最終更新日 2024年5月16日
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用語集 か
- 開示請求
公開されているWHOISデータベースで非公開となっている情報の開示を求める行為のことです。
参考: 個人情報保護- カプセル化
ある通信プロトコルAを別の通信プロトコルBで包み込むことにより、 一見すると通信プロトコルBだけを使っているように見せかけることです。 一例として、IPv6 over IPv4トンネリングがあげられます。 IPv6パケットにIPv4パケットのヘッダを付加してカプセル化することにより、 本来IPv4ネットワークではルーティングできないIPv6パケットを、 IPv4ネットワーク経由で交換可能となります。
- 可変長サブネットマスク (VLSM)
VLSMは「Variable Length Subnet Mask」の略です。 いわゆるクラス A、B、Cネットワークのサブネットとして、 単一の大きさではなく複数の大きさのサブネットを定義することが可能な技術をVLSM技術といいます。 これにはクラスレスな経路制御プロトコルを用いて、 経路情報にマスク長まで含めて扱うことが一般的に必要とされます。 VLSMを利用することにより、 各セグメントに必要最低限なサイズのサブネットを割り当てることができ、 無駄なアドレス使用の抑制、経路表項目数低減に有効です。
- カントリーコード
ISO 3166(Codes for the representation of names of countries and their subdivisions)で定義されている、国・地域を識別する英字2文字または3文字のコードセットです。インターネットでは、国・地域を示すTLD として、2文字のコードセットが採用されています。例えば、日本は「JP」、米国は「US」です。イギリスは ISO 3166では「GB」ですが、慣例により「UK」が多用されています。
参考:ccTLD
参考:インターネット用語1分解説:ISO 3166-1とは- 学術情報ネットワーク
学術情報ネットワークは、 1997年に学術情報センターが構築した大学間ネットワークです。 その目的は、大学図書館の文献検索や、 学術情報の交換でした。 NACSISネットワークと呼ばれた当初は専用のパケット交換網を構築し、 最寄りのアクセスポイントに接続するという形態で始まっています。 2000年の国立情報学研究所発足を契機にSINETへの移行が始まり、 2013年現在ではSINET-4として学術系ネットワークインフラの性格を強めています。
- 規模対応性(Scalability)
主にシステムやプロトコル、機器などを評価する指標の一つ。取り扱う問題の規模が大きくなっても、それに対応できる能力のこと。最初から余裕を持って設計する方法と、後から拡張できるようにしておく方法があります。特に後者を指していうことが多いようです。
- キャッシュDNSサーバ
- キャリアグレードNAT
-
⇒インターネット10分講座:大規模NAT(Large Scale NAT:LSN)あるいはキャリアグレードNAT(CGN) (JPNIC Newsletter No.41より)
- キーセレモニー
- 技術連絡担当者
JPNICからの技術的・事務的な問い合わせに対応していただく方です。
- 逆ドメイン名ハイジャック
- 逆引き
DNSを用いて 202.12.30.144 のような IPアドレスから www.nic.ad.jp のようなホスト名を検索することを指します。逆引きの際に、PTRレコードが検索されます。
参考: PTRレコード 、 正引き
参考:インターネット用語1分解説:正引き/逆引きとは- 国地域コード
⇒ カントリーコード
- 国別インターネットレジストリ (NIR:National Internet Registry)
国別インターネットレジストリはIPアドレス管理の階層構造上、 国または地域でIPアドレスの管理を行っているインターネットレジストリを指します。 JPNICはこのNIRに相当します。
NIRはすべての国に存在しているものではなく、 APNICの管理下にあるアジア太平洋地域では2013年6月現在、 JPNICの他に、中国のCNNIC、韓国のKRNIC、台湾のTWNIC、 ベトナムのVNNIC、インドネシアのAPJII、インドのIRINN、 七つのNIRが存在しています。
NIRが存在する国または地域においては、 RIR(Regional Internet Registry)からNIRを介してNIR管理下のLIR(Local Internet Registry)にIPアドレスの割り振りが行われます。 日本におけるLIRは、 JPNICのIPアドレス管理指定事業者にあたります。
また、資源の分配のみならず、その国におけるLIR、 アドレスコミュニティとの調整、 協調もNIRの重要な役割のうちのひとつです。
参考: RIR- クライアント/サーバシステム
- クラウドサービス
- クラス
IP(IPv4)アドレスの区分です。IPアドレスは、ネットワークを識別する部分(ネットワーク部)と、そのネットワーク内のホストを識別する部分(ホ スト部)に分かれますが、その境界を決定する機構として、当初はアドレスの上位ビットによって示される固定境界方式がとられていました。
