2011年度実施に向けて取り組みを進めてきたIPアドレス等料金改定につきましては、
実施時期を見直すことにいたしました。
このページの内容は、説明会開催時点の情報となりますので、
ご注意くださいますようお願いいたします。
(2010年12月13日追記)
(ご参考) IPアドレス等料金体系改定の見送りについて
第2回IPアドレス事業料金体系見直しに関する説明会(2010年10月28日) 質疑応答録
---------------------------------------------------------------------- 第2回IPアドレス事業料金体系見直しに関する説明会(2010年10月28日) 質疑応答録 参加者:75名 ---------------------------------------------------------------------- [議題] 1. IPアドレス等料金体系改定の件 ---------------------------------------------------------------------- ■アドレスの返却 + アドレスの部分返却が可能になるのはいつか。2011年度の請求額確定前に 対応するのか。 →2010年度末には対応できるよう準備しています。ただし、一昨日 (2010年10月26日)同内容の説明会を開催した際、課金開始前に対応す べきというご指摘がありましたので、返却時期をお約束いただける場 合にはそのアドレスは請求対象外とするなど、経過措置期間中は柔軟 に対応する方向で考えています。(JPNIC) + アドレスを返却する際、連続した範囲で残さなくても問題ないか。 →そのように対応できるよう、システム面の検討を行っています。(JPNIC) + 同じ法人の中で、現在2つの研究所がそれぞれ/16を保有している。この場 合、一部を返却して、2つの研究所で1つの/16を保有することは可能か。 また、その/16の空間を、同じ法人の別の研究所も利用することは可能か。 →割り当て先組織を各研究所ではなくその法人とし、どちらか一方の /16にまとめれば、他の研究所も利用することは可能です。ただし、 ご事情によって異なる場合もありますので、詳細は個別にご相談させ てください。(JPNIC) + 返却を検討する際の参考にしたいので、返却後の金額がすぐ分かるように 請求額の一覧が早くほしいのだが。 →取り急ぎ請求額を把握したい場合は、エクセルで計算が可能です。 また、主なアドレス数の金額については、今後一覧で確認できるよう にします。(JPNIC) [事後補足]-------------------------------------------------------- ・Excelのセルに以下の数式を入力することで、維持料が計算可能です。 「総アドレス数」に保有アドレス数を代入してください。 =65000*POWER(1.3,(LOG(総アドレス数,2)-9))*1.05 ・主なアドレス数の維持料については、以下の資料のスライド5: 「新維持料案の金額詳細」の表をご確認ください。 IPアドレス事業料金体系見直しに関する検討状況のご報告 (第27回IPアドレス指定事業者連絡会 発表資料) http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20101012/fee.pdf ※表中の「新維持料案」の金額が、当日ご説明した案を元にした 請求額です。 ※金額は経過措置(25~75%割引)適用前のものです。 ---------------------------------------------------------------- + 返却された歴史的PIアドレスの扱いはどう考えているのか。 →一定期間経過後に再利用を考えています。(JPNIC) ■IPアドレス事業費や維持料算出式の根拠 + 発表資料の4ページのIPアドレス事業費の金額は、JPNICの2009年度収支計 算書(*1)のどの費用が積算されたものか。 →「IP事業費支出」と「管理費支出」が該当します。ただし、管理費に ついては、IP事業部門とインターネット基盤整備事業部門で按分され た金額を負担しています。(JPNIC) (*1) 2009年度 JPNIC 収支計算書 http://www.nic.ad.jp/ja/profile/disclose/2009/2009syuusikeisan.pdf + JPNICの支出のうちインターネット基盤整備事業費については、指定事業者 も歴史的PIホルダも負担していないという理解でいいか。 →はい。インターネット基盤整備事業費は、IP事業費とは別会計です。 ただし、インターネット基盤整備事業費はJPNIC会員が負担する費用な ので、JPNIC会員でもある指定事業者や歴史的PIホルダの皆様には、ご 負担いただいています。(JPNIC) + 維持料算出式とIPアドレス事業費用の関係を、具体的に説明してほしい。 →ある程度保有するアドレス数が多くなると、管理費用はそれほど変わ らないという考え方から、現在のAPNICやJPNICの料金算出には対数式 が採用されています。今回の維持料算出式は、論理的に値を出したと いうよりも、今後必要となる費用の総額、各組織が保有するアドレス 数を元に、逆算的にパラメータを調整したものです。