理の有効性、効率、 および透明性についてIETFコミュニティに責任を負っています。 こういったIAOCおよびIADの考え方などについては、 RFC4071に記載されています。
参考:http://iaoc.ietf.org/- IEPG
「Internet Engineering and Planning Group」の略。IEPGは、インターネットがグローバルに相互接続性を持って運用されるための調整を行うインターネットオペレーターのグループです。 IETFの初日(日曜日)の午前中にface to faceの会合が開催されます。
参考:IETF- IESG
- IETF
「Internet Engineering Task Force」の略。IETFは、インターネット技術の標準化を推進する任意団体です。設立当初は非公式に存在しましたが、1986年にIABによって正式 に設置されました。IETFにおける技術仕様は、RFC(Request For Comments)という名前で文書化、保存され、広くインターネットを通じて参照することができるようになっています。
参考:IETF Webページ、IAB
参考:インターネット用語1分解説:IETFとは- Informational RFC
- IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 標準ではないけれどインターネット技術者に広く知らせた方がよい、 という位置づけです。ベンダー独自の仕様についての解説や、 既に業界標準として普及している技術などがこれに相当します。
参考:RFCの分類 - IRTF
「Internet Rsearch Task Forse」の略。 その名の通り、 インターネットに関する将来の革新的な技術に関する検討を行うグループです。 技術を長期的な観点から考え、小人数による議論を行います。 通常、IRTFでの議論・検討の結果、 IETFでの検討や標準化が必要と認識されると、IETFに提案され、 標準化に向けた議論検討が開始されます。 IRTFの検討課題は長期的観点に立って立案されますが、 研究グループは通常、短期間のタスクフォースのように活動しています。 IRTFは、IRTFの運営を管理するIRSG(Internet Research Steering Group)を持ち、その議長はIABが任命することになっています。 IRTFの活動方法などは、RFC2014に詳しく記述されています。
参考:IETFの組織構造- ISOC
「Internet Society」の略。 ISOCは、非営利の国際組織で、 インターネット技術およびシステムに関する標準化、教育、 ポリシーに関する課題や問題を解決あるいは議論することを目的としています。
ISOCは会員組織であり、組織会員、個人会員、 世界で90以上の支部からなります。 日本支部(ISOC-JP)も活発に活動しています。
参考:ISOC Webページ
参考:インターネット用語1分解説:ISOC(Internet Society)とは
参考:インターネット10分講座:ISOC(Internet Society) (JPNIC Newsletter No.53より)
参考:ISOC-JP Webページ- Plenary
全体ミーティングのこと。
- Proposed Standard (PS)
IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 標準化過程の最初の段階です。 まだ確立した状態ではなく、 さまざまな評価を受けていくことになります。 RFCの標準的な手続きでは、Proposed Standard(PS)→Draft Standard(DS)→Standard(STD)と進みます。
参考:RFCの分類- Request For Comments
⇒ RFC
- RFC
「Request for Comments」の略。 インターネットで利用されるプロトコルなどを記述した文書であり、 IETF (Internet Engineering Task Force:インターネット技術検討部会)によって策定されています。 例えば、 TCPプロトコルやIPプロトコルがRFCとして公開されています。 また、RFCは、ドラフト段階のものも公開されています。
参考:IETF Webページ
参考:インターネット10分講座:RFC (JPNIC Newsletter No.24より)
参考:RFC日本語訳のページ- Standard (STD)
IETFによって策定されるインターネットで用いられる技術の標準化と運用に関する事項などを定めた文書であるRFCの一種で、 標準化過程の最終段階です。 ここに到達すると、標準プロトコルと言われるようになります。 RFCの標準的な手続きでは、Proposed Standard(PS)→Draft Standard(DS)→Standard(STD)と進み、 やがて役目を終えるとHistrical RFCとなります。
参考:RFCの分類- YANG
- インターネットドラフト(Internet Draft, I-D)
IETFにおける作業文書で、そのほとんどが、 RFC化に向けた段階の最初に位置する文書です。 インターネットドラフトは誰でも提出可能であり、 提出するだけでインターネットを通して広く公開されますが、 一定の期間(6ヶ月)が経過すると削除されることになっています。 インターネットドラフトの目的は、 RFCとして新規技術を標準化する前に十分な議論の場を提供することであるため、 継続した議論が行われ、 それを反映した新しいI-Dを再提出することが要求されるからです。
- オープンマイク(Open mic)
オープンマイクとは、 その会議などの主催者がマイクを開放することにより、 参加者・聴衆が即興で行える発言や、セッションのことです。 長い時間のオープンマイクの場合は、通常、 パフォーマーはあらかじめ、 主催者か司会に時間帯などの申し込みを行います。
- ハッカソン
- ラストコール(Last Call)
最終の呼びかけのこと。 標準化の過程において、 ドラフトの文書に関する議論や審議がほぼ終了した状態で、 ラストコールを行うことで、最終的な意見を募り、 特に意見がなければ標準化されることがほとんどです。
参考:IETFにおけるLast Call について「インターネット標準化過程」