「00001010」のように、32ビットの先頭が「0」で始まるアドレス(例えば、10進表記10.0.0.0のアドレス)は、先頭の8ビットがネット ワーク部で、残り24ビットがホスト部です。このタイプのアドレスを「クラスA」と呼びます。
「10101100」のように「1」で始まるアドレス(例えば、10進表記で172.16.0.0のアドレス)は、ネットワーク部が16ビット、ホスト部が16ビットであり、このタイプのアドレスを「クラスB」と呼びます。
「11000000」のように「11」で始まるアドレス(例えば、10進表記で192.168.0.0のアドレス)は、ネットワーク部が24ビット、ホスト部が8ビットであり、このタイプのアドレスを「クラスC」と呼びます。
クラスによる方式は制御プログラムが簡単ですが、アドレス空間の利用効率が低いことから、ネットワーク部のビット長を表す「プリフィクス値」によって境界 を示す、「クラスレス」と呼ばれる方式が現在では広く用いられています。クラスレスに対応して、従来の方式を「クラスフル」と呼ぶことがあります。
参考: CIDR- クラスE
IPv4アドレスのうち、先頭の4ビットが「1111」で始まるアドレス空間です。 すなわち240.0.0.0/4(240.0.0.0~255.255.255.255)が該当します。 将来的な利用のために予約されたアドレス空間です。
- クラスフルアドレス
IPv4 アドレスの先頭オクテットの値により固定的にネットワークアドレスのプリフィクス長を定めて解釈する、初期の方法によるIPアドレスです。
class A は第一オクテットが 1~127 でプリフィクス長は /8 、class B は第一オクテットが 128~191でプリフィクス長は/16、class C は 第一オクテットが 192~223 でプリフィクス長は /24 です。- クラスレスアドレス
Class A、B、C、D、Eという初期のアドレス方法に依らないアドレスです。 CIDR(Classless Interdomain Routing) という方法を用いて経路制御することができます。 これは8ビットという固定ビット数に関係なくアドレスを表現することができ、 枯渇しつつあるIPv4 のアドレスを有効利用し、 グローバルルーティングテーブルの項目軽減に貢献します。
参考:CIDR- クロスサイトスクリプティング(XSS)
- グリーンペーパー
1998年1月30日に米国政府から発表された、インターネットの名前およびアドレスの技術的管理を改善する方法について述べられた文書のことです。内容 が米国政府のこれまでの投資や努力、権利を強調し、インターネットの資源管理に政府自身が介入しようとしているように見えることから、批判やさまざまな議 論を呼びました。このグリーンペーパーに対して寄せられたコメントを反映してまとめたものが、1998年6月に発表されたホワイトペーパーです。
参考:グリーンペーパー(翻訳文)、ホワイトペーパー- グルーレコード(glue record)
上位ゾーンに登録された当該ゾーンのネームサーバ名に対するAレコードを、グルーレコードと呼びます。
例えば、example.jpのネームサーバがns.example.jpの場合にwww.example.jpの名前解決を行ったとします。jpゾーン のネームサーバは「www.example.jpのIPアドレスを得るためにはns.example.jpに問い合わせなさい」という返答を返します。返 答に従って、ns.example.jpに問い合わせを出そうとしますが、ns.example.jpのIPアドレスを得るためには ns.example.jp自身に問い合わせをしなければならないという問題が生じます。このため、ns.example.jpのIPアドレス(Aレコー ド)をあらかじめ上位ゾーン(jpゾーン)に登録しておく必要があります。これをグルーレコードと呼びます。- グローバルIPアドレス
プライベートIPアドレス、および特殊な目的(ループバック・ブロードキャストなど)のためのIPアドレスを除くIPアドレスです。グローバルIPアドレスは、インターネット上で一意でなければなりません。
参考: プライベートIPアドレス- グローバルポリシー
アドレスポリシーのうち、IPアドレスやAS番号における管理構造の最上位であるIANAにおいて、RIRへの割り振りなど具体的な行為を求めるポリシーを指します。IANAの業務に関するポリシーとなるので、各RIRでの地域ポリシーの策定プロセスに加え、ICANN理事会での承認が必要となります。
参考: 地域ポリシー
参考: インターネット用語1分解説:グローバルポリシー(global policy)、地域ポリシー(regional policy)とは- 経理担当者
JPNIC会員またはIPアドレス管理指定事業者として発生する費用の振り込み確認など、JPNICからの経理的な連絡(特に会費・手数料・維持料・契約料に関わる連絡)に対応していただく方です。
- 経路(制御) (Route(Routing))
ホスト間通信において、 ネットワークを流れるパケットの通り道のことを経路と言います。 これらの経路の情報を集めて経路表として管理することを経路制御と言います。
参考: インターネット用語1分解説:経路情報とは
参考: インターネット10分講座:経路制御 (JPNIC Newsletter No.38より)