(JPNIC) →その結果、前回の説明会(*2)の料金案から、支払い額が2倍になる組織 があるのはなぜか。 →前回説明した案は、まず歴史的PIホルダと指定事業者の負担割合を決 め、当初3ヵ年においては、歴史的PIホルダは組織ごとの定額負担とし、 指定事業者はアドレス数に比例した金額を負担することになっていま した。また、前回は2014年度以降については今後検討する予定でした が、2014年度以降の課金額を明確にした上で提案してほしいというご 要望を受け、今回の案では、は2014年度後以降の料金体系も含めて提 案しています。(JPNIC) (*2) IPアドレス事業料金体系見直しに関する説明会(2010年6月) http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20100602/index.html + 今後歴史的PIホルダがアドレスを一部返却し、1組織あたりの保有アドレス 数が減った場合、アドレスの単価が上がり、JPNICの収入が増えるのではな いか。 →現時点で、歴史的PIアドレスの返却をある程度見込んで、収入を算出 しています。ただし、予測を大きく上回って歴史的PIアドレスの返却 が多かった場合には、逆に収入が減ることになります。(JPNIC) + 経過措置期間中は、歴史的PIホルダの料金を割り引くので、JPNICの収入 が不足するのではないか。その場合、どのような方法で不足分を補填する のか。 →経過措置期間中は、歴史的PIホルダの負担を徐々に増やし、指定事業 者の負担を徐々に減らします。そのため、指定事業者が、本来支払う べき金額よりも多くを負担することになります。(JPNIC) + IPアドレス事業費は今後も変わらないのか。IPv4の割り振りが終了した場 合、割り当て等の申請件数が減るので、JPNICの事務費用も減るのではな いか。 →IPv4アドレスの割り振りが終了しても、すでに割り振られているIPv4 に関する事務手続きやデータベース運用費用が、大きく減ることはな いと予測しています。長期的に見ると、事務費用は減ると思いますが、 今後数年のIPv4枯渇後の転換期においては、むしろ業務は増えること が予想されています。しかしながら、かかるコストは現状レベルで押 さえていきたいと考えています。(JPNIC) ■前回の説明会(2010年6月)でいただいたご意見への対応 + 前回の説明会で、学術機関など非営利組織に対しては配慮してほしいとい う意見が多かったが、今回の料金案に反映されていないように思う。反映し なかった経緯を教えてほしい。 →前回の説明会後、JPNIC理事も交えての役員検討会を開催しました。そ の結果、指定事業者あるいは指定事業者からアドレスの割り当てを受 けている非営利機関もあることから、何を以って非営利機関とするのか、 基準を設定するのが難しく、基準がぶれると逆に不公平感が生まれるの で、保有するアドレス数に応じて費用を負担いただくのがいいという結 論になりました。(JPNIC) →役員検討会での検討結果、議事録等が開示されれば、歴史的PIホルダ の皆さんも納得すると思うので、ぜひ公開を検討してほしい。 →非営利機関への配慮を求める意見を反映しなかった経緯については、 抜けていましたので、今後ご説明に含める形にしようと思います。(JPNIC) + この料金案が施行された場合、指定事業者とまったく同じ料金を支払うと いう理解でいいか。その場合、指定事業者と同様に、自組織が保有する歴 史的PIアドレスを他の組織へ分配する権利が与えられるのか。 →最終的に2014年度からは、指定事業者と同じ金額になります。ただし、 現在のポリシー(*3)では、PIアドレスの下位への分配は認められてい ません。ポリシーの変更を伴うため、すぐに対応することは難しいで す。(JPNIC) →支払う金額は同じだが、受けるサービスが異なるのはおかしい。前回 の説明会で、指定事業者とは求めるサービスレベルが異なるので同じ 料金体系では不公平という意見が出ていたが、どのような経緯で指定 事業者と同一料金になったのかは説明してほしい。また、2014年度よ り指定事業者と同じ料金体系になることは、資料に明記してほしい。 →ポータブル(プロバイダ非依存)なアドレスを利用しているという観 点で、条件は同一と考えています。下位への分配については、これま で特にそのようなニーズをいただいていませんでした。(JPNIC) (*3) JPNICにおけるアドレス空間管理ポリシー(IPv4) ・4.4.2 歴史的経緯をもつプロバイダ非依存アドレス被割り当て者 ・4.6.2 割り当て http://www.nic.ad.jp/doc/ip-addr-ipv4policy.html ■今後のスケジュール + 今後予定されている規約(*3)の改定は、どのように周知するのか。 →2010年12月10日の総会で正式に決定された後に、課金対象となる組織 へ文書で通知する予定です。また、規約の改定に同意する旨の書面を、 返送いただくことを検討しています。(JPNIC) (*3) 歴史的経緯をもつプロバイダ非依存アドレス割り当て規約 http://www.nic.ad.jp/doc/h-pi-rule.html + 契約の取り交わしや見積もりがないと予算が取れない。