参考: インターネット10分講座:ルーティングセキュリティ最新動向 (JPNIC Newsletter No.50より)- 経路広告
ルータが保持している経路情報を、他のルータに知らせることをいいます。
- 経路情報
通信相手への通信経路を決定するのに必要な情報です。インターネット上の各ルータは、経路情報を経路表(routing table)に保持し、その情報に基づいて、受信したIPパケットをどの通信ポート(ネットワークインタフェース)に送るかを決定します。経路情報は、一 般には RIP・OSPF・BGPといった、経路情報交換プロトコル(routing protocol)によって、ルータ間で自動的に交換されます。
参考: インターネット用語1分解説:経路情報とは- 経路制御可能性 (Routability)
経路が次のルータに伝えられる可能性のことをいいます。現在はルーティングテーブルの項目が爆発的に増えているため、ルータの負荷を軽くするためにプリフィクスの長い項目をフィルターする(項目から落とす)というポリシーを持っている ISP があります。このようなリスクを考えると、なるべく集成されたプリフィクスの短いアドレスブロックほど経路制御可能性が高いといえます。
- 経路制御プロトコル (Routing Protocol)
経路表の管理手順のことで、ルーティングプロトコルとも呼ばれます。 制御技術としては静的経路制御(static routing)と動的経路制御(dynamic routing) があります。 前者は経路が変更されませんが、 後者はルータ自身がさまざまな情報を得ることで、経路が構築されます。 経路制御プロトコルの代表的なものとしては、 RIP、OSPF、BGPがあります。
参考: 静的な 、動的な- 経路のばたつき (Flapping)
インターネット上で扱われている経路は、その経路を実際に利用している場所から広報され、インターネット全体に伝播されてゆきます。時として、経路を広報 する場所は、メンテナンスや機器の不良、設定ミスなどによって、その経路の広報を中止したり、その経路に関する属性を変更するために再度経路を広報するこ とがあります。この広報の中止や経路情報の再送が連続的に発生することを指して経路のばたつきと言います。
参考: 経路(制御)- 経路爆発
インターネットで交換される経路情報が、 急激に増加することをいいます。 ルータの処理できる経路数には一定の限界がありますので、 増加した経路数がルータの性能限界を超えてしまわないように注意が払われています。
- 経路表 (Routing Table)
ルーティングテーブルとも言い、経路表には、ネットワークアドレス、 転送ノードが記載されています。 パケットはルータに到着すると経路表に従い、 複数ある経路のうちから宛先に到達可能な経路に転送されます。 それを繰り返すことでパケットは最終的な宛先に到達します。
参考:インターネット用語1分解説:経路表とは
参考: 経路- 経路抑制 (Dampening)
経路のばたつきは一般的に、 ルータなどのCPUやメモリ資源を不用に消費します。 これにより、通常の経路制御に影響を与えることが考えられます。 このようなことを避けるため、 ばたつきの多い経路はその頻度やマスク長によって、 その経路を一定期間有効としないようなペナルティを課すことがあります。 これを経路抑制と言います。
参考: 経路(制御)- ケーブルネットワーク
ケーブルテレビ会社などが自ら敷設した、電話網以外の通信網を用いて構築したネットワークを指します。
- 広域イーサネット
- 公開鍵暗号
暗号化と復号(暗号化されているデータを元に戻す処理)のために異なる鍵を使う暗号方式のことです。一方の鍵から他方の鍵を推測することが難しいため、片方の鍵を公開して利用することができます。公開された方の鍵で暗号化されたデータは、公開されない方の鍵でしか復号できません。公開される鍵は公開鍵と呼ばれ、公開されない鍵は秘密鍵と呼ばれます。
- 公式スレーブサーバ
⇒ セカンダリサーバ
- 公式セカンダリサーバ
⇒ セカンダリサーバ
- 国際化トップレベルドメイン名
⇒ IDN TLD
- 国際化ドメイン名(IDN:Internationalized Domain Name)
ドメイン名を表す文字としてASCII以外の文字も使えるようにするための技術です。 RFC3490、3491、3492で規定されています。
参考:IDNA、RFC3490、RFC3491、RFC3492
参考:インターネット10分講座:国際化ドメイン名 (JPNIC Newsletter No.33より)- 国際電気通信規則(ITR:International Telecommunication Regulations)
- 個人情報
JPNICデータベース上の、運用責任者、事務連絡担当者、技術連絡担当者、経理担当者に関する情報です。JPNICデータベースに登録されている各々の担当者は、JPNICハンドルによって識別されます。
- 個人情報保護
個人が固定的にIPアドレスをしようする機会が増加することに伴い、個人の情報が誰でも閲覧可能なWHOISデータベース上で検索できる対処が必要となってきました。そこでJPNICでは一部の項目を非公開とすることにより個人情報の保護を行っています。
参考: 個人情報 、 開示請求- コミュニティベースgTLD
- コンセンサス