クラスBを複数保 有する場合、経過措置の割引が入っても支払い額が大きくなるので、書類 は早く送付してほしい。 →現在のところ、見積もり等の送付はの総会(2010年12月10日)直後を予 定しています。それよりも早く対応することについては、今後検討し ていきます。(JPNIC) + 前に発言された方とまったく同じ意見で、契約が無いのに支払い手続きは できない。契約手続き、見積もりの送付を早く実施してほしい。 →承知しました。検討します。(JPNIC) + 今後、予定とは異なる展開になった場合、どのようなプロセスを踏んで対 応するのか、検討してほしい。また、毎年請求が来る時点で、前年度の収 支を知ることは可能か。 →収支状況は、JPNICのWebページにすべて公開しています。また、想定 が変わり、今後のスケジュールが見直される場合、また説明会を開催 して意見聴取を行ってから理事会や総会に諮るなど、一定のプロセス を踏んですすめることになります。(JPNIC)。 ■経過措置に関するご要望 + 今回の料金案では、クラスBを保有している組織の請求額が、前回の説明会 より上がってしまう。激変緩和ということで、初めは\52,500の請求になる と組織内で調整していたのだが、2011年度だけでも、支払い額をミニマム チャージの\52,500とすることはできないか。正式決定は2010年12月の総会 まで待たなくてはならず、先が見えない中で調整するのは辛い面がある。 →ご意見は承りました。そのようなご意見があることは、今後の検討の 参考にします。(JPNIC) ■説明全般に関するご意見・ご要望 + 逆にJPNICから参加者の皆様に質問させてください。歴史的PIアドレスへ の課金について、一昨日(2010年10月26日)に行った説明会の反応を含め、 すべてご理解いただいたとは思っていません。本日のご説明の中で、ご理 解、ご納得が難しい点があれば、今後の参考までにお聞かせください。(JPNIC) + アドレス管理に費用がかかり、それを負担する必要があることは理解して いるが、なぜ指定事業者と同じ水準で負担するのか、JPNICの説明が不足 していると思う。アドレスの割り振り/割り当てや返却など、申請を頻繁 に行うのは指定事業者。指定事業者と比較して、歴史的PIホルダがどの程 度JPNICの業務に負荷をかけているのかを明らかにしなければ、歴史的PI ホルダが感じている不公平感を払拭できない。組織内で説明する際は、 自分が同じことを聞かれるので、もう少し詳しい説明がほしい。 →業務コストについては、指定事業者の中にも頻繁に申請をする事業者 とそうではない事業者がいるので、どうするのが公平か分析が難しい のが実情です。ご事情は理解しましたので、もう少し明確な情報が出 せないか検討します。(JPNIC) + 学術機関など非営利組織については、JPNICとしても配慮したかったが、指 定事業者あるいは指定事業者の管理下ですでに費用を負担いただいている 非営利組織もあり、検討しましたが利用目的から区別する理由が見つから なかったのが結論です。(JPNIC) + 今後のスケジュールを考えると、2011年4月に請求が開始された場合、対応 難しいと思う方はどれくらいいますか。(JPNIC) ⇒<挙手>若干名 + 技術担当なので、会計処理については分からないというのが正直なところ。 →まずは実際にアドレスを利用しているであろう技術者にご理解いただ けるように説明しました。ただし、担当者レベルではなく、経営陣向 けの資料がほしいという意見をいただいていますので、別途何らかの 説明の必要があることは認識しています。(JPNIC) + 予算申請を出すことは可能。ただし、実際に支払えるかどうかは、経理的 な問題もあり確約はできない。 →今回の資料で説明が足りない点があれば、説明を補足するなどして対 応したいと思います。(JPNIC) + 前回の説明会で、今まで無料で利用していたもの、来年度からは費用が発 生する点について、経営陣や経理担当を納得させられる説明資料がほしい という要望を出したが、今回の説明資料でもまだ不十分に感じる。組織内 で説明する場合に、自分が説明会等で得た情報を説明するよりも、JPNIC からの資料がある方が説明しやすい。先ほど、来年度からの対応が難しい 人ということで挙手した方が少なかったのは、組織全体としてではなく、 担当者レベルでは対応可能という意味ではないか。 →本日の配布資料に含めていませんが、経営陣向けに費用の支払いをお 願いする事情をコンパクトに説明したA4:1枚程度の資料を、現在準備 しています。(JPNIC) + 逆に2011年4月に請求されても、問題なく対応可能だという方はいますか。(JPNIC) ⇒<挙手>若干名 →先に発言した方の言うとおり、現在のご説明では経営陣を納得させる ところまでは達していないと理解しました。まずは普段アドレスを使 用している皆様に納得していただいた上で、さらに経営陣に納得いた だける資料を作成したいと考えていますので、ご意見がありましたら ぜひお寄せください。(JPNIC) + 2010年4月から請求したいのであれば、いつまでにどのような資料がJPNIC から出るのかを早急に発表してほしい。 →承知しました。経営陣向けの資料を担当者向けとあわせて提示すると いう発想が無かった点はお詫びします。(JPNIC)
以上